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セルフディフェンス全般

声と呼吸について

 呼吸ってとても大事です。呼吸が止まることは生命危機を意味します。

 そして声はセルフディフェンスにおいて、これもまた大事です。大声で叫ぶということだけが大事なのではありません(それはもちろん大事なんだけど)。

 声と呼吸はつながっていて、切っても切れない関係なのです。だからこそ、声は、呼吸と同じくらい、セルフディフェンスでは、大事なのです。

 合唱などで、一斉に声を揃えて、かつ気持ちもひとつにして歌うために「息を合わせよう!」と言ったりしますよね。(呼吸が合っていない合唱は、たとえ声音が美しくてスキルが高等でも、どことなく物足りない場合が多い気がします。うまく言えないけど、魅力がない、というのかな。)
  
 声=意気=息なのです。

 声や呼吸については解明されていないことがまだまだ多いそうで、私ももっと勉強したいなあと思っていますが、今ひとつだけ、セルフディフェンスに役立つ情報を書くとしたら。


 声出しも呼吸も、筋肉や各器官を動かして、行う行為だと意識するといいかもしれません。簡単に言えば、身体が緊張していたり強ばっていたりすると、筋肉や各器官はスムースに動かないので、効果的な声や呼吸を出しにくくなる、ということを意識するのです。そしたら、どのようにしたらいいかも、なんとなくわかってきます。

 大声を張り上げてのどを鍛えようとしても大きな声が出るようになるとは限らないし(一時期はなるかもしれません。でも、むやみやたたにやると声帯を傷めてしまうかも)、肺活量だけ増やしても効果的な呼吸ができるようになるとは限りません。

 柔軟体操やストレッチがセルフディフェンスのトレーニングの前に行われるのは、身体慣らしの意味もありますが、呼吸と声のためでもあるのです。
 全身をリラックスさせ、効果的な呼吸や声を出すために。

 声を出すとは、『音を共鳴させる』ことですから、身体の各器官で音を効率良く共鳴させることができるよう、身体をやわらかくすること。そして、呼吸には、肺や横隔膜を効果的に支えるような姿勢や座り方、たち方というのがあり、ほよんほよんと空気(自分の体内の呼吸気)をはずませクッションとなれるような体勢が望ましいとされます。


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 だから、どうぞ、声を大きく出したいとお考えの方は、柔軟体操やストレッチに取組んでみてください。

 教則本にあるようなしっかりした方法でなくてもいいのです。身体をやわらかくすることじゃなくリラックスすることに意味があるので。

 自分の手で、足を揉むとか、手や腕や肩・そして鎖骨の下方あたりを揉むとか、あごをやさしく支えて揉みほぐすとか。前屈も、背中に空気を沢山取り込めるようになるのでおすすめです。

 ただ、首を後に倒すのたけはタブーとされていますので(やってみるとわかると思いますが、首を後に倒してる姿勢って、呼吸もしにくいし、声も出しにくいです。マイナス効果出ちゃうのです。それと、首の後は危険なので)、首は前方で振子のように力を抜いてふらりふらりと左右に振るような運動に留めると良いそうですよ。
by selfdefence | 2005-08-02 22:52 | セルフディフェンス全般

ふくだゆいです。自己表現や思考スキル、日本語の講師です。20年以上前のある日、声をあげたら、『蓋』が開いたんです。びっくりでした。蓋の存在にすら気づいていなかったので。以来、困ったときには探すようになりました。どんな声でどんな蓋を外したらいいのだろう?と。基本閉じていてひとりの時間が好きな私でも、声探しに助けが欲しくなることがあります。声探しの場を求める人と繋がれたら嬉しいです。


by selfdefence