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レビュー&お礼

ハラスメント? なんとなく苦しいと感じるときはどうしたら?〜第4回Wen-Doカフェレビューその2〜

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。

6/5(金)のWen-Do カフェをレビューしています。

カフェの開始時には『暴力って弱肉強食が原因?』へのWen-Doのアプローチをご紹介(それについての記事はこちら)。
その後、今回いただいたご質問でトークに入りました。


取り上げさせていただいた質問は5つです。
そのうち2つをこのレビュー記事でご紹介します。


1)パートは正社員に従うべき? なんだか苦しく、勤務継続を迷います。
2)ハラスメントへの対応が難しい。



6/5、第4回Wen-Doカフェ 

1)パートは正社員に従うべきなんでしょうか。正社員の同僚から『パートの人は、自分の意見と違うことを指示されたとしても、正社員の指示通りに働くもの』と言われ、パートの私には戸惑いが。なんだか苦しく、勤務継続を迷っています。


 Aさん:よく聞くよね。嫌ですよね、こういうの。

 Bさん:本来はどちらが偉いとかではないはずですよね。現場の責任ってされている仕事もありますし。それでも正社員の方が上みたいな感じになっちゃうのは、制度の問題もあるのかも。こういう態度の正社員さんの元ですと、何か問題が起きた時にパートや非正規雇用の人のせいにされそう、ってことにも不安を覚えるだろうなあって思います。

 Cさん:苦しくなったときは、職場に味方を見つけるように、私はしています。

 唯:それは大事なことですよね。気持ちの整理のためにも相談できる人を見つけるのはいいことですし、パワーを行使してくる相手にはこちらもパワーを備える的な。強くならなきゃいけないってことではなくて、連帯できる人と繋がっていくのって大事なことだなって思います。

 唯:あとは、Wen-Doの発想で使えることがあるとしたら、「なんだか苦しい」というその感覚に耳を傾けて、苦しさの解消につながる方法を探すのもいいかもしれません。
多分、仕事の場では、今回書いてくれた以外にも細かなことが沢山起きていて、そうした蓄積へのトータルな感覚が「苦しい」なのだろうなと。頭で理解・決断する以前に、体は多くの情報をキャッチしていてそのサインとして苦しいっていう感覚が起きてくる。
だから、辛いとか苦しいなどの体感覚が起きてきている時には、「どう考えるべきか?」と頭を頼りすぎずに、直感めいたものや体感覚も大事にしたらいいのかなって思いました。

ハラスメント? なんとなく苦しいと感じるときはどうしたら?〜第4回Wen-Doカフェレビューその2〜_e0024978_11162285.jpeg
全然関係ないですが、半熟のゆで卵を最近マスターしました(笑)。
常温にした卵を沸騰したお湯に入れて、6分45秒で上の写真。
6分半(トロリ)〜7分少々(サンドイッチ向き)くらいが勝負です。



2)ハラスメントの対応って難しいなと感じます。
「最近は何かというとすぐ《ハラスメント》だよ…めんどくさい」って聞くので。個人的には「それはハラスメントです」と伝えるよりも、「それは言われたくないことなので」など、気持ちを言えるようになっていたいのですが、はっきり言えない人には「ハラスメントですから」という選択肢もある方がいいのでしょうか。


 Dさん:ハラスメント研修で、「こういうことを言うのはハラスメントです」とか「こういう言い方はハラスメントになります」などとわかりやすくするための工夫として伝えられていることが、枝葉部分だけ研修の受け手に残って、マニュアル化されている懸念はあるなって私も思います。

 Eさん:何に不快感を覚えるかは人によって微妙に異なることがあるから、「それはハラスメントですから」って言うよりは、『私は』それはイヤなのだって伝えたいって気持ちもわかる気がしますよね。

 Fさん:そうですよね。相手や場によっては「それはハラスメントですよ」って一言伝えて、まずは《えっ?!これもそうなの?》って一瞬びっくりしてもらってから、その言動がなぜハラスメントなのかに関する考えを伝えるって言うのは方法としてはアリかもしれないけど、やっぱり、「それはハラスメントです」っていう一言が、効果的に働くときとそうじゃない時があるのだろうね。

(ハラスメントのこの話題は皆さん思うところが多々あったようで、このあと、皆さん同士での意見交換が盛り上がりました。問題提起文への回答としてまとめるのは難しいので、そこについてはレビューでのご紹介は略します)


 *レビューを書きながら思い出したWen-Doでの関連エピソード177.png


 恋人からの強引な性行為をされることに悩んでいた女性。
 Wen-Doで、セクハラや性暴力について学んでからは、相手が再び強引にきた際に、
 「こんなのレイプじゃないの」と伝えたそうです。


 すると恋人がハッとして
 『ごめん。そんなつもりじゃなかった』と言ってくれて、
 それ以来強引な行為は無くなったとお知らせをくださいました。


 イヤだとかやめてなど、気持ちを伝える方法では全く相手に通じなかった経験から、
 その女性は、
 『性的なハラスメントや暴力に関しては、
  行為への指摘も有効なケースがあるかもしれないと感じました』とおっしゃっていました。



 質問1)(正社員とパートの話)にも通じるかもしれないなと思うのは、


 なんとなく苦しかったり辛かったりしても、
 その理由が自分でよくわからなかったり整理できなかったりすることって
 誰にでもあるなあ、と。

 
 レイプじゃないの、と言えた女性も、
 「好きな相手とのことなのに、なぜ私は不快に感じるのだろう」と
 長い間、戸惑いや苦しさを感じていたのかもしれません。


 自分でも理由がよくわからない戸惑いで、苦しくて、
 頭で考えようとしてもよくわからないとき(質問1のようなとき)は、


 まずは、苦しさの解消につながりそうなことを考えて、やってみる。


 その1つが、『気持ちを伝える』なのかもしれないし、
 質問者さんがご検討中のように、
 相手やその場から離れる(離職する)のも、自分を守る選択肢としては価値があります。


 サクセスストーリーの女性も、イヤだと伝えても通じないという限界にも悩んでいたのが、
 Wen-Doへの参加によって、
 「私がされていることはレイプと同じだ!」という、気づきを得たのだと思います。


 だからこそ、自分に力を与えてくれたその言葉や気づきを
 そのまま相手にも伝えることができた、という
 そんな流れがあったのかも。


 質問1の人も、同様の気づきを得ることがあれば、
(たとえば、正社員の人のそうした発言をパワハラ的構造の問題として捉えるようになる、など)


 気持ちを伝えるとか、離職する以外の選択肢も見えてくるのかもしれないなと、
 そんな風に、レビューを書きながら思いました。
 



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《このブログについて》
福多唯(Wen-Do Japan代表)の個人ブログです。
ようこそ。ここも読んでいただけているなんて嬉しいです。
ありがとうございます。


「このままの自分じゃいけないんじゃないだろうか」な思いが
小学生くらいの頃からずっとあり。上手く言えないんですが。


公正で誇れる自分のありようを探し求めつつも、
近道をしたいとか、楽をしたいとか、得をしたら嬉しいとか
人としてのそうした気持ちにも素直でいたい。


バランスの取り方を見つけるのに、
Wen-Do、TOCfE、フォーカシングが私には合っているみたいです。



『自分の内側とじっくりと対話する』
そのためのちょっとしたコツを、それらから掴んできて、


周りとの関係や、社会や、自分自身ですらも、
ちょっとずつ良くしていくことはできるんだ、と思えるようになりました。



人が『私らしく生きる』ことに役に立ちたく思っています。
なんなりとお気軽にご連絡ください。



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by selfdefence | 2020-06-08 11:55 | レビュー&お礼

ふくだゆいです。自己表現や思考スキル、日本語の講師です。20年以上前のある日、声をあげたら、『蓋』が開いたんです。びっくりでした。蓋の存在にすら気づいていなかったので。以来、困ったときには探すようになりました。どんな声でどんな蓋を外したらいいのだろう?と。基本閉じていてひとりの時間が好きな私でも、声探しに助けが欲しくなることがあります。声探しの場を求める人と繋がれたら嬉しいです。


by selfdefence