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つれづれ

私がただ日本人だというだけで〜マジョリティと特権の講演を聞いて〜

こんにちは。エンパワーとセルフディフェンスWen-Do Japanの福多です。

先週、大阪に講演を聞きに行きました。

こんなのです。

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特権とか、差別とか、マジョリティとか、構造とか。


硬いテーマに見えてしまうこの「マジョリティと特権」のテーマは、
ジェンダーのバイアスと同じく、
ものすごく身近で、だからこそ、自覚しにくく気づきにくい。

ということは。

人々が『自分の特権性』に気づくと、社会変革につながりやすい要でもあるのかもしれません177.png



被害者支援を学ぶ人なら、
「特権」は「抑圧」と関連する概念として知っているのかもしれないけれど、


一般的には、
《特権っていうのは、権威や権力のある人だけが持っていて、庶民には縁遠いもの》と思われていたり、
あとたとえば、
「レディースデーのサービスは女性の特権だよね♪」
「学割って学生の特権。使わなきゃ!」みたいな、そんな感じかな?


出口さんは翻訳に携わった本をお持ちで、
今回の講演はその内容に沿ったものだったようです。
超充実のご講演でした。

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(上がその書籍のフライヤー)


・当たり前として受け取っている恩恵に気づき、

・差別を自分の問題として向き合う

ちょっとドキッとします。語られた『特権』は、まさにそれでした。




差別を自分の問題として向き合う で

講演中に私が思い出したのは、私が1人で海外旅行に出た時のこと。
30年前で、大学生でした。


海外に行くのには何が必要なのだろう?と調べることから初め、
パスポートは要るよな、とか、
行き先の国によってはビザというものも要るのだなと、一つずつ学習しました。
(初海外一人旅が、いきなり、自分での手配旅行でした。
 1ヶ月ほどイギリスの語学学校で学び、その後数カ国を回りました)


ビザについて調べたら、それが要る国と要らない国がある理由や、
日本人は比較的ビザなしでOKなことがわかってきて、

「へぇ〜。日本って案外すごいんだな」

そう思いました。


当時の私は、欧米がすごくて、日本はとても小さな弱小国だと思っていたのです。
(東京も、世界の各地に比べたらさほど大きくも都会でもないのだろうと考えていたので、
 ロンドン、パリ、マドリッド、ローマ、ウィーン、ベルリン、アムステルダム、ストックホルム…と回って、衝撃を受けました)

日本人はジャップと呼ばれるとか、イエローモンキーと言われるとか、
そんなイメージしか持っていなかったので、
海外でどんな思いをすることになるのだろうかと思いきや、

実際に行ってみて、またびっくりしました。


私が日本人だというだけで、にこやかに対応してもらえることの、なんと多いことか!!
(アメリカに行っていたらまた違ったのかもしれません。
 実は当時の大学の英語の先生が、初で1人で行くならヨーロッパへと助言してくれました)


まず、最初に語学学校に行って手続きとホストファミリー探しを始めると。


職員の女性が、
「大丈夫。あなたなら、明日から受け入れてくれるご家庭がすぐに見つかるわ。
 今夜でも大丈夫かもね。早速電話するからちょっと待ってて」


そう言われ、そして1軒目だったか2軒目だったか、
とにかくすぐに

「見つかったわ。とても良い家で、評判がいいホストファミリーだから安心して^^ 」と。


So soon? Why?


その答えはこうでした。

Because you are Japanese girl.

日本人は人気なのよ。礼儀正しいし、静かだし、お部屋も汚さずに清潔に使うから。
女子ならましてや、断られる理由はないわ。


みたいなことを、言われました。

へ〜。そうなんだ…。


翌日から行った語学学校でも驚きでした。


私が日本人だというだけで、皆がとってもフレンドリーで。
当時は30年前で、
語学学校の仲間はゲームのことや車のことなど、盛んに日本について尋ねてきて、
「日本って本当にすごいよね!」と言ってくれていました。


何人かの男性学生は
「日本食を作りにうちに来てよ! 僕、日本食の大ファンなんだ」などと言ってきたりもしましたが(笑)


日本人女性だからと言って、なんでもYesと答えると思うなよ!
そういうのは全てノーサンキューです^^


 *  *  *


そうかと思えば、


海外では、道を歩いているだけで

男性からわざとぶつかられかけるとか、

男性から何か悪し様に言われるとか(幸い、スラングだから私には意味がわからない)、

バッグをひったくられそうになるとか、

そんなことも結構ありました。


初海外で、私は、
日本人だというだけで、ヨーロッパでは人々から比較的敬意を持って扱ってもらえると言う経験をし、

女性だというだけで、どうやら、女性はこういう扱いを受けることもあるらしいな…と知りました。



そして、帰国便で成田に戻ってきたときに、またびっくり。


日本人は日本人用の入国の列に並び、海外の人は海外の人用の列に並ぶことを初めて知ったのです。
しかも、
日本人の列ってスイスイ進みますよね。驚くほどに。


でも、たとえば、日本に仕事や事情で住んではいるものの
日本国籍を持たずに、海外のパスポートの人っていうのは、
日本に入国するときに、海外の人用の列に並ぶのかな?

とか、

日本人だから日本への入国がスイスイなのって、当たり前なのかもしれないけど、
でもなんだか、すごいな。

とか。

あのときは、
『これが日本という国で日本人であることの特権か』とまでは認識しませんでしたが、
なんだか、スイスイ進む列にいる自分が後ろめたいような気持ちがいいような
複雑な気持ちでした。


今思えば正しく、日本人であることの特権を受けていたのだなとわかります。

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梅田で聞いた、出口さんのマジョリティ特権の話は、そうした関連の内容でした。


誰でも、マジョリティの属性と、
マイノリティの属性とを併せ持っています。


マジョリティっていうのは、私の理解では、
多数派だったり標準とされるなどで、パワーを行使しやすい側。

マイノリティは、少数派だったり標準ではないとされがちで、パワーを行使しにくい側。


だから、誰でも、差別的扱いを受けることもあるし、することがある、と。


差別によって誰かが理不尽な扱いを受けることを心から望んでいる人は、きっといません。
私はそう信じているので(中二っぽい? 笑)、


人が、自分がマジョリティ属性も持っていると気づくことが、
人の善性発揮の第一歩になるのだろうと考えています。


私も、もっとこのマジョリティと特権のことを意識できるようになりたいです。
出口さんは、講演のスライド等を使って勉強会や色々に広めてくれることを大歓迎とおっしゃっていらしたので、近いにうちに企画します。





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    代表 福多 唯 055.gif www.wendo-japan.com



出張研修・市民向け講座・イベント余興・記念企画などに 055.gif

 意識の向上、エンパワー、地域の安全力UPなどにつながる、
 アクティブで主体的・対話的なプログラム、Wen-Do 。

 お問合せは常時受け付けています。
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《Wen-Do Japanについて》
1972年にカナダで生まれた、女性用セルフディフェンスWen-Do。
Wen-Do Japanは日本で2002年から普及活動・講師育成をしています。

《主な実績:日本の100ヶ所以上にて》
・自治体:全国各地の男女共同参画/子育て支援/人権・福祉等の担当課
・学 校:日本福祉大学/東海大学付属仰星高校/愛知淑徳高校・大学/
      金沢大学・附属小学校など
・企 業:NTTコミュニケーションズなど
・団 体:UN Women日本国内委員会/YWCA/更生保護女性会/国際ソロプチミスト
     /各地CAPグループ/信州プロレス/MAC/幼稚園協会/各種相談員研修会
     /労働組合など
・海 外:カナダ、マレーシア

 

by selfdefence | 2019-07-06 11:54 | つれづれ

Wen-Do Japanの福多唯です。今のあなたを抑えているものは何でしょう? 本当の声をあげたそのとき、世界は変わる。


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