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子ども

主体的・対話的なセルフディフェンス:小学生との護身授業「暴力をなくすために大事なことを考える」


こんにちは。わかりやすくて納得の護身法 Wen-Do(うぇんどー) の福多唯です。


金沢市内の小学校の6年生(女性)と、授業で護身法をしてきました。

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開始時にいつも思うこと。
それは
「身体的なものだけが暴力ではないと、わかってもらえたらいいな」です。


今回、ひときわそこを意識して授業したら、
思いのほかスムースだったので、これは皆さんにもぜひ!と紹介します。


  *  *  *  *  *


小学校の授業はたった45分。そのうち30分は身体動作の体験時間にしたいです。
というのは、最低6種、動作に関して伝えたいことがあるので(それは後述)。


…となると、
レクチャー時間は最初の15分だけですか?


うん、めっちゃ短いな。


でも、身体的なものだけが暴力ではないとわかってもらうことは外せません!
なぜなら、


この17年、Wen-Doをしてきて驚いたことに、
成人対象の護身講習で、一番多く上がる声は、これなんです↓。


 『相手がこちらを掴んでくるとか、殴ろうとしてくるとか、抱きつくとか
  何か明らかにおかしな行為をしているならやりようがあるものの、
  そうでない段階が、一番、判断や対応に困ります』


会話の雲行きが怪しくなったらその段階で相手から離れるなり、何かすればいいのに、と
多くの人は思うかもしれませんが、


「この程度のことを暴力と見立てるのは、ちょっと…」と、
ほとんどの人は迷ってしまうものなのです。
なぜなら、多くの場合、加害者は知り合いや近しい人だから。



私の頭の中には、大雑把には、下記のような絵があり、
小学6年生なら、紫の字のあたりのことを暴力として認識して欲しい思いがあります。
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さてここで、時間がないからといって
「暴力は殴る蹴るだけではありません。
 心が傷つくようなことを言うのもするのも暴力です」とシャーっと語って聞かせて教えても、
そんな方法は、ほとんど意味がありません。


人は聞いただけのことは忘れやすいからです。

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最近、上記のような画像をあちらこちらで見かけている人もいらっしゃるかもしれません。
(他で目にするものはもっと綺麗です…。こんな手描きで申し訳ありません…)
アクティブ・ラーニングが文部科学省でも推奨されるようになって以降かな。

人が学習した内容を記憶に留める割合と手段との大まかな関係性を示したもの。


聞いただけだと5%しか覚えていないだなんて。


悲しいけれど、ほぼ納得です。
私も、夫や子どもからの頼まれごとで、耳で聞いただけのことは大抵忘れます…。


「わかる(気づく)」ようになるには、考えてもらうのが一番です



6年生の皆さんに『暴力とは何か?』をわかってもらうために、
そして、暴力をなくすために大事なことについて考えてもらうために、
以下のように尋ねてみました。


①『暴力ってなあに?って、もし2年生から聞かれたら、
 皆さんだったらどのようにお返事しますか』


最初はシーンとなるものです。
「近くの友達と相談してもいいですよ」として、
「相談してみて、どうでした?」と聞くと、答えてくれる子がチラチラ出てきます。


私は、できるだけ3つまでは、答えをもらうことに決めています。


ふたつだけだと、(同じことを違う言葉で言っているだけだなあ…)な意見で
止まりやすいのに対して、


ふたつ出ても、私がさらに「他にもまだ何かありそうでしょうか?」と聞くと、
異なる視点の意見が出てきやすいからです。



②『今、いろいろな意見が出てきて、どれもそうだなって皆さん思えているかと思います。
  次はこれの共通点は何か?を考えてみましょう。

  っていうのは、この一見違うように見えるものに
  共通点があるからこそ
  皆さんは、どの説明も、うん、そうだ暴力だと思えるってことですよね。

  2年生は、ここも、説明がないとわからないかもしれません。
  
  共通点は、何でしょうね?』



これも、3つまで意見を受けました。
  

暴力とは?での意見が黒板の白地。
共通点は?での意見がピンクです。

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人の心が傷つくこと”(最初の画像で私が期待した、紫字部分)が出てきました☆
やったあ!


嬉しい! ここに、小学生自身でたどり着いて欲しかったー!
これがわかれば、身体的行為の有無にかかわらず、いざという時に逃げやすくなります。


授業ではもう一つ押さえました。


③「暴力って何なのかがわかりやすくなりました
  じゃあ、暴力をなくそう!って
  みんなで学んだり何か工夫をしたりするときに、
  何が大事かも、見えかけてきたでしょうか。

  暴力をなくすためだからといって、暴力的なやり方だったら意味がないよね。
  何を大事にしたらいいと思いますか?」


黒板には書かなかったのですが、

・嫌な気持ちになる人がいないように、
・悲しい気持ちになる人がいないように、
・誰かの心が傷つくやり方になっていないかな?と気をつけながらする

これ、お気付きの方もいらっしゃると思いますが、

暴力の定義に関して、小学生があげてくれた「共通点(上の黒板写真のピンク字)」を
ひっくり返した表現になっています。


こんな方針で、体の動作のこともやりましょう!と合意もできました。

ああ…。
怒涛の15分でした(笑)。


そのあとの30分は身体動作。


・ボディランゲージの使い方
・手の使い方
・足の使い方
・体幹の使い方
・捕らえられたときの逃げ方の発想
・首に手をかけられたときの逃げ方


という感じです。



身体動作はともかくとして、
《暴力をなくすために大事なことを考える》なら、
親子活動などできっとできると思います。

ヘナチョコな手書きでシート写真を載せますので、どうぞ使ってください♪
《いじめをなくすために大事なことを考える》と、テーマを変えてもやり方は同じでOKです。


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    代表 福多 唯 055.gif www.wendo-japan.com



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 意識の向上、エンパワー、地域の安全力UPなどにつながる、
 アクティブで主体的・対話的なプログラム、Wen-Do 。

 お問合せは常時受け付けています。
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《Wen-Do Japanについて》
1972年にカナダで生まれた、女性用セルフディフェンスWen-Do。
Wen-Do Japanは日本で2002年から普及活動・講師育成をしています。

《主な実績:日本の100ヶ所以上にて》
・自治体:全国各地の男女共同参画/子育て支援/人権・福祉等の担当課
・学 校:日本福祉大学/東海大学付属仰星高校/愛知淑徳高校・大学/
      金沢大学・附属小学校など
・企 業:NTTコミュニケーションズなど
・団 体:UN Women日本国内委員会/YWCA/更生保護女性会/国際ソロプチミスト
     /各地CAPグループ/信州プロレス/MAC/幼稚園協会/各種相談員研修会
     /労働組合など
・海 外:カナダ、マレーシア

 

by selfdefence | 2019-06-26 18:39 | 子ども

Wen-Do Japanの福多唯です。今のあなたを抑えているものは何でしょう? 本当の声をあげたそのとき、世界は変わる。


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