こんにちは。
女性のエンパワーとセルフディフェンス Wen-Do Japanの福多です。
数年前からいくつか、デートDV防止の講演を担当させていただいていまして、
先日も一校、今日も一校。
聞きたくてたまらないという生徒さんは多くないであろう場で、
1時間とか90分などの長時間、話をするお仕事です。
私には、その状況で高校生に楽しくエネルギッシュに話し、
聴き続けてもらえるような特別なトークスキルはないので
せめて、わかりやすい話にして、
「これは聞いておく方が良さそうだぞ」との気持ちになっていただけたらと。
そこで、試行錯誤を重ねてやって来たところ、
最近では、
最初はダルそうにうつむきがちな生徒さんも、
スライドを見つめ、聞いてくださるようになりました。
感想を拝見しても、こちらのメッセージが誤解なく受け止めてもらえ、
さらに自分で考えての感想なのだな、っていうものが目に止まります。
・束縛や相手をハラハラさせることがDVになることがよくわかった。
・私は嫉妬深くて独占欲が強いので、思い当たることがありました。
相手の話しもよく聞いて、気をつけたいです。
・身近そうなことが暴力なのだと思いました。
・自分の意見をしっかり持とう、と思いました。
・友達の話を聴くときに気をつけて行きたいし、
何かあったら相談する勇気を出したいです。
デートDV防止講演での序盤のメッセージは主にふたつ。
(1)なぜ、デートDVについて学ぶことが必要なのか
(2)暴力をなくすためには、『被害を受けたと感じる側の声』も重要
→声をあげたり相談したりが重要。その人たちを支えることも重要
「暴力は、振るう側も振るわれる側も、傷つく」
それが本当だとすると、交際相手からの暴力があった時って、
どのようにして問題を解決したら良いのでしょう。
高校生に↑これを尋ねると、ほとんどの生徒さんは『ぐー(いいえ)』で答えてくれます。
傷つきを負っているとき、もし、ひとりぼっちなままだと、
事態の改善は難しくなるかもしれません。
そこに、共に考えてくれる人を得られたらどうなるか。
傷を負っていても、誰かが一緒に考えたり取り組んだりしてくれたら、
事態は改善しやすくなるかもしれません。
だから皆さんにも、もしも困った時には人に相談するという選択肢も
頭に置いてもらえたらいいなと思います。
また、
友達が相談して来たら、その友達の力になれるような相談相手でいたいですよね。
友達が相談して来てくれたとき、どんな情報を知っていて、
どんな相談相手になれたら、友達の役に立つことができるのか。
今日はそれについても話します。
ところで、ついさっき、傷ついた人がひとりぼっちだったら、
筋を立てて考えたり確かめたりが難しくなると、多くの人が手をあげて答えてくれたけれど、
もしかしたら、ちょっと迷って、
ぐーもパーも、どちらにも手をあげなかった人もいらしたかもしれません。
例えば、『転んで怪我をして傷ついた』みたいなのも思い浮かべると
手をあげにくかっただろうなって思っています。
ひとりぼっちだとしても、ちゃんと考えて必要なことができる例もありますよね。
人が筋を立てて考えたり、自分の考えでOKかどうかを確認したりが難しくなるときには、
ひとりぼっちだという以外の、他の要因もあると言われています。
想定外のこと、知識や経験のないことは、人を慌てさせたり不安な気持ちを強めたりしやすいです。
交際相手からの暴力って、
年齢にかかわらず、誰にとっても、想定外で、経験があまりない出来事の代表格です。
本人にとってもそうだし、
相談を受けるときも、そうです。
「そんなに重大な相談をされても…どうしよう…」って、
友達の力になりたいと思えば思うほど、相談相手が自分でいいのか?と不安になるかもしれません。
でも、それが、
あたかも経験したことがあるかのような出来事だったら?
こういうときにはこれが大事って、どこかで聞いたような…と思えたら?
どこで誰から聞いたかは忘れてもいいです。
でも、前にもこれに近いことをなんか聞いたような…って思えたら、
初の困難でも、なんとか方法を考えて、乗り越えられるかもしれません。
…上記に納得してその後も聴いていただけるためなのか、
『意外かもしれないけれど実はこれも暴力なのです』なアレコレ、
対等な関係を築くコミュニケーションのポイント、
人の話を聞く際のちょっとしたヒント、
など、その後の話しの細かな部分についても、記憶してくれる生徒さんが大勢いらっしゃいます。
・束縛や相手をハラハラさせることがDVになることがよくわかった。
・私は嫉妬深くて独占欲が強いので、思い当たることがありました。
相手の話しもよく聞いて、気をつけたいです。
・身近そうなことが暴力なのだと思いました。
・自分の意見をしっかり持とう、と思いました。
・友達の話を聴くときに気をつけて行きたいし、
何かあったら相談する勇気を出したいです。
ところで、
講習や講演の構成に私が愛用している教育のためのTOC、
全国各地で全世界共通の『国際認定プログラム』なるものが開催されていまして、
一番近い開催予定は、2019年1月と2月で開催される大阪での認定プログラムです。
参加者募集が始まったらまた書きます!
以下、今後の予定です。
・12/4(火)夜:Wen-Do練習会たまあれ
・12/5(水)夕方:Wen-Doゆうぐれカフェ(the bOndsでのドリンク付)
・12/8(土)午後:ミニ講演 Wen-Do
・12/9(日)午前:学習会「ゆらっく」
●12/16(日)pm 福岡県久留米市にてWen-Do(詳細後日)
・12/17〜 CLDエキスパート認定コース第3期
. .。.:*・゜☆ 私をひらく 声をあげよう . .。.:*・゜☆
代表 福多 唯
以下の定期活動をしています。
★ 自分を大切にする定期学習会ゆらっく(←クリックで詳細)(月1、日曜、金沢)
出張研修・市民向け講座・イベント余興・記念企画などに
《Wen-Do Japanについて》
1972年にカナダで生まれた、女性用セルフディフェンスWen-Do。
Wen-Do Japanは日本で2002年から普及活動をしています。
《主な実績》
◎北海道から九州まで各地自治体の男女共同参画/子育て支援/人権・福祉等の担当課
◎日本福祉大学/金沢大学附属小学校などの小・中・高等学校・大学、教育機関
◎UN Women日本国内委員会/信州プロレス/各地CAPグループ/MAC/幼稚園協会/保護者会/ガールスカウト/YWCA/更生保護女性会/国際ソロプチミスト/各種相談員研修会/労働組合などの民間団体
◎NTTコミュニケーションズなどの企業など
海外実績はカナダとマレーシア。
外国に在住の日本人女性グループの方なども、ぜひお声がけください。
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