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セルフコンパッション:人の生存のための感情制御システム『スージング』

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。

セルフコンパッションの勉強会をはじめました。
(セルフコンパッションとは?はこちらから


書籍によると、

人は、生き延びるために、
以下の3つの感情制御システムを持ち、バランスをとっているそうです。


1)獲物(資源)を獲得するための意欲を持つシステム(動因システム)

2)脅威の瞬時の感知(闘争ー逃走反応)(脅威システム)

3)上記ふたつのシステムを制御・鎮静化してウェル・ビーイングを保つ
 =充足とスージングのシステム


スージングって、

日焼けしたときにアロエでスージングを…とか言われる、あれか。


炎症を沈静化させるその働きについて
化粧品などではスージングとか、聞いたことはあったものの、
メンタル関連で聞いたのははじめて。


スージングは、
達成すべきことを達成したときや、
獲得したいものを得たときに訪れる、充足と平穏の状態。

こうした充足の状態にあるとき、人にはエンドルフィンが放出されることが
他の研究などでも明らかになっていて、
スージングはエンドルフィンとも関連があるようです。

エンドルフィンが分泌されている間
=スージングシステムが作用しているときは
動因システムも脅威システムも発動しない。


ですよね。じゃないと安心してぐっすり眠ったり休養したりが
かなり難しくなってしまいます…。


幼少期の養育者からの関わりでアタッチメントが形成されることによって
赤ちゃんが経験するスージングから、ニューロンが発達し、
使われる頻度の高いニューロンはどんどん増えていく。

青年期になると、それらのニューロンの結合で、
友人や同僚や配偶者などの他者からのポジティブな感情も受け取れるようになり、

それらが、困難や脅威においての自己沈静化につながっていく。

*ここで終えると幼少期の保護者のかかわりが、
 人のスージングシステムの発達に責任があるかのようになってしまうのですが、
 書籍では「責任があるとは限らない」ということと、その理由も書かれています。
 要約もかなり荒いので、詳しくは書籍「実践 セルフコンパッション 誠信書房」にて。


(セルフコンパッションの書籍では、
 その3つの感情制御システムの紹介と説明に次いで、
 人の自信や恥の感覚についてとり上げられていて、
 ここもかなり興味深かったのですが、区切らないと長くなるので一旦ここまで)



そして、驚きはその翌日の夜にやってきました。


NHKの「ガッテン!」でも、
炎症の沈静化の働きの偉大さについて放送されているではないですか。
偶然ついていて、偶然見ることができてラッキー177.png


その放映回のまとめが、こちら↓です。

筋肉&血管を強くする!世界が証明した“最強の寝たきり予防法”
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20180606/index.html




詳しくは上記URLをご覧いただくとして、


寝たきりの予防に重要となるのが、
筋肉の炎症をいかに抑えるか。


そして


それに役立つのは、
「人に親切にする」行為や「人とのつながり」なのだそうです。


ヒトがサバイバルするためには、
他者とつながり、協力しあったり助け合ったりすることが欠かせなかったため、

他者とつながったり、他者に親切にしたりすると、
体内の炎症を促す遺伝子の働きが抑制されるのだそうです。

炎症が抑えられれば、筋肉の硬化が防ぎやすいのですね。


ガッテンのURLのページの写真(赤いモワモワがあるやつ)は、
その、抑制作用が生じている最中の映像でした。



e0024978_20264514.jpg

上でご紹介したガッテンのページで
「つながりチェックシート」がダウンドーロできます。やってみた!


ガッテン!の放送内容に、激しくびっくり&納得です。


私の祖父母がまさしくそうでした。


元軍人で、きっちりしていて、運動は毎日欠かさず、
優しく誠実、静かで無口で、規則正しい生活と食習慣だった祖父。
ある日突然寝たきりになってからは、何年も寝たきりが続きました。
(長生きではあったのですけれど。99歳でしたし)


祖母は、食事を終えるとその場にゴロン。
運動よりも書道や折り紙が好きで、食べたいものを食べ、親切で世話好きでした。
そんな彼女を訪れての来客も後を絶たず、
祖母の周りにはいつも人の輪と会話があり、賑やかでした。
最後の2週間を除いて
生きている間中、寝たきりとは無縁な人で、
自力で歩き、ひとりで入浴もしていたのだから驚きです。


体を鍛えていた祖父よりも祖母のほうが寝たきりにならなかったのは
そういうことだったのかも。


 *  *  *


人の気持ち…愛や「可愛い!」などの感情、怒り、不安、恐怖、悲しみなど…は、
どこから、なぜ、なんのためにやってくるのだろうと、
子どもの頃からとても不思議でした。


「体が苦しかったり痛かったりすれば死んでしまうことだってあるのに。
 極限までつらい気持ちになったら死んでしまうように、人ができていたら良かったのに」


何度かそう思ったことがあります。



でも、人の感情と、神経伝達物質と、…呼吸とか姿勢とか習慣とか、体とのつながりを知れば知るほど
人はすごいとしか思えなくなってくる。


どの感情も(よく言われる陳腐な表現になるけれども)大切で、
しかも、脅威や興奮を沈静化させる仕組み(スージング)まで人は持っていて、
バランスをなんとかとろうとしてきたからこそ、生き延びてきたなんて。


バランスは完璧に調和がとれているわけではなく、
人によって偏りはあって、


例えば「恥」の感覚も、大別すると3つあり、
特に人に困難をもたらしやすいタイプの恥は、
人の3つの感情制御システムと関連していると、ありました。



人がなぜ、そう感じてしまったりそう行動してしまったりするのか。
その理由が科学的にわかると、


人の言動に否定されるべきものはなく、
何が起きてもそれは人のすごさに由来するのだと、心から思えてきます(^-^)
全て生きるための必要から生じている仕組みなのだなあ、と。


はじめて良かったです、セルフコンパッションの勉強会。


自分ひとりでの黙読では気づいていなかったことにバンバン気づきます。


途中からでもジョインしてくださるかた、今後もお待ちしています♪
(金沢市内で、平日夜、1回90〜3時間ほど、女性ふたりでやっています)










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《Wen-Do Japanの実績について》
Wen-Do Japanは2002年〜。
女性を暴力被害から守るエンパワー手法の「Wen-Do」プログラムを
体験型ワークショップや講演などで広めています。

UN Women日本国内委員会、NTTコミュニケーションズ、
各地自治体の男女共同参画/子育て支援/人権・福祉等の担当課、
日本福祉大学、信州プロレス、各地CAPグループ、幼稚園協会、保護者会など、
民間団体・企業・自治体・教育機関の実績多数。

 

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by selfdefence | 2018-06-09 18:08 | 学びのシェア

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