こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。
先日こんな、興味深いご質問をいただきました。『初対面で(自分に危害を加える相手かどうかを)どうやって見分けたらいいですか?』。
ホントですよね。どうやって見分けたらいいんだろう。
DVやデートDVは親密になってからわかってくるものですし、どんな性癖を持っているかも、そうなってみないとわからない部分もありますよね。(え? そこまでは聞かれてない? いやでも実際、パートナーとのそうしたことで悩んだり傷ついたりしている女性も多いから、つい…^^;;
確実度の高い方法として、私のおすすめは、私は今安全か。安心しているか。をキャッチできる私になること、です。
『見分ける』っていうと、《こういうことをする人は要注意》という発想が思い浮かびやすいですし、
最近は『表情分析』など、専門家のスキルだった事柄についてもネットで一般に知られるようになってきて、
そういう情報のほうがウケも良いのかも、という気もしつつ。
冷静に考えてみると、世の中の人って、自分以外は全員が他者なのですよね。今推定で70億人以上の人が地上にいるそうです…。
そんな大人数に対して、「こういう人は…」という基準を数個持っていたとしても、全員をカバーすることはできません。
表情分析も、それが専門スキルなのは、そのくらい専門性(知識・トレーニングの量)が必要だからです。
それよりも一般的に確実でやさしい方法は、平穏で快適な状態のときの自分をまず知っておき、
次に、それが崩れかけると、私という人にはどこからどんなサインが出やすいのかを把握するほうが、カンタンですし、確実度が高いです。
たとえば、体の反応。
人って、危険な兆候を察知すると、神経系や身体が反応して、
たとえば、
ドキドキするとか、気分が沈むとか、筋肉が硬直するとか(どこかが凝るとか)、汗が出てくるとか、血流が変わって冷えたり熱くなったりするとか、気が滞るとか、いろんな変化が心身に起こりますよね。
そうした変化は環境(お天気とか)の変化に起因することもあり、必ずしも他者の危険な行為でもたらされるとは限りませんが、
ああ、今の私は、平穏で快適なときの私じゃなくなっているな
と気づくことができれば、
平穏で快適な『普段の私』を取り戻し、私に安心感や安全感をもたらすためには、私は何をしたらいいかな?と、考え始めることもできます。
どんなときでも、自分にとって危害になりうる状況や他者から自分を遠ざける行動を、より早く起こすことができるようになります。
ここ数年ではマインドフルネスという言葉も広まってきました。
「私は今、どんなことを経験しているのだろうか?」「私は今、どんな状態なのだろうか?」への感度を上げる効果があると、他方面で報告されています。
逆に言うと、そうする時間や機会をわざわざ取らないことには、人は、自分の現在の状態や状況に明確に気づくことはないわけです。
数日例えば、現代人の多くは、時刻をとても気にかけます。時刻の把握をしないことには社会で適応的に行動できないからです。
1日に何十回も時計を見て、ああこの時刻かと把握すると同時に、今はこれをして、次にこれをするべきで…と意識を外部に向けるのです。
数日に一度、ほんの1〜2分、というくらいの頻度や時間でもいいので、
静かな心身状態にシフトしてマインドフルネスになり、「私は今、どんな感じだろう?」としてみる時間をとると、
自分の今の状況・状態に気づく、良い練習になります。
(慣れたらそれを5分、8分、10分…と延長してもOK。 毎日やってももちろん大丈夫です)
自身では、特に短期では、その効果はなかなか感じにくいのですが、思い出したときに、気まぐれにフッとやるようにするだけでも、長期的には効果があがります(^-^)
楽しい!などの、興奮を伴う状態は、意識を向けようとしなくても気づきやすいのですが、
平穏で「すべてがちょうどよい」と感じられるような中でありのままのフラットな自分でいるときの『私の状態』って自分でもさほど良く知りません。
それが、長期的にやっていくうちに、だんだんとわかるようになります。
やり方を知りたい人は、練習会や学習会『ゆらっく』、エンパワーカフェなどに気軽にどうぞ。
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