こんにちは。
Wen-Do Japanの福多唯です。
1月29日(月)に、NHKの「あさイチ」で
DV加害者の心情やプログラムについて特集されましたね。
ゲストのかたが、『ハッとした。自分もあれを子どもに言っているなと気づいた』
とお話しなさっていた、
DV加害者が言いがちなセリフ例の再現ドラマが、特に興味深かったです。
「ちゃんとやるべきことをやったのか?」
『やるべきこと』って…誰がいつの間に決めたの?
その決定権はあなたにだけあるの?って話なのだけれど、
DV加害者や、暴力を振るう側は、
常識とか慣習とか立場とか年齢とか…に乗っかって、それらを鎧として身にまとい、
自分をうまく守った上で、相手にはいきなり冷水を浴びせます。
DV行為を受けている側がそう言われて遊びに行くことをやめようとすると、
「言っておくけど、オレは、行くなとは言っていないからな」
自分が相手の意思決定を強制したのではないと、自分を正当化することも忘れません。
意思決定を行った(一旦は遊びに行くと決めた)人物に、
冷水を浴びせるも同然の言葉を発すること自体が十分に暴力的なのですが。
(実際に他者に水をかけたらすごい騒ぎになるよね)
そこまで暴力的に他者の意思決定を操作したにもかかわらず、
それでも『強制はしていないぞ』と言いはる…。
加害者が持ちやすい一方的なロジックが見事に表現された再現ドラマでした。
あのシーンを、DVの場面としてとりあげる判断は、
丁寧な取材や準備、打ち合わせなしにできることではないので、
協力をした民間団体にも、番組のディレクションをなさったかたにも、
多くのご苦労があっただろうなと思います。
私は、今日は、石川県内の高校でデートDV防止講演です。
自分の言動を振り返るちょっとしたきっかけで、
加害行為をしてしまう人も、受けることがある人も、何か変われる糸口を掴めたらいいな。
行ってきます。
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代表・Wen-Doマスターインストラクター 福多 唯
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