◎おもちゃ、ゲーム、お金などで子どもを釣るような、『誘惑』
「おもちゃを買ってあげる」とか「新しいゲームソフト買ったから、今から家に来ない?」とか「写真を取らせてくれたらお小遣いをあげるから、ちょっと一緒に来て」などです。
これについてもうちの子ども達は「いきなり知らない人からそんなこと言われてもキモいだけ」とのこと(^^;。 はいはい、『キモい』ね…。
そこで私が「じゃあ、ちょくちょく会ったり見かけたりして、話も何度かしたことがあるようなおにいさんとかおねえさんとか大人から、自分の家においでよって誘われたら?」と突っ込んでみたところ、
「えー。…うーん、でも、遊ぶときは、だいたい○○ちゃんとか△△ちゃんとかと一緒に遊ぶよ。だから、みんなが行かないなら私も(誘った大人については)行かない」
なるほど!
そうか、『子どもは子ども同士で遊ぶ』んですね。ゲームやおもちゃがいくら魅力的だとしても、一緒に遊ぶ同年代の子どもが行かないなら、楽しくないかも…ということを、子どもは知っているんだなぁ。
ちなみに、『写真を撮らせて』については、うちの子どもは「キッモ〜〜〜い!」と叫んでました。「なんでなんで?」と尋ねたら、こうだそうです。
「(写真は)おとうさんとかおかあさんとか、おばあちゃんとかに撮ってもらうのが楽しいんだし、後でそれをみんなで見ながらあーだこーだ言うのが楽しいんだよ」
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子どもって、こちらが「教えてやる」的な態度をとらずに普通に話をしていると、けっこう本質をとらえててすごいなーって思うことがあります。
護身についても同様で、大人が子どもを「弱い存在」「守ってやるのが大人の責務」と考えすぎないほうがいいような気がします。
それよりも、子どもがどこならばわかっているかを大人が知ることが大切です。子どもと対話して、子どもが理解している部分をちょっとした言葉で補強さえしていけば、子どもは元々ちゃんとわかってる…。そんな気がします。
完全な安全なんてないし、「これさえわかっていれば/身についていれば、危険な目には絶対にあわない」と保証できるような知恵もスキルも存在しません。それは大人だって同じこと。大人も子どもと大差ない、と私は思っています。