こんにちは。
Wen-Do Japanの福多唯です。
今、名古屋でWen-Doの講師トレーニングが進行中です。
今日は襖を隔てた隣の部屋を別団体が使っていらしたので、
ドタバタ大声を出すわけにもいかず、
珍しく静かに(?)Wen-Doでのレクチャーの扱いについて取り組みました。
日本は武道・武術大国。
そうでなくてもWen-Doの実技は、一般女性が単発短時間の講習を一度だけ受けることを前提に、
動作が平易なものだけに絞られているので、
護身術と言えども、
Wen-Doの実技では特段にスキルフルなことをするわけではありません。
Wen-Doがそれでも女性に『護身術』と言ってもらえるのは、
受講女性が力を取り戻せるような、
『言葉選び』や『受講生対応』のためなのかな(^-^)。
なので、
レクチャーについて学ぶ時間が、
実は一番Wen-Doっぽいと言えるのかも⁈
あるトレーニング生は
「唯さんが、『加害者のここにこうして…』というときと、『相手のここにこうして…』というときがあるのは、どんな意味での使い分けですか?」
と、聞いてくれました。
聞かれるとはじめてそのように使い分けていたな…そういえば、と私も気づき、
その理由や境目を言語化できます。
ほかにも、
「反撃という単語をなるべく使わずに話すためにさっきの言い方を変えるとしたら…」とか、
「女性を被害者と呼ぶことはWen-Doでは原則ありません。なぜなら…」とか。
ひとつひとつ、細やかに、Wen-Doの理念を各自が落とし込みました。
「元は同じテキストや台本だとしても、それをレクチャーする人によって、
聞こえ方や、受講生への伝わり方の深度って変わってしまうと思うんです。
唯さんが、
講座でのレクチャーや説明などのときに、
一番心がけていることって何ですか?」
という問いもいただきました。
そんなことを、通常の講座で聞かれることはもちろんなく、
だから、考えてみたこともない。
そして、とても大事なこと。
こうした問いを与えてもらえるのが、
講師トレーニングをしていての醍醐味だなあ(^-^)
受講生に伝わる…というか、響くものが起こるように、
私が心がけていること。
…何だろう?
その場で少し自分の内側やこれまでにフォーカスして見つけた答えは、
「対話。…かな」でした。
こちらからレクチャーする時間も、
受講女性との対話として、行き来する何かが生じるように言葉を発することで、
受講女性が、
講師の私と、ときには心で、ときには実際に、話に応じてくれるモードに入れたときに、
受講女性自身の中でも、
内側の自分との対話が起きて、
しっかり自身で考えたり、感じたり、納得したり、選択したりしながら、
学びやすくなる気がする。
どんなWen-Doの講師が自分は好きか。
講師像の思い描きと、そのために自分が必要だと思うことの明確化にはじまって、
レクチャーについてもじっくり取り組みました。
『今、はじめて、というか改めて強く、【講師になりたい!】と思いました」
とうるうるした目で言う人が出てきたり、
『学びの多い時間でした』とかみしめるように言う人もいたり。
そうかあ〜。
レクチャーについての時間を取れて良かった♪
明日も続きます。
みんなで一緒に学べるのが嬉しいです。