こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。
6月14日に、名古屋市内でWen-Doが開催されました。
主催してくださったのは、今後講師資格もとって、愛知に積極的にWen-Doを広めるべく
活動をしてくださっている、Team yui-yuiさん。
この日、最初の自己紹介タイムに
「『護身術』とか聞くと、正直引くし(笑)、
テレビとかで男の人がやるのを見たりすると、
相手がこう来たらここを持ってこうして…みたいな、
そんなやりとりすぐにできるわけない!って思っちゃうんですけど、
今日のは女性の…ってことで、簡単だと聞いて、それで来ました」
「唯さんのWen-Doを体験したことのある人から
おすすめだから一度行ったらいいよ、と、とても強くすすめられて
半ば押し切られる形もありつつ、今日は参加しました」
などとおっしゃっていただけました(^-^)♪
それがすごーく嬉しくて、おかげで私も最初から最後まで私も楽しく出来ました。
「『護身術』とか聞くと、正直引く」には
心から『そうだよね〜』と、わははは!と大爆笑。
「強く勧められて押し切られる形で…」にも
そういうことってあるよね〜(^^;;、って心底共感です。
本音を自分でわかっている、ということ、
本音と共に居ても居心地が悪くならずにいられる、ということ、
そしてその本音を表現できる、ということは、
セルフディフェンスを学ぶ際にも土台になる、大事なところ。
こんな風に話してくださったかたになら、
きっとWen-Doを好きになっていただける!と思えるので、
とてもありがたかったです(^-^)
* * * * *
Wen-Doの誕生のきっかけや、
どんな思いでWen-Doがひろめられているのかをご紹介したあと、
基本動作の手技をやって、
休憩がてら着席して、
「ここまでで何かご質問、皆と話してみたくなったこと、思い出したこと、
出てきた思いや感想など、何かありますか?」とお聞きしてみたら、
(講座での実際の発言はこうではなかったけれども)
以下の主旨のご発言をいただきました。
《相手が悪い人でなさそうで、笑顔で話しかけてきて、
こちらも、応じているうちにちょっとずつ、
あれ、なんかおかしいな? と思いはじめる展開のときに、
最初は小さかった『おかしいな?』が、
少しずつ大きくなっていくわけだけれど、
どの段階で、何をどうしたらいいのかを整理したい》
具体的に、どんな場面を思い浮かべてその話をしてくださっているのか、
差し支えがない範囲でいいので、もう少し話してもらえそうですか?とお聞きしたら、
例えば、なんですけど…ということで、
以下のような状況を話してくださいました。
・路上で、
「今、○○の調査をしている。数分で済むのでご協力をお願いしたい」と声をかけられる。
・差し支えのないことから質問されるので、とりあえず答える。
・「ここだと通行の妨げになるのでこちらで…」と
影になるところやプレハブなどに誘導される。
・さらに質問があり、プライベートな質問になっていく。
・調査/測定のためという名目で、写真をとられたり、
ボディタッチがはじまったりする。
(この時点までくれば、ためらわずに逃げることはできるのだけど…)
* * * *
聞いていて、ああ、そうか…と思いました。
「結果的に大丈夫ではあったけど…。
もっと早い段階でなんとか出来ていたのではないか?」
という不全感やその出来事についての未完了な思いが残っているのだとしたら、
ロールプレイで、未完了なその出来事を完了させられるといいのだろうな。
それに時間を割くと、Wen-Doとしての、身体的な護身スキルを扱う時間が減るので、
受講の皆さんに相談したところ、
全員が、その事例とロールプレイに興味津々。
急遽、ロールプレイをはさみました。
質問をしてくださったかたが、声かけをする役。
私が、声をかけられる役。
*最終的には、質問してくださったかたが「声をかけられる役」を
できると理想的です。
最初は、声かけがどんな風だったのかの再現を質問者さんにしていただくしかなかったので、
こんな役割分担にしました。
シナリオのあるロールプレイではないため、
どんな風に声をかけられ、どう展開していくのかは私にはわかりませんから、
・普段の通りの私で応じます
・身体技は絶対に使いませんから、そこは安心してください(^-^)
・身体技を使う必要がなさそうな範囲内での声かけにしてください
という前提ではじめました。
声をかけられて、普段通りの私で応じてみると、
声かけ役をした質問者さんはけっこうあっけなく引いてしまい、
ロールプレイはあっさりと終了に(^^;;
も、もういいの?(^^;;
なんか、全然強引な感じも怪しい感じさほど大きくなってないうちに、
「ご協力ありがとうございました」と終わっちゃった気がするのですけど?
と聞くと、質問者さんはそれなりに満足そう。
「あれ以上誘っても、この女性はダメだなと、よくわかったので」とおっしゃいます。
そっかー。
何が効いたのかを私自身が一番知りたかったし、
ほかの参加者さんともその人が得たものを共有したいと思い、
今、何が理由で、
もうここで引こう…という気持ちになりましたか?
今のロープレで「なるほど」と思えた《受け答えのヒント》の中で、
あなたご自身が、《自分にもこれならできそうだ》と
思えたことは何かありますか?
と2点を尋ねたら、
質問者さんはたくさんのポイントをあげてくださいました。
良かった(^-^)
こちらが、「これを教える・伝えるぞ」と気負ったわけではなく、
普段通りの出たとこ勝負で、とにかくやってみるか…とやっただけのことからも
こんなにもたくさんのことを感じ取って、
ご自身の学びとして位置付けてくださるなんて。
講座でのああいう瞬間に、ものすごく感動します。
こちらが意図する以上のことを、
参加の女性たちは、感じて掴み取って持ち帰ってくださる、
そういうかたたちが、Wen-Doに集まってきてくださっているのだと
信じることができるかどうかは、
講師にとってものすご〜く大事なことだよね(^-^)
* * * * *
質問者さんがあげてくださったポイントにつけ加えて、
私が意識していたこととして伝えたのが、以下3点です。
・相手を見る
・相手を悪く見ない(悪意ばかりを読み取ろうとしない)
・自分の動機や本音と一緒に居る
特に、自分の動機や本音と一緒に居るのは大事♪
短時間なら役に立ちたいしいいかな…と思って応じたのか、
調査協力の粗品が欲しくて応じたのか、
断る機会を逃してしまって応じはじめてしまっただけなのか。
どんな動機や本音でも、自分がそれと一緒に居れば、
「短時間ならお役に立ちたいと思ってたんですけど、
思っていたより長くかかりそうなので、用事もあるし、ここで失礼します」
「粗品は、最後までこの調査におつきあいしないといただけないんですか?
正直粗品が欲しくて応じたんですけど、
でも、こんなにいろいろあるなら、もう辞めて帰ります」
「なんとなく断る機会がなくて応じちゃったんですが、
調査に協力したいという強い気持ちがあったわけではないので、
今頃こんな風に言いだしてすみませんが、失礼しますね」
など、
自分のほうから、自分なりのタイミングで、
切り上げて逃げるチャンスを作りやすくなります。
これについては、自己紹介時から率直だった皆さんなので、
多いに共感してくださっていました。
ロールプレイが終わり、一区切りな空気になりかけたそのとき、
もうひとつの質問が別の人からあがりました。
……………………………………………………………………………………………………
Wen-Do Japanの公式サイトはこちら
……………………………………………………………………………………………………