こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。
H26年12月12日は金沢市内の小学校で、6年生女子の皆さんと一緒にWen-Doでした。
これは、6月に一度目があり、12月の今回は2度目でした。
一度目は学区で見守り活動をしてくださっている『森山町スクールサポート隊』さんが主催してくださり、
誰でも利用できる制度です。
男女共同参画社会の推進に資する学びで利用ができます。
2度目なので、参加してくださる6年生女子の皆さんは
既にどんな感じのことをするのか、や、
私がどんな感じの講師なのかをご存知です。
学校の先生方とも、お目にかかるのは2度目です。
でも、講座に入ってくださる担任の(? 係の、かな?)女性の先生以外のかたは、
どんな風に講座が行われるのかを知る術がありません。
終了後に教頭先生が「子どもたちの様子はどうでしたか?」と、
ご関心をお寄せくださったので、
どんな風に/どんなことを講座で行ったのか(するのか)を、簡単にお伝えしました。
* * * * *
Wen-Do で私達が取り組むことは何かというと、
1)不安の払拭
2)そのための具体的な手段の獲得
です。
それは言葉を変えると、
1)何を知りたいか
(を自分に問うて、知りたい事柄と、その奥にある自分の疑問や不安など動機を言語化する)
2)どうしたらいいか
(を自分に問い、考えて、やってみて、調整を加え、自分にとって良い方法に仕上げる)
に取り組むことでもあります。
この日、この小学校では2度目だったので、
まずは前回学んだ動作をひととおり、実際に動作しながら復習しました。
そのあと、
今やったことについてでもいいですし、
『こんなときはどうするのか?』という新しいことでもいいので、
何か知りたいことはありますか?
と6年生達にお尋ねしたら、
ある子が、
「みぞおちがグエッとなる方法って他にありますか?」と。
復習動作で、背後から襲われかけたときのひじうちをやった直後でもあったので、
さっき、後ろにいる人へのひじうちをやったから、
前から襲われそうになったときの方法を知りたいってことかな。
それで合ってます?(質問をくれた女子生徒さん、うんうん!とうなずく)
ひじを使う方法がいい? それともみぞおちへの方法が知りたい?
「みぞおち。グエッってなるのって強力そうやし、逃げられそうな気がする(^^)」
生徒さんが『知りたい事柄』と『その動機』の確認がこれで出来ました☆
ここまで済んでから、いよいよ どうしたらいいか に入って行きます。
わかりました(^^)
そしたら、ご自身だったらどんな動作でやろうと思う?
何かイメージはあるかな?
すると彼女は、カメハメハー!みたいな、両掌を同時に前にグッと差し出すような動作をしてくれました。
なるほどー! それいいじゃん!! それで行こう♪
じゃあ、その動作を、
もっと強力にしつつ、もっと自分がケガをしにくい安全なものにしましょうか。
みんなもこの動作を一緒にやってみて?(と、場の全員に同じことを考えてみるように促す)。
今やってみて、この動作のままでやると、何か心配になることってあるかな?
すると、
『手が痛くなりそう』『あたったときに指が痛そう』などの声があちこちからあがります。
ああそうか。ホントですね。
じゃあ、手や指が痛くならないようにするには、
この動作をどんな風に改善したらいいんだろう?
思いつくことを、みなさんその場で、ちょっとやってみていただけますか?!
人に向けてじゃなくて、動作は空中にですよー
(と言わないと、隣りの人に動作をやろうとしたり、二人組で試そうとしたりする人が出てくるので、
このひとことは添えます)。
すると…このあたりが小学6年生が参加者さんのときの、可愛くて嬉しいところなのですが♡…
みんな、思い思いの動作をその場で積極的にやってみてくれます。
(大人だとやってみてくれる人が少なかったり、シーンとしたままになることもあるのです)
いくつかの動作を拝見して、そのまま採用させていただけるものが見つかれば、
おおっ! それいいね!!
皆で一緒に、今◎◎さんがやってくださった動作をやってみましょうか。
◎◎さんの動作で私がいいなと思った点はどこかというと…
と、ポイントについての口頭説明を添えながら、
いただいた質問への答えとし、全員でその動作練習を行います。
そのまま採用させていただけるものがあるとは限らないけれど、
かなりいい線に行く動作は必ず出てきます。
参加者さんが出してくださった動作を基に、「それいいですね!!」としながら、
より意外性の高まる動作、
よりパワーの出しやすい動作、
より私達の体への安全度を高めてくれる動作に、
時間があればそれも皆の意見を取り入れながら、
時間がないときにはこちらから補足する形で微調整し、あとは同じ☆
この講座の日、6年生の皆さんからはかなり近い動作まで出てきたので、
みんながやってくれた動作を見て、ひとつ思いついたやり方があるんだけど、
こんなやり方ってどうかな? ちょっと見ててね。(と、やって見せる)
今みたいにすると、動作が簡単になってやりやすいし、
手も指も痛くなく出来そうじゃないですか?(^^)
としました。
Wen-Doのマニュアル内には入っていない動作になったのだけれど、
そうした展開になることもけっこうあり、それは私にとってもかなり楽しいです♪
3時間程度までのWen-Doでは、(私の講座スタイルでは)ほとんどがこんな感じです。
参加者の年齢に関わらず、小学校低学年のお子さんとの講座でも、成人女性とのWen-Doでも同じです。
『咄嗟の場面で私に思いついた方法は、私にとっては価値がある』と皆が思えるようになることと、
『とにかくやってみれば道が拓ける』と皆が思えるようになること。
短時間・単発でしか接点がないWen-Doの講師が短時間内で参加者さんにさせていただけることは、
そのあたりしかなく、
そういう意味では、Wen-Doの講師には全く専門性は問われないのだけれど
(だからWen-Doの講師は、女性ならどなたにでも目指していただけます☆)、
そこを、精神論を説くような方法でもなければ、
カリスマ的な講演等で心を動かして皆の意欲を高める、というのでもなく
(そういう要素も皆無ではないけれど)、
実際の、具体的な身体動作を行いながらサポートするのがWen-Doの特徴なのだろうなと私は思っています。
* * * * *
講座が終わってから、生徒さんが片付けをしていた私のところに来てくれました。
「先生、中学にも来る?」
中学かあ(^^)
「私、◆◆中学やよ!」
◆◆中学に来年の春から行くんだ?! 楽しみだね。
◆◆中学校に行けるかどうかは、今は私もわからなくてなんとも言えないけど、
中学校に行ったら、中学校の先生に、
「小学校のときにこういうのをやってとっても良かったから
忘れないようにまたやりたいです!」って言ってみて?(^^)
「あそっか。私が先生に言えばいいんや☆?!
よしっ! 頑張るね( ̄∇ ̄*)ゞ」
期待してます(笑)。
真面目な話、小学校6年生のうちから、
【学校の先生に子どもから「私は◎◎を学びたいです」と言ってもいい】と気づくってすごいなあ。
どんなことでも、思いついたらとりあえずやってみる!の精神で、
皆さんがステキな人生を歩んでいけるように心から願っています。
皆様、ありがとうございました。