こんにちは。
Wen-Doインストラクターの福多唯です。
土曜日に岡崎市で
「我が子に伝えたいママのための
女性・子どものセルフディフェンス〜Wen-Doに学ぼう〜」があるので、
講座資料の印刷や綴じの作業をしています。
この講座は、大阪の和泉市で開催された、
子育て中の女性向けの、同テーマの講座に
岡崎市から足を運んでくださったかたが企画・開催してくださいました*\(^o^)/*
和泉市での講座の際、境界意識についてのレクチャー時間に、
「子どもの境界意識というのはどのようにして育まれるのだろうか」
というようなおしゃべりの時間を多めに入れました。
母子の愛着形成のプロセスから境界意識を徐々に無理なく育むには、
親のほうが子どもの境界を意識して関わる必要があるかもしれないね、
みたいな展開で、
例えばそれは、夜添い寝をするときに
「(おかあさんが)ここに一緒に寝てもいいの?」『うんいいよ』
みたいなひとことを交わすことだったり、
ひとりで服を着ようとしている我が子が出来なそうにしているときに、
「難しそうかな。手伝ってもいい? それともひとりでまだやる?」『手伝って』と許可を得てから手を出すことだったり、
幼稚園や保育園の通園カバンは決して親が勝手に開けずに、
連絡帳でも何でも、子ども自身に取り出してもらうように心がけることだったり、
やむなく親が開けて取り出す場合も、
「開けるね〜?」『いいよ』のやりとりのあとに開けるというルールを
親が自らに課すことだったり。
そんな日常のさまざまなシーンでのやりとりで
子どもは、
物やスペースやからだや考えや発言や行動などあらゆることに関して
《これは私の領域》という身体感覚を会得していくのではなかろうか、
というような話をしたところ、
そこが思いのほか参加してくださったかたからの質問や発言が多くて長くなってしまい、
護身術講座の構成バランスとしては私は反省していたのですが^_^;
岡崎から大阪の和泉市に足を伸ばしてくださったその女性は、
『子育て中の女性にとってはあの部分が良かった』と
岡崎でもそのような内容の入る講座を、と希望してくださったのでした。
確かに、“境界”を尊重してもらえる扱いって、
そうした扱いをあまり受けてこなかった場合、
はじめて受けると、けっこう衝撃的で印象的に思うかも。
(っていうか、一般的には境界=boundary なんて、意識しないことのほうが多いよね)
私がWen-Doに参加者として参加した当初、一番驚いたのは、
インストラクターのあの声…ではなくて、
「 May I touch you?」と必ず聞いて確認してもらえることでした。
例えば、《今から、手を掴まれたときにどう外すか、をやりましょう》という流れで、
『誰か、相手役を引き受けてくださる人はいませんか?』と講師が促し、
は〜い!私、手伝いたいでーす、と私が出て講師の近くに進み出たとします。
その状況ならば、
私が【講師から手を掴まれる役か掴む役のどちらかをする】ことになるのは当たり前で、
そうならば、手を掴む/掴まれるという形での接触があるのは当たり前で、
しかも、私は目が見えるし耳も聞こえるので
講師の説明を近くで見聞きしていれば、いつ手を捕まれる/掴むことになるのかは
言われなくてもわかる。
そうした、暗黙の了解が積み重なっている(と私も講師も同じように思う)という状況では、
講師は特に断りなく私の手に触れ、(痛いほどではないだろうけど)掴み、外してみせる。
…というのが、それまでの私の『学習』での感覚でした。
ところが、Wen-Doではそのようには展開しません。
その状況であっても、
「 May I touch you?(触ってもいいですか?)」と、講師は必ず相手役に尋ねます。
その後(「はいいいです」の許可を得た後)も、
「Now, I 'll touch you.(じゃあ、触りますね)」と言って触れて、
さらに(動作によっては)
その後講師の動作がどのように展開する予定かを、口頭で、相手役の私に説明・予告します。
(受講生全体にではなく、相手役の女性に説明をします)
私の従来の感覚で想像すると、予告がその時点で行われるというのもまた印象的でした。
私の従来の感覚で想像するなら、
私の手を掴んだら、講師はいきなり動作をやってみせて、
その素早さやパワー、キレなどに相手役は驚嘆する、というような展開になるはず。
講師の見せてくれるスキルの素晴らしさに驚嘆することまで含めて、
相手役の存在価値であり相手役に期待される仕事だ、
というのが、
私のそれまでの『学習』での感覚でした。
でも、Wen-Doは真反対です。
その後講師の動作がどのように展開するのかを相手役に説明し、
だから痛くないし安全ですよ、そこにただそのまま居てくださいね、
もしかしたら間近でやるからちょっとだけ驚くかもしれないけど、
と予告します。
相手役は、そのような気遣いをしてもらえたという安心感もあり、
そのやりとりの数秒で心の準備が整っていきます。
そして、予告や説明をしたから相手役は全く動じないか?というと
たいていはそうではなく、
許可を得て触れて、動作展開について予告と説明をし、
驚かせるような要素を除いた上で行っても
Wen-Doは充分にパワフルで、意外で、驚きに満ちているのでした☆
そんな部分を、通常のWen-Do講座よりは少し時間を割いて丁寧に解説する予定の岡崎講座。17日の土曜日の午後です。
http://wendosd.exblog.jp/21856338/
とっても楽しみです!
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
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