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講師トレーニング

Wen-Do講師トレーニング5《自信を持って話すには》

こんにちは。
女性のためのセルフディフェンスWen-Doの福多唯です。

9月21日〜23日はWen-Doの講師トレーニング日程で、
今回は長野で合宿形式で行いました。

完全菜食(だしに煮干しやかつお等も使うこともありません。玉子や牛乳もナシです)の
お食事がついた施設で、研修のお部屋もとってもステキ。
ここが貸し切りで、朝から23時まで、自由に使えました♪
(大声や音などを出すような研修は21時までです)

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今回はWen-Doの講師仲間と、Wen-Doのリピーターさんが応援参加してくれて
トレーニー3人+福多+応援おふたり=6人でした♪


7月からトレーニングを開始して、トレーニーの皆さんも
だいぶWen-Doの動作の教えかたに馴染み深くなってきたところで、
9月合宿では主に、『講師としてのレクチャー(トーク)』について学び合いました。


人前で、興味を持ってもらえるように話しつづけるのって、案外難しいものです。

一対一での会話でも、相手に「そうなんだ〜」「へえ〜」「なるほどね」
「それで(どうなったの)?」「もっと聞きたい」等々のあいづちを全く打ってもらえない中で、
こちらばかりが話続けなくてはならなくなったら、たった10分でも、辛いです。

それが大勢(複数)の人の前になり、
2時間〜3時間などの一定の時間を全て責任を持って進行するのが講師です。

慣れないうちは、レクチャーをはじめて数分経つと、
様々な不安や恐れが頭をもたげてきて、そわそわしてきてしまいやすいですよね。


そうならないようにするにはどうしたらいいかを中心に学んだ3日間でした。


  *  *  *  *  *


結論から言うと、自信を持って話すには、練習あるのみ♪です。
とにかく繰り返す☆


なぜ/なんのために、繰り返すのかというと。


繰り返しによって長所を安定させ、
無意識でも出来ることをひとつでも増やすために、です。


慣れないうちに頭をもたげてきやすい恐れや不安をひとことで分類すると、
「私は皆の目にどう映っているだろうか」と言えるかもしれません。


そこには、わかりやすくて興味を持って聞きやすい講習に必要な要素の
全てに対する『自信のなさ』が隠れています。


話すスピードはこれでいいのかな、とか。
声のトーンや声量はこれで適切かな。
話す内容の順序はこれでいいかな。
わかりやすい言葉遣いや言い回しになっているかな。
NGワードを言ってしまっていないかな。
不自然な話し言葉になっていないかな。
おどおどして見えてないかな。
自分の立ち居振る舞いは皆にどう映っているかな。
動作の見せかたはこれでいいだろうか。
自分の動作はそもそも正確なんだろうか。
動作の教えかたの手順はこうだったっけ?
必要なポイントはすべてもれなく言えているかな。
この動作練習のときにするべき安全配慮ってなんだったかな。
受講生の内側で起こることにきちんと気づいているだろうか。
受講生の質問の本意を汲み取れているだろうか。
時間配分はこれでいいんだろうか。
冗長になりすぎていないだろうか。

Wen-Doの場合は上記に加えて、

ジェンダーバイアスのかかった発言をしてしまっていないだろうか。
参加者さんの調子や疲れ具合はどうだろうか。
この年齢層の受講生・主催者の開催目的に今日の内容はフィットしているだろうか。

なども注意しながら進めますし、

受講生から体験談や発言があれば、それも上手く拾って取り上げながら進行します。


講習をするとき、講師やファシリテーターはあらゆることを念頭に置きながら
進行していくわけですけど、

でも、実際にはそんなに数多くのことを同時に意識するのは無理があります。

そうなると、無意識でも確実にちゃんと出来ることを、練習して増やしておくのがベスト。


例えば、繰り返して練習して、時計を見なくても時間内で納められるようになれば、
「時間内にちゃんと終えられるだろうか?」の不安はなくなります。

噛まないで滑らかに話せるようになれば、
その不安はなくなり、聞こえやすさも格段に向上し、時間短縮にも役立ちます。

『こういうニュアンスのことを言いたいときにはこの単語を使えばいい』
というものが見つかれば、自然と簡潔な説明になっているはずです。


意識しなくてもわかる!出来る!ということが増えれば増えるほど
自分にとっての課題や、場面毎に優先的に意識すべきことに注意が向けやすくなるわけです。


人によって得意なことは違うので、
無意識でも出来るようになることがワタシにとっては何なのか?は、
やってみないことには見つかりません。


それを見つけるためにも、何度も繰り返して、同じことを練習します。
回数を重ねると、比較的難なく片付けられる(無意識で出来るようになる)ことがどれなのか、
自分でなんとなくわかってきますし、
逆に言うと、回数を重ねれば、自分の課題に具体的に気づくことが出来るようになります。


具体的に気づくことができるレベルになれば、
「私は皆の目にどう映っているんだろうか」という漠然とした不安がこみあげてくるのも減ってきます。


というわけで、合宿では繰り返して皆でそこにチャレンジしました。


  *  *  *  *  *


いろんなことを一緒に考える3日間になって、充実してました〜(^^)

・Wen-Doの理念に反するような発言があったらどうしたらいいか。
・断言や断定口調が必要な場面と、そうでないときの区別について。
・話すときの目線の使い方。


他にも、動作の見せかたや教えかた、
言葉の使い方、語尾の使い分け、質問への対応パターンなど、
細かな点を沢山修正したり確認したりしました。
細かな点を修正出来るのは、大枠ではもう充分にWen-Doになっているからこそです。
あともう一息!!


  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


それにしても、合宿の3日間は涼しかった…。
長袖でやっていたのに、帰宅した途端に、まず寝室に行ってタンクトップ1枚に着替えた私f^_^;
完全菜食の日々もあっという間にさようならで、
帰宅途中に高原ミルク入りのソフトクリームを食べ、夕食はすき焼きでした(^^)


非日常のあの気持ち良さの余韻をどこかに生かしながら
日常をまたたくましく過ごしていこうと思います。



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by selfdefence | 2013-09-24 18:38 | 講師トレーニング

ふくだゆいです。自己表現や思考スキル、日本語の講師です。20年以上前のある日、声をあげたら、『蓋』が開いたんです。びっくりでした。蓋の存在にすら気づいていなかったので。以来、困ったときには探すようになりました。どんな声でどんな蓋を外したらいいのだろう?と。基本閉じていてひとりの時間が好きな私でも、声探しに助けが欲しくなることがあります。声探しの場を求める人と繋がれたら嬉しいです。


by selfdefence