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女性支援

これを見ると全ての男性が男女平等主義者に?!

こんにちは。Wen-Doインストラクターの福多唯です。


TEDの動画の中に、ジャクソン・カッツさんという男性のトークを見つけました。
タイトルに惹かれたの。


「全男性をフェミニスト(男女平等主義者、活動家)にしちゃうかもしれないTEDトーク」
ってなってる。
どんなものなんだろう?


日本語字幕がないトークで、カッツさんの語りは早口なので
3度も見てしまい、あっという間に1時間経過。


カッツさんは、
「『女性への暴力』とタイトル付けられると、
 多くの男性は『じゃあ男のオレには直接は関係ないな』との認識に立ってしまう」、
「『ジェンダー』という単語を
 多くの男性は『女性達の(今問題にしていること)』という意味として聞き、
 自動的に自分を傍観者にしてしまう」ことを指摘して、


そのやり方のままだと、男性が女性への暴力の問題について
当事者として考えたり行動したりはしない、
そこを変えなきゃ、と語りはじめます(多分 笑。大きく間違ってはいないと思う…)


そして、例えば今は、こんな風になっちゃってる、ということを
書きながら示してくれました。

最初にカッツさんは

   John beat Mary.(ジョンがマリーを殴る)


と書きます。「これが事実なんだけど、」と。


でも、受け身形の文章にすると…として

   
   Mary was beaten by John.(マリーはジョンに殴られた)


と書いて、

『最初のJohn beat Mary.は、どの単語も削ることはできない文章。
 それに対して、受動態の文は、最後の By John の部分がなくても成り立ってしまう。
 すると自然に…」


    Mary was beaten.(マリーは殴られた)

「という風に、最後の  By John 無しで語られるようになっていってしまい、」


    Mary is a batterd woman.(マリーは殴られた女性だ)


「と認識されてしまう。
 こうなってしまうと、人々の関心は、
 『なぜ殴られたんだ?』『なにかしたのか?』『どんな場所にいた?』『何時頃?』と
 方々に向いてしまうようになる。
 この思考展開が、被害者非難を産んでいる」


と言います。

つまり、彼の主張は、最初の文章での主語=ジョン を、抜いてしまってはダメなんだ、と。
『ジョンが』殴った ということを常にわかるように
問題を語ったり取り上げたりし続けていかないと、
(*私達は「女性への暴力」とタイトルをつけるなど、《ジョン》にあたる部分を省いてしまいがちですから)
『男のジョンが』殴った、という部分を、人は認識しにくいんだ、ということでした。


その後、カッツさんのトークは、
「でも、『男が加害者だ』と男を責めるためにそうするわけじゃない」
と(いうような部分)にも触れながら、
なぜ、加害者(になりがちな人)の性別をクリアに認識することが
世の中の全ての人々にとって大事なのか、を、語っていきます。


このトーク、何度でも繰り返して見て、全トーク内容を訳したいなあ…!
けど、…私、今自分にそんな仕事を増やせるんだろうか…って感じf^_^;
やっちゃうと多分他がないがしろになってしまう…。
ううむ…。


カッツさんのしゃべりはスピーディですが、聴き取りはものすご〜くしやすいです。
日本語でもそうだけど、早口でも聞き取りやすくてわかりやすい発音・構成の話者っているよね。
字幕は、英語なら設定で出せます。


The TED talk that might turn every man who watches it into a feminist.
http://www.decolonizingyoga.com/violence-silence-jackson-katz/




★H25/6/1 我が子に護身術を教えたいママ向け講座 http://d.hatena.ne.jp/wendoyui/20130409/1365489735
★H25/6/2 『気づきから私へ』Wen-Do、ラビングプレゼンス、表現アートを自由に体験できる一日  http://kokucheese.com/event/index/84714/
★H25/7/6,7 Wen-Do入門講座 in 札幌 http://kokucheese.com/event/index/86629/


*その他、Wen-Doの講座予定は
by selfdefence | 2013-05-20 18:50 | 女性支援

ふくだゆいです。自己表現や思考スキル、日本語の講師です。20年以上前のある日、声をあげたら、『蓋』が開いたんです。びっくりでした。蓋の存在にすら気づいていなかったので。以来、困ったときには探すようになりました。どんな声でどんな蓋を外したらいいのだろう?と。基本閉じていてひとりの時間が好きな私でも、声探しに助けが欲しくなることがあります。声探しの場を求める人と繋がれたら嬉しいです。


by selfdefence