まだまだ強い日差しが肌にあたると暑いけれども、
日陰に入ると一気に涼しいここ数日。
秋が深まっていく大好きな季節です。
今日はいただいたご質問にお返事したいと思います。
ご質問くださったかたにお返事が届きますように。
Q
Wen-Doの講座を受けて、「意外性」の効果について聞き、なるほど!と思いました。
そこで質問をさせてください。
相手がこちらの言葉や抵抗に対して逆ギレしてきた場合、
それでも、意外な対応や意外性のある言葉というのは、有効なのでしょうか?
無視がいいのかなとも思いますが、どうでしょうか?
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興味深いご質問をありがとうございます。
尋ねてくださっているのは、
「相手とこちらのやりとりが既に一往復あった」後でも、意外性というものは成り立つのだろうか?
ということかな。
あと、逆ギレしている相手…ということは、多分、
こちらの言うことなどほとんど聞いちゃいなくて、理性的ではなくなっていて、
衝動と感情だけでこちらに暴言や暴力をぶつけてくる状態にある相手、を
思い描いていらっしゃるのかなとも想像しています。
だから、相手の感情に応酬せずに無視がいいのではなかろうかと考えてくださっているのですよね。
意外性を、「驚かせること」としてだけで捉えるのではなく、
「これまでのパターン、関係性を覆すような反応」という側面で捉えたら、
やりとりがあった後でも、もしかしたらむしろ、やりとりや関わりがこれまでにあればあるほど、
パターンや関係性を覆す反応が効果的になることもあるだろうと思います。
ただ、ご質問の主要素は、相手が逆上している、ということかと思うので、
逆上している場合にどうなのかに焦点を当てて考えてみますと…。
おそらく、逆ギレしている人って、
『逆』ギレとは思ってないですよね、きっと。
(まあ、怒りに支配されちゃってるときって、誰でも『自分が正しい!』になりがちです)
そんなとき、こちらは相手にとって、
《難癖をつけて怒りをわざわざあおってくる奴》として映ると思うので、
何を言っても、何をしても、かえってそれが刺激となり、
相手は怒りを増幅させそうな気がします。
強いて言えば、きっぱりとした拒絶の態度(無視)は、
場合によっては効果がありそうかな?という気もしないでもないですけど、
相手に「何無視してんだよ!」と突っ込むスキを与えないような、
『柔らかく見えて実はきっぱりした拒絶』は、ちょっと練習が要る難しい方法かも。
やさしい方法を選ぶとしたら、
『相手の目の前に居続けて相手に刺激を与えること自体を無くしちゃう』のが
一番いいような気がします。
つまり、単純に、逃げる(逃げる時間を作るための何かをする)ことを
優先すればそれでいいのではないかな、と。
「これは意外な方法になっているだろうか?」は、あまり気にせずに(^-^)
* * * * *
セルフディフェンスは、常に、「無事に逃げて自身の安全を確保する」ために行うこと。
そして、『じゃあ、逃げやすくする要素って何?』って考えたときに
「意外性」がクローズアップされる、という順番です。
「何か意外なことをしなきゃ!」と思うあまりに相手から離れるのが遅くなってしまっては
本末転倒なので(笑)、
相手がどうであっても、シンプルに、「逃げるが一番」と覚えていただいて大丈夫です(^-^)
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Wen-Doの講座情報は以下、講座情報専用ブログにて。
http://d.hatena.ne.jp/wendoyui/
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