新鮮で貴重な(スーパーでは手に入りにくい)野菜がたっぷりと
いただけるレストランです。
結論を言えば、お味もお値段もとっても満足!です。
でも、今のところ、2度と行きたいとは思いません。残念。
なぜかというと、シェフが、おしゃべりさんなのです。
注文を取りに来てくださったときにも、お料理をテーブルに運ん
でくださった際も、シェフ自らが動いていて、それは感謝ですが、
その都度の説明(蘊蓄とも言う)が長くシェフ自身の自己PR込み
なので、にこやかに傾聴するのが苦痛というか(^^;
お野菜のことを詳しく教えていただけることは貴重で興味深いの
ですが、私は彼の講釈を傾聴しにランチに出かけたわけではない
ですし、美味しいものを味わって満たされたかっただけで、野菜
の勉強をしに行ったわけでもありません。講釈はおまけ程度なら
良かったのですが、おまけの度を超えていると感じました。
思いがけずランチに時間がかかってしまい、午後の仕事の時刻が
気になり始めた私たち(仲間と一緒でした)は、
「すみません。●時●分にここを出たいのですが、お料理をそれ
に間に合わせていただくことは可能でしょうか?」とお願いし、
店員さんも快く応じてくださって、それ以降はお料理の出し方が
スピーディになったのはわかります。
でも、講釈は一秒たりとも控えてくださる気配が感じられません
でした。
あそこまでご自身のスタイルを貫けるのはある意味すごい。
あのシェフのお人柄が気に入ってリピートするお客様も、きっと
いらっしゃることでしょう。
でも、私はもう行かないです。
サービス(おもてなし)を受けている実感が持てなかったことが
私にとっては残念だったからです。
その日、帰宅してからも、あのランチで感じたことを振返りまし
た。
私は、同じようなことを、受講生の皆様にしていないかしら?と。
講習の仕事を始めて間もない頃、アンケート用紙にご意見をいた
だいたことがあります。
「『どんなことでもお気軽にご質問ください』とフレンドリーに
言ってくださったけど、実際には質問する隙なんてなかったです。
先生としては、伝えたいことを時間内で終わらせたかったのでし
ょうが、受講側としては残念な思いです」
本当にそうだ。と、あのとき思いました。
以来、目標とする内容を全て時間内に入れることよりも、受講し
てくださる方のペースを慎重に観察して、受講生が満足できる
ペースや内容を最優先に、講習するようになりました。
でも、あれから数年たっています。最近の私はどうだったかな?
そんなことを考えるきっかけとなったランチでした。
そういう意味では、あのシェフに感謝!なのかしら(笑)