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2013年 12月 31日

マイケル・サンデル 白熱教室:レイプは他の犯罪よりも重く見るべきか

こんにちは。
女性のためのセルフディフェンスWen-Doの福多唯です。

大晦日になっちゃいました!
先日28日に、マイケル・サンデルさんの「白熱教室」を見ました。

世界各地で行われた6つほどの議論が紹介されました。
その中でも特にWen-Do的に興味深かったのはインドでの議論。

インドで、バスの中で集団レイプを受けて無惨に殺害された女性の事件が
今年は話題になりました。あの事件に触れながらの議論です。


サンデル教授は聴衆に、
《レイプは他の犯罪よりも悪質だと言えるだろうか?》と問いかけます。

まず、悪質だ(と見なさなければならない)と思う人から意見が出ます。

ひとりめの人は、
「性暴力は肉体だけではなく、心も、そして家族をも傷つける。
 そしてその傷は一生癒えることがない。
 レイプは人間の尊厳に対する犯罪だ。
 性暴力を受けた人が『殺されたほうがマシだ』と語るのを私は聞いたことがある。
 命が助かってもそれで良かったと思えないほどの犯罪なのだ。
 被害者は社会からもセカンドレイプを受ける羽目になる。
 非常に悪質な犯罪だと思う」

というようなことをおっしゃいました。
(*テレビを視聴しながらミミズみたいな字でメモをしたのを
 ここに書いているので、正確ではないことを差し引いてください)

また
「大人や社会は、男に女性へのレイプや暴力は絶対ダメだと教える替わりに、
 女性に『身を守れ』と教え込む。
 それは、こんなこと(レイプ被害)が起きたら終わりだと
 女性も、そして親や家族も思い込むことにつながっていく。
 だから二次被害が起こるのだ。
 レイプを『すること』が悪質なのだと皆が考えるようにならなければいけない」
というような意見も出ました。

サンデル教授はそこまでの発言を
《君の言いたいことはこういうことだろうか。
 つまり、
 レイプは被害者本人だけではなく家族も追い詰める犯罪だ。
 ただ同時に、家族も、考えを改めるべきだ、と?》

発言した人は「そうです」と言います。

この発言に反対意見の人はいないだろうか?
レイプは必ずしも他の犯罪より重いとは言えない、と考える人は?の呼びかけに、


女性が手を挙げます。

その女性の発言の要旨はこんな感じでした。

『男尊女卑が背景にあり女性がレイプされるということには同意します。
 ですが例えば、私が手や足を失ったら、私は即座に生活に困ります。
 レイプはそうではありません。
 性を聖域と見るからこそ、それが暴力に用いられるのです。
 性犯罪を他の犯罪より重く見ることは、レイプを助長することになります』

ここでのサンデル教授のまとめと返しが素晴らしいのです。
サンデル教授はこう言いました。

《君の意見はとても重大な指摘を含んでいる。
 つまり、女性への差別を解消されるべきだと君は考えているが、
 そのための方法は他にもある、ということかな。
 性暴行を取り分け重く見るという方法で解消されるのはなく、?》

『そうです。
 性的暴行を特別視することは、
 人間そのものよりも性を重く見ることにつながると思います』


議論はまさに白熱して、上記意見への反対意見(レイプは他の犯罪よりも悪質だと考える意見)がまた別の人から出されます。この人は女性でした。

「男から力づくで襲われることは女性にとってなすすべがありません。
 私は女性で、男性にはかなわず、弱い存在です。
 そういった女性へのレイプは、『女性』という存在そのものへの攻撃です。
 『女性』という存在そのものへの攻撃は
 DV、セクハラ、パワハラなど様々な形があり、
 その視点で考えれば、レイプは単なる肉体的暴力以上のものです。」


それに対してまた反論が出ます。
〔女性の身体を持つのは弱さにつながるという考えには私は反対です。
 人の強さはそれだけで決まるものではありません。
 また、どんな形でも、(レイプでなくても)性的暴行は許されません。
 単に触れられるだけでも、許せないのは同じです〕

女性として弱いと感じると発言した人はすかさず、

「もし私が男から襲われかけたら、私は知恵で逃げるしかありません。
 いくら身体を鍛えても男にはかなわない。
 弱い者を一方的に攻撃するレイプ行為は許せません」


サンデル教授は議論が白熱して的を外れそうになることにブレーキをかけたのか、
《他に、レイプが他の犯罪より重いと思う人の意見は?》とします。

ここで男性が発言します。

「レイプは人間の尊厳を踏みにじる行為だと思います。
 私は妻や娘を敬っています。もし私の家族の女性がレイプをされたら、
 それは、私の尊厳への攻撃だと私は受けとめます」


サンデル教授は
《いいだろう。では、処罰について考えてみよう。
 レイプは他の犯罪より厳しく罰せられるべきだろうか?》と
議論の的を絞るために、刑罰についての議論に聴衆をガイドします
(こういうところが素晴らしく上手いなあ…。
 ライブで、必要最小限の言葉で、こうしたファシリテーションが出来るとは!)

そこで、ある男性が
「厳しく罰せられるべきです。
 殺人には、恨みや、考慮できる背景がありますが、レイプはそうではありません。
 そう考えると、レイプは女性そのものへの差別なのです。
 だから厳しく処するべきです」


すかさずある女性がその発言に(ちょっとイラッとした様子で)意見します。

『法律でレイプを厳しくしたら、それが特別なことだと社会に思わせてしまうことになる。
 さっきから、男性が、女性を大切に思っているとかぼくは女性を護りたいとか言っているけれど、はっきり言って大きなお世話です。
 そうした態度は、女性を神のように扱っているように見せながら、
 実は女性にはなんの権利も与えていない。
 女性の自立を認めていないのです』


サンデル教授は
《こういうことだろうか。
 レイプは女性の尊厳への攻撃である。
 一方、真の男女平等を願うなら、レイプを特別視してはならない、と?》
と、その女性の少々感情の入った発言を、うまくまとめました。


そのサンデル教授のまとめを受けて、年輩女性が落ち着いて静かに発言をしました。

「性的暴行は、年齢や性別を問いません。子どもでも男性でも被害を受けます。
 誰でも被害者になる犯罪であり、皆の尊厳を傷つけています。
 被害者は一生苦しみます」と。

年齢も性別も問わずに性暴行は行われているという重大な指摘をしたその年輩女性に、サンデル教授は尋ねます。

《レイプを特別視せず、他の犯罪と同等に扱うべきだという意見についてはどう思う?》

「それは、理想論だと思います。
 レイプを他の犯罪と同じく扱う日はいずれ必ずやって来るでしょう。
 ですが、今はまだ、多くの女性が傷ついています。
 女性の尊厳を社会が護るよう努力しなければならない段階に私達はいるのです」


  *  *  *  *  *


議論の全容はだいたい上記の通りで、紹介もそこまでになっていました。

結論を出すための議論ではないし、サンデル教授が模範回答に皆を導くための議論の場でもないので、そのままインドの議論は一端幕引きとなったのかもしれません。

人々が、真剣に、自分の言葉で意見を主張する姿が印象的でした。

良い議論は、自分の思考を磨いてくれますね。


「白熱教室」は1月にも放送されます☆ 見るぞ!!


今年も大変お世話になりました。
皆様どうぞ良いお年をお過ごしください。


……………………………………………………………………………………………………
Wen-Do Japanの公式サイト できたてホヤホヤです。
Wen-Doって?にお応えします。

「心の傷と私らしさ」の学習会@金沢市
・2014年1月末〜2月 連続でも興味のあるコマだけでも参加可
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by selfdefence | 2013-12-31 11:35 | つれづれ
2013年 12月 28日

WAN:パープルリボン&ライトアップ運動に掲載いただきました

こんにちは。Wen-Doの福多唯です。

WAN(Women's Action Network)さんに
Wen-Doでの取り組みもご掲載をいただきました。

動画のスライドショーみたいな感じで見ることができます。
各地のライトアップ、とっても綺麗です。
それに、「うわあ♪ こんな素敵なことしてるー!」みたいな画像が出てきたりします。
ぜひご覧ください。


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Wen-Do Japanの公式サイト できたてホヤホヤです。
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by selfdefence | 2013-12-28 11:34
2013年 12月 26日

Wen-Do Japan 公式サイトが出来ました

こんにちは。
女性のためのセルフディフェンスWen-Doの福多唯です。

女性のためのセルフディフェンスWen-Doの、新しいサイト作成に没頭していました。
やっと公開できる段階になりました*\(^o^)/*

去年のトロントから戻ってきてから作らねば作らねば…と思い続けて1年σ^_^;
あまりにも遅すぎ。ビジネスとしてあまりにもなってない…。
けど、自分で自分の目標をまたひとつクリアしたことを善しとします。


公開したてのホヤホヤをぜひご覧ください(*^^*)
あと、皆さんがいいね!を付けてくださるとどんな表示になるのかが知りたいので、
それもぜひお願いします m(__)m



誤字脱字、意味不明な文章、わかりにくい説明やまどろっこしい説明なども
きっと多々あると思います。
今後も修正をかけたりページを増やしたりしていきますので、
気づいたときにその都度お知らせいただけたら嬉しいです。
(連絡用のフォームは新サイトの中です)


次の課題はこの新サイトに併設されたシステムでブログとメールマガジンをはじめること。
既存のものとの使い分けを整理しなくちゃ。
そして既存のリンクを全て新サイトのほうに直すこと…f^_^;(←あまり考えたくないよね)


何をするにも、頭の中が整理整頓されていないと進めないですね。
そして頭の整理は身体の整理整頓から♪
今は両方ドロドログチャグチャな感じですけど…。

ああ、頑張った!!




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by selfdefence | 2013-12-26 17:29 | ●WEN-DOについて
2013年 12月 23日

ぴったり来るまで探す

こんにちは。
女性のためのセルフディフェンスWen-Doの福多唯です。

先日、ある講座で、自己確認チェックというのをしました。
DVやDVにあった女性とその子どもの支援についての知識や意識と理解度の自己確認のためのミニテストのようなもの(←長すぎて却ってわかりにくいよ!)です。


『DVの定義とは?』とか『DV法の保護命令とは?』など、
全体的に、落ち着けばちゃんと書ける、特別に困難ではない設問が8つ。

それが、やってみてちょっと面白かったのでした。

というのは、

設問の書かれた用紙が配られて、制限時間を聞かされたときに
「考える時間はないな、こりゃ…」と前のめりな姿勢で臨んだからなのか、
《その瞬間に自分の中に何が最優先でポコンと浮かんでくるのか》が
とてもよく見えて、ちょっと驚きで。

例えると、

右脳が答えることに左脳がびっくり!みたいな(←例えが足しになってないよ!)


例えばこんな設問がありました。
『DV被害の女性が加害者のもとを離れられない理由のいくつかをあげましょう』


私の中に最初にポコンと浮かんだのは

「相手の行為によってわたしが耐えられないほど傷ついたのだということが、
 離れることで相手に伝わり相手を傷つけることになるのが見えてしまうと、
 『私がしたいことは相手を傷つけることではない』と感じ、
 離れるという選択をしにくくなってしまう」

とか、

「自分が今まさに行おうとする選択に自信を持つには、
 過去の選択が間違っていなかったという自負が必要。
 けれど、パートナーから離れるには
 自分の過去の選択=パートナーをパートナーに選んだこと が
 誤りだったのだと認めなくてはならない。
(とその女性が感じているとしたら)
 過去の選択が誤りだったと認めた直後に、
 再び人生にとって大きな選択をするだなんて無理」

とかの思いでした。

ホントはもっと短時間で簡潔に書けること/書くべき事柄が
他にもいっぱいあるはず…と気づいてはいたけれど、
冷静に考えている余裕はないぞ!という姿勢になったときに、
自分の本音というのはこんな風にポコンと浮上してくるのだなぁ、と思って。


あとで答え合わせ(?)をして、
他の人が
「『子どもには父親が必要だ』と考えているから」
「逃げると追ってこられてもっとひどい目にあうから」等を答えていらしたのを見て、
ああ、そうそう、それ!
制限時間が短いのに、そういうシンプルなのをなぜ真っ先に思いつかないかな、私! みたいな(^^;


 *  *  *  *

そんなこんなの後日、整体の稽古会に行きました。

欠席ばかりで、何年間も「???」な状態でいて、今もさほど変わらないけど、
それでも最近、ちょっとだけ見えてきたのは、

整体って、自分にとってぴったりくるものを丁寧に求めてあせらずに探す稽古でもあるのだなあ。

『ぴったり』って、簡単には見つからない。
けれど、どこかにそれは必ずある。
静かに、焦らないで、充分に時間をかけて、丁寧に、ほんの少しずつでやっていけば見つかる。


大騒ぎして、ハラハラドキドキしながら、なるべく早く、効率良く、一気にガーッと!を求めがちな私には、ホントに重要な稽古ですf^_^;


自己確認のためのミニテストも、
呼吸を深くして取り組んでいたらただそれだけで、思い浮かぶものが違っていたのかも。


あのときに思い浮かべて書いた回答が間違っているとは思わないけれど、
あのとき思い浮かんだことに「え? 私ってばそんな風に考えてるの?」となっちゃったのは、
私個人にとって重要なことが出てきてしまっていたからです。
『支援者役割を担う私』が重要にすべきだと見なしていることが出てきたわけではなかった。
だから設問への回答として、間違いではないけど…思いつつ、
ぴったりな納得感が自分で得られませんでした。


『支援者役割を担う今の私』が重みをかけて意識すべきことは、
どこかで意識しておかないと抜けがちなこと、のほう。
私個人にとって重要なことは、意識しなくても常に私の中にあることだから、
そうじゃないほうも、いざというときに取り出せるように、
一拍とって、深く呼吸をして、『ぴったり』を探す心持ちで。


プライベートモードから支援者ロールに切り替えるときには
そこを大事にしよう。


………………………………………………………………………………………………………………
2014年1月末〜2月に、
「心の傷と私らしさ」という学習会を金沢市で行います。
女性ならどなたでも参加できます。
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by selfdefence | 2013-12-23 23:48 | つれづれ
2013年 12月 11日

グッド・ウィル・ハンティング:きみのせいじゃない

こんにちは。
女性のためのセルフディフェンスWen-Doの福多唯です。


先日、出張の折りに2時間半以上、乗り換えがなく新幹線で快適に移動できる時間があったので、
映画の「グッド・ウィル・ハンティング」をitunesからレンタルしてiphoneで見ました。


いやあ〜。良かったです。


この映画に関しては、検索すれば多くの映画評が出てきて、ストーリーも見所もわかるので、
私がこのブログに書くのは、私が最もふるえた部分だけにしよう。


それは、主人公のウィルと、主人公のカウンセリングを引き受けたショーンの会話のシーン。

ウィルは天才的な頭脳を持っていて、それを自己防衛の武器として使います。
そのウィルに対して、ショーンがこんなことを言います。
(だいたい以下のようなセリフだったなーということなので、細部は異なります。
 詳しくは作品を見てね)


  *  *  *  *  *

もし僕が芸術について君にたずねれば、君はこれまでに読んだ本の知識を持ち出してくるだろう。
例えばミケランジェロについて、君は多くを知っている。作品、政治的な野心、性的な嗜好など。
でもきっと君は、システィナ礼拝堂がどんななのかは知らない。
君はシスティナ礼拝堂に立ち、美しい天井を見上げたことは一度もないんだ。一度も。

もし僕が君に女性についてたずねれば、君は好みをいろいろ挙げて話すだろう。
何度か女性と寝た経験だってあるだろう。
でも君は、朝、愛する女性のとなりで目を覚ました瞬間の、
心からの幸せというのがどういうものなのか、僕に教えることはできない。


  *  *  *  *  *


愛する人の隣りで目を覚ました朝の心からのしあわせ…かぁ…(←なに遠い目になってんだ)。

上に引用したショーンのセリフの瞬間に、ポコンと思い出されたシーンがひとつ。
朝ではなくて夜中だった。


即思い浮かぶのはひとつだけど、5つも8つもあっても…だし(笑)
ひとつでもいっか。


映画の中で心がふるえたシーン、その2は、
「きみのせいじゃない(きみは悪くない:It's not your foult.)」のところ。

暴力/虐待防止や被害者支援等に携わっている人ならば、
耳タコになるほどあちこちで聞くセリフ。『あなたは悪くない』。


私はこの言葉は苦手なのです。
『あなたは悪くない』と平気で言える上から目線っぽさがダメ。

せめて、『あなたは悪くないんじゃないかなと私は思います』だと思うの。

でも。言われたことが多々あって…f^_^;
まあ、そう言ってでもなんとか励ましたいと思ってくれる気持ちは嬉しいし、
そこだけなら受け取れるけれども、
あまり良く知らない人から決まり文句のように言われると「マニュアルか」と冷めてしまう。

私が悪いか悪くないかをなんであなたにジャッジされなきゃなんないの?!
苦悩してるのは私なんだから、そのプロセスも見つけ出す答えも私の好きにさせろや!ゝ(-_- )


けれども、グッド・ウィル・ハンティングのあの場面で、
ショーンがウィルに対してあのセリフを繰り返すしかなかったあの瞬間は、
なんか、
幼かった頃に、親から「がんばったね」と頭をなでられたときみたいな気持ちになりました。


『あなたは悪くない』は、目の前の人と自分との、魂と魂が横並びにならないと言えないね。


写真はグッド・ウィル・ハンティングのひとこま。
ショーンの、亡くなった妻との出会いについて、ウィルが尋ねているシーン。
ふたりの心が通い合う場面です。


『いつ彼女こそと思った?』に対するショーンの答えが、
なんと私の誕生日で大コーフン!
あ、いえ、ええと…西暦は、…少々ズレてます ^_^;

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by selfdefence | 2013-12-11 14:46 | つれづれ
2013年 12月 09日

前橋市:こころのケア講座/アサーション部分の紹介

こんにちは。
女性のためのセルフディフェンスWen-Doの福多唯です。

12月8日(日)に、前橋市にて、(特)ひこばえさんが主催してくださった
「傷つきからの回復〜私らしさを取り戻す〜」を担当してきました。

ひこばえさんは前日にはフェミニストカウンセリングの講座を運営なさっていて、
連日でお疲れのところを大変お世話になりました。
しかもフェミカンの翌日でも人を集められるというのもすごい。
ひこばえさんのご活動への信頼度の高さゆえでいらっしゃるのだなあ。


  *  *  *  *  *


(特)レジリエンスさんがうみだした「こころのケア講座」の内容をベースとして、
3時間をお預かりしました。
全24時間分の講座内容を3時間に…というのは私にとってもチャレンジングでしたし、
そのおかげで、ひとつ階段を昇れたような気持ちです。

(特)ひこばえさんでは、全12回24時間…をいきなり開催するのは難しいとしても、
3時間では短すぎてもったいないと感じてくださり、
2回〜3回程度の連続講座にできたらいいのでは…とお考えくださっています。


そのようなまたの機会が誕生するための『初回』が今回で、
多くのかたのおかげで開催ができました。ありがとうございました。


 *  *  *  *  *

ひこばえさんの講座でも、
「境界をひくための5つの方法」をお伝えし、『壊れたレコード』にはロールプレイを入れました。

 以前にも書いた関連の詳細記事はこちら。
 「境界侵害にNOを示す5つの方法
 「アサーション:壊れたレコードのやりかた

そのロールプレイをご覧いただいて3時間となり、終了したところ、
あるかたが質問にいらしてくださいました。


「ロールプレイ挑戦者さん(断るセリフを言う人)が
 『こう言えたらいいかなと思う』とおっしゃっていたセリフについて、
 唯さんがその語尾でほんとうに自分にしっくり来そうか?と確認したりしていましたよね。
 そのひとつに、
 ごめんなさい、とか、申し訳ないのですが、というセリフについて、
 能動的でポジティブな言い方に置き換えても大丈夫そうならそうしてみるのはどうですか?と
 唯さんが提案なさっていました。
 あれはなんのためですか?」


どんなロールプレイ(RP)だったかというと、

RP挑戦者さんは、食事会への人数合わせの誘いを断れるようになりたいとおっしゃったので、
私が強引に誘う役となり、挑戦者さんがどんなセリフで断りたいかを考えて進めていきました。


確認をしてみたところ、その人の本意は、
誘ってくれた相手が嫌いなわけでは決してなく、
協力可能な頼み事であれば協力をしたい気持ちは持っているけれど、
食事会は苦手だから断りたい、というものでした。


どんなセリフで言えたら…とイメージなさいますか?とお尋ねして、
セリフをご本人から引き出していったプロセスの中で、
ご本人が
「申し訳ないのですが、行ってあげたい気持ちもあるのだけれど、
 食事会はほんとうに苦手なので、行きたくないのです」と
セリフを決めかけた段階で、


私は、ふたつ確認しました。

「行ってあげたい気持ちもあるのだけど という言い方にひっかかるところや
 言い直したいところはないか?」
と、
「申し訳ないのですが を、
 ごめんなさいやすみませんなどの、謝ったり頭を下げたりするようなイメージの表現ではなく、
 能動的でポジティブな表現に置き換えることは可能でしょうか?」です。


その結果、挑戦者さんは、前者はそのままで違和感がないというので
(そのときは時間が短かったこともあり)そこはそのままにしました。
後者については、ご本人が私の問いを受けて再検討なさって、セリフを変えました。

どんなセリフに直したかのニュアンス例としては
「私に声をかけてくださって嬉しいです。(でも食事会は苦手なので行きたくないのです)」とか
「他のお願いなら喜んで!(食事会は苦手なので行きたくないの)」とか、
「せっかくなのに残念だわ(   〃   )」とか、
「ふたりだけでの食事ならご一緒したいです(  〃   )」
…などなどです。


質問をくださったかたは、後者部分について、
ポジティブな文章への修正を提案した私の意図を尋ねてくださったのでした。


そのときの私の意図は以下のとおりでした。


・謝罪の必要なことはしていないからそうした言葉を使う必要がない。
 そのために謝罪と受け取られにくい表現を考えてみてもらって、
 それでも気持ちにしっくりするかどうかを観察してみてもらうプロセスを入れた。


・アサーションのひとつのやり方としてご紹介したので、
 このやりとりはアサーションでなければならない。
 アサーションが重視することのひとつに「対等性」がある。

 謝罪するほどのことをしていないのに、
 申し訳ありません、等の謝罪の表現を使うのは、
 相手に上下関係を意識させるもとになる
 (そのほうが策略として効果的に作用するコミュニケーションもあるだろうけれど、
 策略を選んだ時点でそれはもはや『アサーション』ではなくなる)。


・どうしても謝罪のニュアンスを含む言葉を使わないと
 気持ちが落ち着かない…ということにご本人が気づいた場合には、
 ボキャブラリーや言葉の選択についての問題というよりも、
 対人関係そのものでの課題をお持ちでいらっしゃる可能性がありそうなので、
その可能性があるかないかを私なりに確認した。


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ご質問くださったかた、ナイスな問いをありがとうございました。

 関連記事を以前にも書いているのであわせてどうぞ♪
  「境界侵害にNOを示す5つの方法
  「アサーション:壊れたレコードのやりかた



写真はNPO・ボランティアサロンぐんまのかたが撮ってくださったものです。
お世話になりました!

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by selfdefence | 2013-12-09 11:21 | 女性支援
2013年 12月 09日

大阪:高石市でのWen-Do

こんにちは。Wen-Doの福多唯です。

12月7日(土)に、大阪の高石市でご開催いただいたWen-Do講座に行ってきました!

ほぼ定員の参加者さんが集ってくださり、
14時〜16時まで、2時間でWen-Doをご紹介してきました。


手技が4種。話の流れでこの日はちょっと珍しい組み合わせに。
(*マニアさんへ→ハンマー、ジッパー、鷹、ひじ打ちです)
そしてキックと、首に手をかけられたときの外し方・前後。

レクチャーではWen-Doの理念とキティさんの話、境界と「なにか」、
呼吸と酸素とアドレナリンの関係、サクセスストーリーを3つご紹介。



お集りくださった女性は(たまたまかもしれないけれども)瞳で会話をしてくださるかたが多く、
言葉やわかりやすい笑い等での反応は控えめながら、
目が「へえ〜!」「そうなんや?!」「なるほど!!」「確かにたしかに」というかんじでクリクリでした。


控え室には担当してくださった職員さんのお気遣いがあふれていて、
《ありがとう〜お礼の気持ちです〜》と書かれている包みのキットカットが。


私もこれ、見かけたら来年の講座用に買っておこうっと☆


感想やご質問は後日届く予定です。
ご質問をご記入くださいましたかたにはお返事させていただきますのでしばらくお時間ください(^^)


ありがとうございました。


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by selfdefence | 2013-12-09 10:32 | 講座の御礼
2013年 12月 04日

ほんとうの私はそんなに強くない

こんにちは。
女性のためのセルフディフェンス Wen-Doの福多唯です。

先日『愛される体験と愛そうとする姿勢、どっちが先?』を書いた影響もあるのかな。
今朝、唐突に以前のことをふっと思い出しました。


それは…7年前? 8年前? もっと前? の講座でのこと。
Wen-Doにご参加くださっていた女性が、


「(Wen-Doをやっても)
 ふと、『ほんとうの私はそんなに強くないものな…』という気持ちになっちゃって…」
っておっしゃっていたことがあったなー…と。


今朝、朝焼けがキレイだったので、ベランダに出たのです。
寝起きのままで出たのでぶるっと来ちゃって、何かを羽織れば良かったかな、ま、いいけど、
と思ったその瞬間に、思い出しました。


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Wen-Doの意義や護身学習の重みは理解でき、やっているときには楽しく、自分の力も感じられる。
でも、ほんとうの私は、そんなに強くない。


そんなご発言だったような気がします。


あのとき、どうお返事したのかな。
覚えていないのだけど、


一枚多く羽織って、寒さに自分をさらさないようにすることで
寒さに弱い自分の一面を直視せずに済む
ように、


Wen-Doを続けて、脅威や危険に自分をさらさない工夫と選択肢が自分に増えて、
脅威や危険に期せずして自分をさらしてしまうことが(結果的に)減っていくことで
それらに対して弱い部分もある自分を直視せずに済んで、
『大丈夫な方法』や『大丈夫な私』と共に居られるようになっていくんじゃないかな。


みんな生身だから、弱いところのない人なんていない。


それって、翻すと、強いところのない人なんていない、ってことじゃないかな。



…な〜〜〜んてことを考えていたら、
 Facebookで、「以前にWen-Doに参加したことがあります」という方が
 お友達リクエストをくださいました♪♪
 奇遇すぎ☆ 嬉しい1日のスタートをありがとうございます。



…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・

《これからの予定》
*H28/12/10 本庄市Wen-Do
*H28/12/17 とにかくじっくり聴く・聴いてもらえる♪ H28年の振り返りの会(金沢)
…など
http://bit.ly/wendo2016

………………………………………………………………………………………

. .。.:*・゜☆ ほんとうの声を、伝わるように . .。.:*・゜☆

世界が変わる わたしのお守りWen-Do Japan
:公式サイト www.wendo-japan.com

講座予定 http://bit.ly/wendo2016

パーソナル・セッション http://wendosd.exblog.jp/23275358/
………………………………………………………………………………………

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by selfdefence | 2013-12-04 09:04 | つれづれ
2013年 12月 01日

『愛される体験』と『愛そうとする姿勢』、どちらが先?

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こんにちは。

女性のためのセルフディフェンス Wen-Doの福多唯です。

今日、私が所属している『日本ラビングプレゼンス協会』の仕事で接した情報の中に、

【“我々は、《人から気にかけてもらい愛される経験がある人ほど長生きする》と予測していたのだが、
  驚くべきことに、その予測は間違っていた。
  人をどれだけ助けるかが重要だ。
  周りの人々や友を助け、貢献した人であればあるほど、長生き傾向があることがわかったのだ。” 】

とう部分がありました。

そうだよね。人にお世話になる一方で長生きするのってある意味苦しそう…。(介護される側とか)


私達は、人に愛されて好かれて認められて暮らす生活を望みがちだけれども、
いくらそれが叶っても、愛されるばかりだったら、それは辛かろう
と思います。


ただ私はそことは別の意味でも、なるほど…と思いました。


   上記引用文について詳しく?は日本ラビングプレゼンス協会のブログに書いたので、
  http://blog.loving-presence.net/?eid=107


こちらでは、その文と接しながら思い出したことを。


 *  *  *  *  *  


以前に、ある学習会の資料に《自分で自分に「私は価値のある人間だ」とやさしい言葉をかけましょう》
というような一文があり、
あるかたが率直に「頭では意味はわかるけど、私には、実感としてはわからないし、これはとても難しい」と言ってくださったことがありました。


そのかたにとって、人の価値とか自分の価値というのは、本人ではなく周りが決めるもの、でした。
だから、自分を価値ある人間だと自分で思うことの重みについて、
頭では賛同も理解もできるけれど、実感としてはよくわからず、
自分で自分にそう言い聞かせようとするとウソっぽく響き、
そうすることに困難を感じる…というようなご発言内容でした。


そのお気持ちに私も全面的に共感しちゃいます。


私も…今はそこそこマシなのだけれど…そのように強く感じていた時期があり、
いまだに「アファメーション」的なアプローチは得意ではありません。

なんとなくしらじらしいというか、無理矢理感が痛いというか、
自分にとってよそよそしいメッセージに感じられてしまうというか。


得意じゃないんだけど、
じゃあ、私が当時の私のその困難をどう扱って、どう処理して、今日まで歩んできて、
どのようにして自分をそこそこの人間だと感じられるところまでやってきたんだったっけ…? 


と思い返してみると、


やっぱり、しらじらしさを感じながらも、「私はそうしても良い人間だ」と自分に言い聞かせながら
…「私には価値がある」はなんだか響きが崇高すぎて、ウソっぽくて、抵抗が大きかったので、
 「私は学んでも良い人間だ」「私は前に進もうとしても良い人間だ」など、
 私に受け入れやすい文章に自分の中で書き換え・置き換えをしながら…
やってきたのは確かです。


そして、それでなんとかいろんなことをやってみると、人と出会える。
人と出会えると、私をほんとうに愛する人にも出会える。


『なんとかいろんなことをやってみ』ているうちは、無理に頑張っています感もうっすらあり、
それがしんどくなかったと言えばウソになるけど、


「私は本当に愛されてるんだ」と心底から実感できた瞬間からは、体感覚がガラリと変わりました。


だから、《必要性の順番》としては、
「愛される」という経験があってこそ、
「人(*自分も含めて)を愛する」ことが出来るようになる、と私は思っています。


同時に、
『「私は●●をしても良い人間だ」と言い聞かせて一歩外に出てみないことには、
 私を愛する人に私が出会うことはなく、愛されているという実感にもたどり着くことはない』とも思っているので、


《行動の順番》としては
自ら動き、学び(=自分の変化や成長)、出会いを受け入れ、愛そうとすることによって
愛される/愛してくれる誰かと出会える、と感じます。



そんな私にとって、今日接した、

【“我々は、《人から気にかけてもらい愛される経験がある人ほど長生きする》と予測していたのだが、
  驚くべきことに、その予測は間違っていた。
  人をどれだけ助けるかが重要だ。
  周りの人々や友を助け、貢献した人であればあるほど、長生き傾向があることがわかったのだ。”】

という文面は、非常に興味深く思えたのでした。


長生きの鍵は『愛され体験』ではなく、『愛そうとする』姿勢にあるのかも。


私は刹那的で厭世的なところがあるので、
長生きを心底から望んだことはまだないけれども(まだ青いというか、若いのかもしれません)、


『愛され体験』の有無にかかわらず、
『愛そうとする姿勢』によって人は長生きできる、という情報
は、


なんだろう…、うまく言葉にしきれていないけど、無理矢理書くとしたら、
「誰からも愛されないとしても、
 あなたは生きていていい存在ですよ」と言ってもらえているような、究極の許しの言葉にも似て、
切ないながらも、ちょっと安らかな心持ちになれます。



 * * * * *


写真は水引きで作ったコースター。
これを見て「欲しい!」と言ってくれた友達が、先日我が家を尋ねてくれました。
良かったら作ってみる?と、作り方を伝えたら、
その日帰宅途上で早速水引きを購入し、ジャンジャン作ってくださっているそうです(*^^*)


そんなに気に入って、作ることも楽しんでいただけているなんて私も嬉しいよ〜。
私の寿命を伸ばしてくれてありがとう(笑)




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by selfdefence | 2013-12-01 12:29 | つれづれ