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2016年 12月 27日

TOCfEブランチマラソン2:『なぜそう思ってしまうの?』の解読

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。


本日もやってみました、TOCfEのブランチマラソン。
パーソナルセッション等でもブランチを使えると効果的♪ 例題として、過去に聞いたお話で試しました。


実話のままではなく多々アレンジしているけれど、実話と思って読んでください(^-^)
最初はこんな話でした。


『クッキーを焼いたんですね。たくさんできて、とっても美味しくできたんです。
 それで、いつもの人達に分けたいと思って電話したら、
 その人達は旅館じゃなくてなんと自宅にいたんですよ!
 私はてっきり旅館にいると思っていたのです。
 旅館からならうちの店は帰り途なので寄ってもらえると思っていたので、
 「旅館に行っていたのでは?」と勇気を出して聞いたら、
 皆が旅館に行っていたのはその日じゃなくて、数日前だっていうじゃないですか。
 ひどいですよ。
 私はいつもどうせのけ者なんです。悔しくて、涙が出るほど腹が立ちました』



ストーリーの骨組みで単純にブランチにしたものがこの写真です。
ブランチは、下から上へと積み上げるように書くのが作法です。

e0024978_20260937.jpg
最初は全てを同じ色の付箋で書いたのだけれど、
客観的な事象(黄色の付箋)と、
話し手による主観的な事象(緑)は色を変えようと思いついてこうしました。



ただ、ブランチを書く以前の課題として、
上記のご本人の語りだけでも謎のベールに包まれた箇所がいくつか。
例えば『てっきり旅館にいると思ったのはどんないきさつで?』とか。


そのあたりを聞いて書いたのがこの部分です。


e0024978_20261056.jpg
ブランチの読み方がわからないと
写真の付箋だけ見てもわかりにくいでしょうし、
ブランチ外の情報もあるので、

どんな話だったかというと…。



話し手さんは、ある神社の近くに居を構え、喫茶店をなさっていて、
《人々》とはとあるグループの仲間で、話し手さんもその一員。


仲間は、新年から喫茶を営業している話し手さんのお店に初詣の後によく寄ってくれます。


グループ仲間に最後に会った昨年末も、確かに皆は「1月2日に初詣に行く」と言っていました。


なのに、年が明けても「2日の○時頃に行くね。営業しているよね? 今年も初詣の帰りに寄らせてね」のメールが誰からも入りません。


別の用件で年末に、グループの中のある人物が、電話していた時に、
「今年は初詣にかこつけて温泉でも行こうかな」と冗談めいて言っていたので、
話し手さんは
『きっと、初詣の後、皆は(私抜きで)温泉旅館に行くのだろう』と考えました。
そしてそれに関して羨む気持ちも実はありました(←ブランチではこの気持ちは省略。ここを書くとさらに複雑なブランチになりそうで…)。


普段のおつきあいから、皆が行くならあの旅館だろうと目星もつきます。
そこは話し手さんの家(喫茶店)と仲間の皆の居住エリアの間にあり、
帰りに仲間は私の家に寄れるはず。


だから、クッキーを分けたいと思って電話したら…、というお話でした。


   *  *  *


矢印を複数またいでつないでいる土星の輪みたいな印は『バナナ』
『AかつB』というときの『かつ』に当たる意味の印です。


(上の)写真の上部に見られる点線の矢印は今回私が勝手にやったことで、
ブランチの作法ではありません^^;;
ここの因果関係をブランチにするには時間がかかりそう〜と感じ、とりあえずこうしました。



  *  *  *


ここまでブランチを書くと、私の頭に、素朴な疑問が急浮上です。



「美味しいクッキーが多量に焼け」て、
「旅館の帰りならば私の家に人々は寄ることが可能」だからといって、


なぜ、クッキーを人々に分けようと話し手さんは考えるに至ったのだろう?
(ブランチでは省いたけれど、話し手さんは仲間の人たちを羨む気持ちも持っていたので、
 それを思うと、私からは謎めいて見えます)



他者に何かを「あげたい」と思うとき、その背景(奥底)に「なぜ、あげたいと思うのか」に関して、
人や事情によっての様々な理由(ニーズ、要望)があります。


うーん、どんな理由があるのかなあ?
とりあえずは
『人々を喜ばせたい ?』という無難そうな推察を、青の付箋と赤い矢印で書きました


e0024978_20261145.jpg

こうして、話し手さんに語られなかった『なぜならば〜』を推察で補ってみると、
あたかも、話し手さんにちょっと近づけた?かのような^^


そして他にも推察で補いたくなるところが出て来ます。


温泉旅館に行くかのような話を仲間の一人から電話で聞いた。
今年は誰も「初詣の帰りに寄らせてね」と連絡をしてこない。
その二つが事実だからといって状況証拠としては弱いように私には思えるのに、



なぜ「人々(仲間)は温泉旅館に行く(に違いない)」と思ったのだろう?


e0024978_20261142.jpg
青付箋を使い、なぜ?に対する『なぜならば〜』を推察には補ってみると、もしかしてこうなのかもー?!と思えてくる。

この推察には、話し手さんが《普段からよく言うこと》を手掛かりにしました
話し手さんがこの3つを(私がブランチで並べたように)繋げて語ることはないけれど、
青付箋の3つのようなことを、よくおっしゃるのです。


ふうむ…。
3色の付箋になったブランチを眺めていたら、青付箋を使いたい箇所にさらに気づきました。



クッキーを分けたいからといって、なぜ電話を?
送るとか届けるとか次回に会う時に渡すなど、別の方法もあるのに。。。


で、推察してブランチを足してみました。
「人々に立ち寄って欲しい」という気持ちがあったのかな?


e0024978_20261238.jpg
うーん?? 書いた途端に、これ ↑ はなんか違う…。



仮に「人々に立ち寄って欲しい」という欲求が話し手さんにあったとしても、
その欲求が「クッキーを人々に分けたい」という欲求と併立するほど大きいなら
話し手さんはその訳や理由を私に語ってくれていたはず。。。



電話をかけたのは『帰りに寄ってもらうため』だったので、
それについては補って書き足せばOKとして(次の写真での、黄色付箋の赤字)、


…そうだとしても、


『寄ってもらうために電話をしても、きっとダメだろう』とか
『クッキーを分けたいけれど、寄ってもらうなんて皆に悪い』などの気持ちがあれば
電話をするという行為には至らないだろうから…。


話し手さんには、
『クッキーを分けたいと思っていることを人々に伝えれば
 人々は私の呼びかけに応じるだろう』という思いがあったのかなと推察されて、


以下のように書き直しました。

e0024978_20261321.jpg
↑この写真で左のほうの青矢印と点線の丸は、最初に書かれていた黒矢印を消した《跡》で、
私のオリジナルな工夫です。(*今見返すと、これが消えちゃうと筋が通らない〜。この辺りは あとでまた見なおそう…。←ブランチを書く作業ではこのように試行錯誤が繰り返されます…)



とにかく、話し手さんからは、「クッキーを分けたいから電話した」と
疑問の余地なく直結で語られたことも、

そんな単純な構造ではなかったのかも…ということがブランチになると見えてきて、興味深いです。


話し手さんが、
『クッキーを分けたいと思っていることを人々に伝えれば
 人々は私の呼びかけに応じるだろう』と思えるのは何故なのかな? を
考えたくなったけれど、
推察に推察を重ねるとただの妄想になるのでそこは辞めました(^-^)


  *  *  *


さて、ここまで進み、最初に書いた黒矢印が消えるという展開もあるのだなあ!となると、
さほど疑問を感じていなかった元のブランチの上部も点検したくなってきます。


人々が自宅にいることが判明したあと、
「旅館に行っていたのでは?」と聞くのに、『勇気』が要ったのはなぜ?


以前の推察がここにも影響していそうだな…と感じ、とりあえずは、混乱したから、としてみました。

e0024978_20261371.jpg

そしていよいよこれから、話の当初から最大の謎だった部分です。
それは、
『なぜこの話し手さんは《どうせ私はのけ者だ》などと思ってしまうのだろう?』でした。


TOCfEのブランチを知らなかったら、私はいきなりここを解読しようとしていただろうな〜。
関心が向かうところや気づきやすいところから手をつけようとしがちなので。


TOCfEはそこに待ったをかけて、冷静に、順番に考えさせてくれるのがすごいです(^-^)



なぜこの話し手さんは《どうせ私はのけ者だ》などと思ってしまうのだろう?


なぜそう思ってしまうのかな?



この疑問には覚えがあります。この話し手さんのストーリーの出だし部分、
話し手さんが、
人々が温泉旅館に行くと思ったと語った部分にも同様の疑問を持ちました。



この話し手さんが『皆が温泉旅館に行く』と考えたことも、
『私はのけ者にされている』と感じたことも、
共通の『なぜならば〜』=【世界観・価値観・信念(ビリーフ)】のためだとしたら? 



『温泉旅館に行く(にちがいない)』で出てきたのと同じ3つの青付箋を《どうせ私はのけ者だ》の方にも置いてみました。


「あ、こういうことかも?」と感じられてくることがあり、
さらに1枚青付箋を書き足しました。


でも、繋がりを見出して配置するのが難しく、
しばらく腑に落ちる感がなく(推察だらけだから当たり前か…)ああでもないこうでもないとやって、


最後に落ち着いたのがこれです。

e0024978_23264187.jpg
『人々が旅館に行ったのが数日前であったことを知らされ』たことと(黄色付箋)、
『私はどうせいつものけ者だ』と感じること(緑付箋)には
私から見ると大きな大きな大きな飛躍があるから、ここは青付箋だらけ…。
(論理的な思考ともほど遠い…)


推察だけで話し手さんを「理解」した気になるのは厳禁だけど、
このブランチ、CLRでチェックしたら不十分なところだらけだけれど、
(CLRとはブランチをチェックするための作法です)


とにかくここまで書いて、追ってみて、青付箋を眺めていたら、


私自身が、こんな気持ちになってきました。


e0024978_23264134.jpg


全体はこんな状態です。
(この写真は《どうせ私はのけ者だ》のあたりを書き直す前のものです。ごめんなさい)


e0024978_20261510.jpg


長いものを読んで下さり、ありがとうございました。
本当に感謝です。


私もこんなに長くなると思ってなかったです。
写真1枚目くらいのブランチで済むかと思って始めたのに^^;;


しかも、こんなに時間がかかる作業になるなんて。(ブログ投稿の原稿書きも含めて、丸1日、10時間以上を費やしてしまった…)


《この手のブランチに手を出しちゃうと大変だぞ〜》の先読みができないのは
まだTOCfEに関して未熟だからだと思うので、


また懲りもせずにブランチを書こうと思います(^^;;
できればもっと単純なものから、マラソンをしたいのにっ!^^;;



  *  *  *


《これからの予定》
*H29/2/18 「私を愛せる私になる」
*H29/3/4 川崎市内 Wen-Do(予定)

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. .。.:*・゜☆ ほんとうの声を、伝わるように . .。.:*・゜☆

世界が変わる わたしのお守りWen-Do Japan
:公式サイト www.wendo-japan.com

講座予定 http://bit.ly/wendo2016

パーソナル・セッション http://wendosd.exblog.jp/23275358/
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by selfdefence | 2016-12-27 20:01 | 女性支援
2016年 05月 23日

#彼はあなたを殴らないかもしれない

DVという言葉への抵抗感は、一般的にはかなり高いハードルがあるようで、

「DVではないんですけど、うちはモラハラがあって…」というような表現をするかたもまだまだ多いです。



昔、子育て支援の現場に私が現役(=幼児育児中の親)として出入りしていた頃に、

「虐待ではないんですけど、しつけが行き過ぎることがあって…」みたいな表現が出てくることが多かった。

それと似たものを感じるな。



DVとか虐待って言葉には

『そういうことをする人(いわゆる加害側)の、対象者(いわゆる被害側)への気持ちは、

 口では何と言おうと、本当の愛ではないのだ!!』みたいなイメージがつきまとうのかな。



そうだとすると、

「私はDVを受けていて…」と語ることは、イコール=『私は彼からは愛されていなくて…』になるので、

それを自ら言うのって、相当キツイものが確かにあります。



あ、Wen-Do Japanの福多唯です(自明の理かもしれないけど、いつも書き出しをそれにすると決めているので、なんとなく)。



そんなわけ?で、こんな記事を見つけました。




ツイッターで、#MaybeHeDoesntHitYou(彼はあなたを殴らないかもしれない)」というハッシュタグが共感を集めていて、それでツイートをしている人が出てきている、というものです。



《#彼はあなたを殴らないかもしれない ...だけどそれはDVだよ。

 女性たちがシェアし始めた。》

http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/17/tweets-how-damaging-emotional-abuse-can-be_n_10000526.html




宮尾節子さんのこちらのツイートでは、宮尾さんのレイアウトによって一編の詩のようになっていて、声がより迫ってくる感じです。

https://twitter.com/sechanco/status/733846167117664257



ぜひリンク先に飛んでみてください(^-^)







これもまた、拡まることによって、さまざまな使われ方をするのかな。



#彼はあなたを殴らないかもしれない のハッシュタグであがる声や宮尾さんがまとめた一枚が、


「彼は私を殴らない。けど…」という違和感を持つ誰かにとって


《殴られてこそいないけれど、××はされていて、

 そしてその××って、健康で良好な人間関係の中ではなされないことだな》


と気づいていくきっかけになったらいいな。



チェックリストのように、

「私は殴られてもいないし、ここに書かれているこれも、これも、これも、これも、されてない。

 だからやっぱり気のせい。大丈夫」と使ってしまって、

せっかくの違和感に蓋をしてしまうことになったら意味がないから。




可能性として、

自分の、悲観的な受け取り方や反射のしかたが自分に不安や違和をもたらしている大きな要因で、

DVを振るわれているわけではありません、っていうこともあるとは思うけれど、



どちらの結果になるかわからないとしても、

まずは違和感を大切なサインとして、自分を大切にするために使えるようになったらいいな。



ああ。こういうハッシュタグを考えつく人ってすごい。


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 講座などにご都合の合わないかたはどうぞ

=世界が変わる わたしのお守り=
 意識・言葉・行動で、私を護る自己表現 Wen-Do Japan

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by selfdefence | 2016-05-23 15:54 | 女性支援
2016年 03月 01日

アカデミー賞授賞式 レディー・ガガさん「Til it Happens to you」

こんにちは。女性のためのセルフディフェンスWen-Do Japanの福多唯です。

今年のアカデミー賞授賞式は2月29日でうるう年の貴重な日でしたね。
レディー・ガガさんの魂のこもった歌声でノックアウトされてしまった。
受賞は逃したけれども、そんなことはどうでもよくなる歌声でした。


●こちらが、オスカー授賞式でのご様子。

(*オスカー授賞式サイトの公式な動画をリンクしたかったのだけれど、
 そちらはアメリカでしか見れない仕様になっているそうなので、
 一般のかたが投稿したらしき動画にリンクしてます)

 曲の邦訳歌詞はここで。
 Song tree



昨年公開されたキャンパスレイプを取り上げた映画「The Hunting Ground」に、
この曲をガガさんが提供したことで、映画とガガさんのご経験が昨年話題になりました。
  

アカデミー賞授賞式のインタビューでも改めてそれを語り、
また、彼女が歌うステージにはサバイバー女性たちが一緒に立っていて、
その様子にも感動してしまった。

映画の紹介と、ガガさんの授賞式でのインタビューの一部と
ステージに共に立つ女性たちの様子がまとめられている動画も発見。
(ABCニュース)



性的に嫌な思いや苦い思いや、自分を引き裂かれるような思いを
全く、一度もしたことのない女性って(女性には限らないかな。男性もかな)、
いないのではないかな、と思うけれど、


声をあげたり、立ち上がったりする人たちの姿を目にすると、
傷がなくなることがたとえなくても、元気はもらえるし、元気が出てきます。

いただいた感動を私も次への原動力につなげよう!と思えました。


  *  *  *  *


今回は個人的に「おおお〜!」な授賞式でした。
レオナルド・ディカプリオさんがノミネートから22年越しで受賞したのも感慨深かったし、
私の大好きなシンガーのWeekend がこのステージで歌うとは!!
(一躍、ガンガンと有名になってしまって、寂しい感もあるけど)

Weekendさんの歌う様子も記念にはっとこ♪
The Weekend - Earned it at Oscars 2016



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心の奥底で希求するものと出逢おう
「私にほんとうに要るものは?」(3/2 大阪)
http://wendosd.exblog.jp/24083838/

解決力がもっと生きる!
こころと身体のつかいかた(3/3 大阪)
http://wendosd.exblog.jp/24122725/


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by selfdefence | 2016-03-01 10:08 | 女性支援
2015年 10月 16日

アサーティブネスとボディランゲージ

群馬県前橋市のNPO法人【ひこばえ】さんでの『こころをケアするアサーション』も4回目になりました。

第4回の、午後のアサーティブ練習の講座では、
ボディランゲージの効果について、実際にいろいろやって試して実感。

例えば、
手を胸にあてながら話すと、
話し手は内省しやすくなり、
聴き手には『本音を誠実に探して話そうとしてくれている感じ』になる、
という感想が上がったり、

アゴの高さを微妙に変えると、
聴き手に『自分の立ち位置が変わるような錯覚に近い感じがしてくる。アゴを引いて上目遣いで話されると、こちらが高い位置に立ち、上から目線になる感じ』との実感が得られたり。

やってみるとわかることや、気づくことが、
たくさんありますよね(^-^)


そのあとは、

「行ってしまいがちな一言を、
アサーティブな表現に言い換える」

に取り組みました。

・あなたのせいだからね!
(責任転嫁/他者非難)

・年をとるとこれだから…。
(レッテル貼り)

・真剣にやりなよ/やりなさい!
(説教/上から目線)

・どうせ私はバカだから…
(自己卑下/受動的攻撃)

・部長も×××って言ってたよ
(借着の権威)

・あなたはいつも口ばかり!
(過去を持ち出す)


共通するポイントは、

◉このように言いたくなるときの、本当の気持ちと、本当の望みは何か?を丁寧に見つけて

◉アイメッセージの文章をつくること。


上記の作業をしながら、

・人ではなく【問題】に焦点をあてて

・【私】の気持や考えを

・【要望】として伝えます。

写真は、その作業途中の板書です。
みんなで頑張りました♪

ひとつひとつの書き換えについては後日のこちらの記事にて(^-^)

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個人セッションについては  こちら 
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by selfdefence | 2015-10-16 12:33 | 女性支援
2015年 09月 03日

権利としてのアサーション


前橋で今日から『こころをケアするアサーション』の5回講座が始まりました。

主催はNPO法人ひこばえ さん。

主に群馬県で、
暴力被害にあった女性やその子どもの様々な支援をなさっています。
シェルター事業や、
セミナーでの啓発や研修機会の提供、
加害者男性対象のプログラムなども。


今日からの講座では、
暴力被害で人がどのようなこころの傷を負わされうるのかや、
その影響がどのように生じるのかを学ぶとともに、


これからを、生きやすくするために、
アサーションという自己表現のためのコミュニケーションスキルに取り組みます。


☆ ☆ ☆


第一回の今日は、
【アサーション】自体がはじめてのかたもいらしてくださったので、
アサーションの発祥経緯の紹介から開始しました。


アサーションは
人種差別撤廃運動や、
人権回復のための様々な運動が活性化する流れの中で
行動療法を基に1970年から、
『基本的人権』として知らされて、
広まった…と言われています。


《こういう言い方をする方が、相手にとっても受け入れやすく、結果としてうまく行きやすいですよ》みたいな、
単なる言い回しのテクニックにとどまるものではないし、


テクニックとして捉えちゃうと、
どうすれば【上手く】できるか?に意識が行って、
逆にうまく扱えなくなってしまうかも…。


テクニックとしてよりも、
人が、気持ちや考えを表現したり言葉で発信したりするアサーションは
基本的な人権の行使のためには
必要不可欠なことなのだ、と、
自分の中に位置付ける。


私が私の権利を行使することによって、
私は同時に、相手や他者が権利を行使する機会を提供することもできるのだ、と

思うようにする…というか、

そこを全面的に信じる姿勢を持つと、
アサーションは使いやすくなります(*^^*)
…というのが、私の実感です☆


そんなわけで、

人権尊重と人権行使としてのアサーションを行うときに、
私が思う必須の3つのポイントは。


①自分の気持ちの把握

【気持ち】には、『感情』と『考え』が混ざってしまうのもなので、
自分の『感情』と『考え』が区別出来るようになるとさらにアサーションをしやすくなります。



②事実は何か?の把握

ここは、思うよりも難しい箇所かも。

例えば、私は子ども達が幼かった頃に、『また子どもがおつゆを【こぼした!】』となっちゃうことが多かったのですけど、

それは、事実を捉えた見方ではありませんでした。

事実は、
《子どもが〜な動作をしたときに、子どもの手がお椀に当たり、お椀が傾いて、中のおつゆが【こぼれた】》です。


出来事を観察し、
出来事に解釈を加えずに、
事実を事実として捉え、描けるようになることも、
アサーションには重要です。



③権利の意識

善悪のものさしで感じ方や言動を測る癖が強いと、
自分の気持ちを表現しようとするときにも、
罪悪感がよぎるかもしれません。


社会性を気にしすぎると(『常識的にはどうなのか?』と気にするなど)、不安がつきまとうかもしれません。


どんな気持ちや考えでも、
それを表現するのは『人の権利』なのだと思えたら、
必要なときには表現し(=その権利を行使し)、
不要ならしなくてもまあいいか、と、
自分で自分の言動を選択出来ます。


それだけで、
たとえ結果が期待の通りにならなくても、
自己表現できずにいるときと比べたら、
ずいぶんと生きやすくなるのだろうな(^-^)



今日は、上記3つのポイントを踏まえて、
アイメッセージをどう作るかについて、
手順を追ってやってみました。



次回は17日。
次回からの参加も大歓迎です。
詳しくは、前橋のひこばえさんにお問い合わせください。
電話は027-215-5606
です(^-^)



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by selfdefence | 2015-09-03 14:33 | 女性支援
2015年 01月 20日

受動的攻撃(PA):「やっちゃってるのは私だ!」の気づきは回復プロセスに不可欠

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。

金沢市で開催の「私らしさを取り戻す 傷つきからの回復ワーク」も終盤です。


前回、受動的攻撃(PA)を扱う回を終えました。
*以前に受動的攻撃について書いたものはこちらです


ここは、『私は被害者?』と感じていた女性でも多くの人が『あ、これ、私がやっちゃってることだよ…』と感じやすい回です。


受動的攻撃という、罪悪感を揺さぶられ、攻撃とはとらえにくい形の暴力があるということを学ぶだけでも十分有益なところに、

『あ、これ、私がやっちゃってることだよ…』と思えるのって、超重要!
回復のためのプロセスとしては欠かせない気がします。


自分を暴力や不当な攻撃から守るためには、


「私が我慢すればなんとかなる。私はまだ大丈夫」
「私が悪いのかも。間違っているのは私かも。私は自分を修正しなくてはいけない」というところから一歩踏み出て、


「私は攻撃されていて、その被害にあっている側だったのね!!」
「私は悪くなかった!!! 悪いのは加害者だったんだ!!」と、
自分を被害者の位置に置くことを自分で許容する段階が必要です。


必要で、重要なことだけれども、そこはあくまでもスタート地点。
そこにずっと止まっていると、『回復者=力を発揮できる人』というゴールにたどり着くことができません。


「私は被害者だったのだ!」というスタート地点から歩きはじめはするのだけれど、
そのスタート地点から進み、距離が取れてきたら、


「そうか。私はいつでも、被害者を辞めることが出来るのだ!」と、
自分を被害者の位置から連れ出していく、そのために行動するという段階もまた必要です


被害者は私だと思っているときって、相手(加害行為を自分に対して働いた人)に対して、
憎しみ・恨み・恐怖などの気持ちがあって、


その気持ちは(もちろん、私にとってはとても大事な気持ちなのだけれど)
「私は正しい。相手が間違っている」
「私は安らかでいたいのに、相手がそれを乱す」などの認識や思考にもつながりやすくなってしまうように思います。


暴力や困難は、逃げて離れればそれで終了する類のこともあれば、そうでないこともあります。
形は違うけれど同じテーマが何度も自分に降りかかってくるかのように感じる…っていうことって
なんとなく、誰でも多かれすくなかれ、覚えがあるかなと思うのです。


形は違うけれど同じテーマ(での困難や課題)が繰り返し自分に訪れるとしたら、
そのことについては、『逃げる』だけではなくそれと向き合うしかないし、
向き合ったら、『交渉(やりとり)』が必要です。


「私は正しい。相手が間違っている」
「私は安らかでいたいのに、相手がそれを乱す」
という気持ちがあるときには、対等な交渉は成立しません。
暴力的抑圧的になるか、PA的になるか。どちらにしろ攻撃的なものになってしまいます。


恨みや憎しみという感情や、自分の正当性にしがみつきたい気持ちみたいなものを
手放したり、一旦は完全に脇に置いたりする作業が要ります。


ましてや、自分に有利になるように余裕を持って交渉に臨みたいとしたら、
《私には、その気になれば、人を攻略しうる力がある》という自覚や誇りは不可欠です。
(もちろん、良い意味での)


『私、自分を被害者だとばかり思ってきたけど、実は人を攻撃しちゃってた!!!』という自覚は、
あまり気持ちのよいものではないけれど、

自分にも加害者性や力があるのだということに気づくことのできる、
素晴らしいチャンスでもあります。


そうまでしてでも、自分は自分の尊厳を護ろうと必死になっていたのね、と受け止めて、
そのための力を
今後はむやみやたらに振り回すのではなく自覚的に扱うことだって出来る!と思えるようになれば、


私はいつでも、自ら、被害者を辞めることが出来る。
そればかりではなく、
実は私には力があるのだ。


そんな、美しくて強い自分へのまなざしも手中に出来る。


『PA、これ、私、思いっきりやっちゃってます…』と話してくださっていたかたは、
もしかしたら今はまだ
その重みをズシーンと感じてしまっているかもしれないけれど、


「私は被害にあっていたんだ!!」がスタート地点だったとしたら、
「私、被害者どころか、やっちゃってます…」はターニングポイントなのでしょう。


そのコーナーを曲がって、もう少し、頑張って歩き続けると、
きっとゴールのあかりが見えてくる。そう思います(^-^)


コーナーのあたりってキツイんだよね(笑)。
ひとりだと…くじけちゃうかもしれない。

よかったら、さらに先まで皆で一緒に進みましょう。励まし合い、支え合い、共に学び合いながら。


明日は第9回。
皆様とまたご一緒できることを願っています。



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by selfdefence | 2015-01-20 14:55 | 女性支援
2014年 10月 01日

「私らしさ」をとりもどす☆傷つきからの回復ワーク 第1回 それは共依存…?

こんにちは。
Wen-Do Japanの福多唯です。


今日、10月1日は10月の初日でもあり♪
H26年度の金沢市での『「私らしさ」をとりもどす☆傷つきからの回復ワーク』
後期の初日でもあります。

内容はNPO法人レジリエンスのこころのケア講座の全12回。
金沢では、金沢市人権女性政策推進課と、民間団体のかなざわDVサポート凪が共催してくださっています。

より多くのかたに関心を持っていただいて
参加してみたいテーマの回に気軽に足を運んでいただけることを願って、
開催前に各回のテーマタイトルを皆で考えて、オリジナルにつけてみました♪


第1回の今日は、
『私に起きた出来事と私の辛さの関連について』。


DVや虐待など、身近な関係性で起こる『暴力の構造と特徴』を改めて頭に入れて、
暴力、支配、抑圧、PTSD、トラウマ…など
今後この12回講座で頻出する言葉の意味を抑えるのが初回の主な内容です。


また身近な関係性で起こる『暴力の構造と特徴』を頭に入れる際に、
暴力を受けた人が暴力から遠ざかる選択をしにくくなるのはなぜなのか?を
批判的でなくサポーティブに理解するために、


どんな行為が暴力になりうるかだけではなく、暴力の『構造』を知っていきます。
(その『構造』を支えてしまっている『システム』については2回目以降で出てきます)
また、そうした関係性には、通常では理解しがたい葛藤を伴う心理的な結びつき(トラウマティックボンディング)が生じてしまうことがあるということや、
暴力にはサイクルがあるということ…等にも触れていく回です。


親しい間柄での暴力の構造とその特徴について話しをし、
次に、トラウマティックボンディングについて説明をしたところで、

ひとつ、ご質問をいただきました。


このご質問は特別珍しいものではなくて、
Wen-Doやコミュニケーション系の講座などでもしばしばいただきます。


そのしばしば出る質問というのは、

「そのふたりの関係性は、共依存なのでしょうか?」。

共依存…。
グサっと来る言葉のひとつだなぁ。

このワークショップには、本当に(って言い方も変ですが)DVを受けている人から、
パートナーとの関係を考えてみたい人まで、
様々な人が参加します。

そして、いらした方の事情や背景は問わないため、
私も、参加者さんたちがどんな状況なのかは知りません。

質問してくださったかたが、パートナーさんとどんな関係でどんな状態で何に一番困っているのかわからない。

ただ、
私のような立場の者に、私が担当するような講座やワークショップで質問をしてくださるかたは、
・自分の直感を後押しするひとことが欲しい
・以前に他者からそのように指摘され、違和やざらつきを覚えた経験があって、
 ずっとそのことがひっかかっている
かの、いずれかであることが多いので、


そのことも念頭に置いて、その方たちの力の発揮につながるように
何か言葉を返したいなということも意識してお返事しました。


「その見方だけでは、暴力を受けた人が、心の傷を癒したり、
 再び立ち上がって暴力から離れるために歩み出す後押しとしては
 不足する部分も出てくるかな…という気がします。

 親密な間柄や家族間での暴力では特に、
 心理学的な見方や知識と社会学的な見方や知識の両方を学んで、
 様々な視点や方法から解決を考えることが大事かなと
 私は思っています」


という主旨のお返事をさせていただきました。


  *  *  *


本人の気持ちや意志は、どんなことにでも重要です。
パートナー間の暴力的な問題で言えば、
本人が、逃れたい、逃れるぞ! 私にはそれが出来る!! という気持ちになって何らかの行動を起こす必要があります。


それを思うと、
例えば、妻が支配的な夫に対して
「私がついていてあげないとこの人はダメになってしまう」
「私がこの人を見捨ててしまったらこの人はどうなるの」と
救済者的な役割の自分を見出してしまっている限り、
その役割から離れることは出来ない、という見方もアリかもしれない。


関係性を『共依存』として捉えるような冷静さや知識は、
その状態から自発的に脱出するために、
有効に機能する場面もあるのだろうと思います。


同時に、


DVを受けている女性の全員がそうだというのは言い過ぎで、
「そんなこと、全く思ったこともない/私が離れられない理由はそれではない」という人も大勢います。


報復に怯えて暮らすことになるのは耐えられない、
だから、離れることを考えるほうがむしろもっと怖い、という人もいるでしょうし、

経済的な事情や母親としての役割意識、家制度のしばりなどのために、
相手から離れる気持ちにふんぎりがつきにくい人もいるかもしれません。


特に、経済的なことや家制度など、社会のシステムに関わるような要因は、
暴力被害を受けたときこそ、障壁として実感されますが、


暴力被害がない限りは、
『普通のこと』『みんなそう(あなただけではない)』『それでも充分やっていける』等と思われたりして、
社会の障壁として課題や問題にあがってきにくいので、


当事者女性は、それらに不便や違和を覚える自分が未熟なのかなと思ってしまったり、
周りからそういう扱いを受けたりしやすく、
社会での改革もなかなか進まず、後回しになりやすい。


社会に当たり前のようにそびえたつ諸々の障壁は、
ひとりで向き合うには高すぎて、その上存在自体が当たり前すぎて、
本人がそれを障壁として自覚することすら難しい。


共依存という見立ては、
パートナーとの困難な関係に悩む人にとって、
ある人には当てはまる可能性はあり、
その自覚や気づきが、解決の鍵になることもあると思うけど、

・当てはまらない人もまた存在する(決して少数でもありません)、
・当てはまる可能性がなくはない(共依存的側面があるのかもしれない)としても、
 そこから脱するには『社会的資源』が必須で、
 本人の気持ち・決意のみで即時に脱せるわけではない
というケースも少なくないなと感じます。

※そして『パートナーとの困難な関係』がDVの場合は、
被害者を共依存者として見るのではない支援やサポートが現状では基本になっているように思います。


これからも沢山のかたと一緒に勉強を続けていきたいなと思っています。


次回は10月15日。
「『世間が私に求めるもの』と『私らしさ』」というテーマで
社会にある固定的な役割意識に目を向けてみます。
自分の意志でやっていたつもりの言動が、
実は自分で自分を、固定的な役割の枠に押し込んでいただけ…ってことも
けっこうある…かも…しれません?!


お気軽にご来場ください。

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by selfdefence | 2014-10-01 17:31 | 女性支援
2014年 08月 12日

受動的攻撃癖をなおしたい!

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。

この記事は前回の続きとして書いています。
前回の記事はこちらにて。

さていよいよ、受動的攻撃です。

されることもあれば、してしまうこともあり、とても身近で他人事ではないこの意地悪な行為。
ついやっちゃって…と自己嫌悪に陥ったり、
もっと別のやりかたがあるだろうに…と考えたりするかたも多いかと思います。


受動的攻撃をしてしまう自分に気づいてしまったら、
どのようにして別の言い方ややり方に出会えばいいのでしょう。
私がやっている方法をご紹介します。

前回の記事のシチュエーションをそのまま題材とさせていただきます。

……………………………………………………………………………………

食事中に、夫から「ビールとってきて」と当然のように言われる。
 そのくらい自分でして欲しい…と思うけれどそのひとことが言えない私。
 「ああ、うん。ビールね」と答えながらも、
 子どもに『あ!そういえば、学校でのあの件、どうなった?』と話しかけて、
 子どもと会話をはじめて見せて、ビールを取りに行かずに時間を稼ぐ。
 そうやっているうちに、夫が(哀しそうに)自分で取りに行く。
……………………………………………………………………………………

このエピソードは以前に講座に参加してくださったかたが
事例として出してくださったものです(*細部はブログでの紹介にあたって少し変えています)。
そのかたは、
「もっと別の対応が出来ればいいのに…と自分でも思うんです」とおっしゃいました。

どのようにしたら別の対応を見つけられるでしょう。
対話をしながら一緒に探す作業をしました。


1)イメージしている『別のやり方』があるかどうか。
  過去にこれを試してみたのだけれど…という方法が既にあるかどうか


  過去に、こういう風にやってみたこともあるのだけど…という方法が既にあったり、
  頭の中に、『こんな風にやってみようかな』と思いついていながら
  まだ試していない方法は何かありますか?

という確認を最初にさせていただきました。

その質問をした意図は、
・やってみた方法があるのにモヤモヤしている 
・思いついている方法がないわけではないのに、実行できずにいる

そのような場合、『その方法に何かスッキリしないものを感じている』ということなので、

◎どのあたりにスッキリしないものを感じているのか
を明確にし、
◎それが、もっとどうだったら…と感じるか
を見てみる作業をしながら、
やってみよう!と思える方法に近づけるための微修正をすればOKだからです。

このかたの場合、
アイデアは思い浮かんでおらず、過去に他の方法を試してみたこともないとのことでした。


2)内心によぎっていた思いや考えを素直にそのまま言語化して、外に出す


   他の方法は特にはないんですね。
   そしたら、ごはんのそのやりとりの、
  「はーい」って返事をしながらビールを取りに行かずに時間稼ぎをしているとき
   内心にはどんな感じがよぎっているのかなあ?


と尋ねてみました。

尋ねるとき、ちょっとしたコツがあります。
(自問自答の場合も同じです)

『そのときの本音は?』みたいな、ズバリな聴き方はしないほうがいいです。
人は、何かをつきつけられてしまいすぎると構えてしまうものですから。

『内心で考えていることは?』みたいな聞き方も、ダメではないのだけれど、
《考え》だけにターゲットが限定されて答えの幅が狭くなります。
さらに、
《『あなた』が内心考えていることは何ですか?》という質問になるので、
聞かれたその人は、そのときに内心にある何か客体化しにくくなります

客体化しにくくなるということは、
見たくないものが見えちゃった場合にそれと距離を取れないので、
フタをしたりごまかしたりしたくなることにつながって、
本当のところとアクセスしにくくなります。


内心にはどんな感じがよぎっているのかなあ?
というような聞き方なら、考えでもいいし、思うことでもいいし、感情でもいいし、
うまく言葉にできない感じでも良いので、答えの幅が広くできます。

また「〜なのかなあ?」とか「どんななんだろうね」みたいな
直接つきつけることにはならないやさしい疑問形を使うと、
それを客体化しやすく、
抵抗感をさほど持たずに、それについて見てみる気になれる人が多くなります。


尋ねてみたらその人の場合は、

・なんでいつも私が?という気持ちがある
・私だってごはん食べてるのに と思う
・そのくらい自分で取りに行ってほしい
・ささやかなことだからこそ、軽く頼まれると対等じゃない気がしてしまう

などの思いや気持ちがあると話してくださいました。
これが、内側に閉じ込められていた思いや声を外に出す作業に該当します。


3)(『どんな対応をしたいか』を考えるために)
  今現在の自分のやりかたの『どこにひっかかっているのか』を明確にする

  (出してくださったいくつかの本音について)
   ああ、なるほど。そうですよね。
   ただ、このあたりの本音的なところは、出来ればあからさまにしたくはないのかな?

「そうですね。ケンカしたいわけじゃないですし。
 あっちも軽い気持ちで言ってきてることなので、私も軽く答えたい、っていうか」

   ああ、そうか。そこは大事ですよね。
   じゃあ、実際にやってしまっている対応のどのあたりを修正したいかを考えてみましょうか
   ご自身では今の対応にスッキリしていらっしゃらないのでしたよね。
   具体的にはどのあたりが自分で一番ひっかかる感じなのかなあ?


「無視しようと思ってやってるわけじゃないんですけど、
 結果的には無視する形になっちゃってるところ…、かな」


   そうなんですね。
   お子さんに話しかけるとかして時間を稼ぐのは
   無視してやる!と思ってやっていることではない、
   けど、結果としてはそうなっちゃってる、ってところにひっかかりを感じていらっしゃるんですね。


4)どんな思い(ニーズ)のためにそれをやっちゃっていたのかに気づく


「はい。無視を意図してはいないけど、そういう風に暗に運んでますよね、私。
 そこが、さきほど聞いたPA(受動的攻撃)的だなって」

   じゃあ、「はーい」って返事をしながら子どもさんに話しかけるのは、
   なんのために、そうしたくなるのかなあ?


「…そうやって子どもと私が話してて、
 ああ、すぐには取りに行けないんだなって彼が思ってくれたらな、って。
 自分で取りに行ってくれればいいなって思うんです」

   (2)の段階でもその気持ちは語られていたので)
   自分で取りに言って欲しいなっていう気持ちは、大きいのかもしれませんね。


「はい。大きいですね。自分で取りに行って欲しいなって思ってます」


5)本当のニーズを伝えるとしたらどんな言動がいいか、微修正しながら形にする

   そしたら、自分で取りに言って欲しい、っことを
   何らかの形で伝えられたら良さそうなのかなあ。


「そうですね。
 『自分で取りに行ってよ』って言えばいいのかな。
 …でもなんか、それだけだと、冷たいですよね?」


   どうでしょうね(^^) 
   冷たい感じがするかどうか、ちょっとホワイトボードに書いてみますね。

   ( 自分で取りに行ってよ )

   …
   今、文字に書かれた『自分で取りに行ってよ』をご覧になってみて、
   何か気づいたことはありますか?


この段階では、私は、文字にして書いてみるか、
ロールプレイでやってみて、ご本人に耳で聞いてみていただくかの
いずれかの方法を取ることが多いです。


ホワイトボードで文字にしたものをご覧になってみていただいたところ、

「『私も忙しいから』とか、理由になるようなことを何か頭に入れたほうがいい気がしてきました」。

   なるほど! 書いてみますね。

   (  私も忙しいから、自分で取りに行ってよ )

   これで、ご覧になってみて、どうですか?


「なんか、すっごくウソっぽいなと(笑)」


   あら、そうなの?(笑) ウソっぽいっていうのは…?


「ただごはんを食べてるだけなのに、忙しいってことはないよな、って」

   
   ああそうか。ただごはん食べてるだけなのに、か(笑)
    ( 2)の段階でも、私だってごはん食べてるのに…っておっしゃっていたなあと
     思い出しました。
     本音としておっしゃっていたことがここでも再登場し、
     それに対して『忙しい』と強調的な表現をあてはめかけたということは、
     このかたにとって、遮られずに食事をしたいニーズはかなり強いのかもしれません)

   提案なんですけど、今おっしゃった、「ごはん食べてるから」を
   忙しい の替わりにつけるのは?
   抵抗がありそうですか?


「『ごはん食べてるから、自分で取りに行って』って言うってことですか?
 …ああ、そうですね。
 ホントですね☆
 抵抗はないです。別にそれでいいんだ?!!と今思いました。
 どうして私、こんな簡単なセリフを今まで思いつけなかったんだろう!!(笑)
 今度言ってみます」

   言ってみようと思えるセリフが見つかって良かったです!
   簡単なことってなかなか思いつけないですよね。


  *  *  *  *

《なぜ、こんな簡単なことを今まで思いつけなかったのか》っていう気づきは大事だなあと思います。
その背景には重要なものがありそうなので(^^)

ただ、このかたとのやりとりでは、それ以上突っ込んでいくことはしませんでした。
ご本人が、この言い回しを見つけただけで充分満足していて爽快だったら、
わざわざ穴を掘る必要もないなと思うのと、講座での時間の関係上です。

ここまで来ても、
「そう言えたらいい、って、頭では思うんですけど、
 でもなんか、…いざとなると言えない感じがします」となることもありますし、

「どうして私、こんな簡単なセリフを今まで思いつけなかったんだろう。
 いつも私ってそうなんですよね…」となるような場合もあります。

そんなときは続けてそこを丁寧に見ていくと、
自ら作ってしまっている柵や足かせとその背景が見えてきたりすることもあります。


  *  *  *  *


長くなったので再度整理しとこっと(笑)。

1)イメージしている『別のやり方』があるかどうか。
  過去にこれを試してみたのだけれど…という方法が既にあるかどうかを確認

 有りの場合→①その方法のどのあたりにスッキリしないものを感じていて、実行できずにいるのか
       ②どこがどうなったら、実行しやすいものに近づくか
 
 無しの場合
 ↓

2)内心どんな感じがよぎっているか(思いを正直に外に出す)
  (内に抑圧して溜めると健康に悪いですからw)

3)今現在の自分のやりかたの『どこにひっかかっているのか』を明確にする

4)どんな思い(ニーズ)のために3)の方法をやっちゃっていたのかに気づく

5)本当のニーズを伝えるとしたらどんな言動がいいか、微修正しながら形にする


慣れないうちは、ひとりでこの作業をするのは(手順がわかっていても)けっこう大変かもしれません。

自分の思いや感じを客体化する という作業が、ひとりだと難しいのです。
「この手順通りでいいから、私にこう質問して?!」と
誰か、自分に質問をしてくれる人がいるだけで(それが機械的だとしても)やりやすくなるかと思います。


個人セッションはご希望のかたがいらっしゃれば対応させていただいてます。
Wen-Do Japanのサイトの問合せフォームからご連絡ください(^^)/

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オリジナルタオルが出来ました♪

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by selfdefence | 2014-08-12 18:30 | 女性支援
2014年 06月 24日

アサーティブな言葉を見つけるプロセス

こんにちは。
女性のための護身術Wen-Doインストラクターの福多唯です。

6月も色々なお仕事をいただいています。

・18日:金沢市の男女共同参画アドバイザー養成講座でメディアについて。

・18日夜:「小松レディースネットワーク」さんの総会で、『これからの男女共同参画』というテーマで講演。(Wen-Do Japanのブログにてどうぞ)

・22日には前橋市にて、午前中にWen-Do体験会。
 午後は「こころのケア講座 傷つきからの回復 〜私らしく生きる〜」。
 夕方はラジオ高崎さんの収録(*放映は7/2水曜日 16:10〜20分程度の予定です)。
 夜はWen-Doの仲間と打合せをかねて食事をしました。(久しぶりで楽しかったね♪)

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22日の「こころのケア講座(以下略)」は今年度4回連続講座の2回目です。
今回のテーマは『あれって暴力?』と『境界線』。

この、境界線の回はアサーションの知識が入ります。
境界の侵害を感じるコミュニケーションで、どんな口頭対応の方法がありうるかを
整理していく、とっても人気のあるテーマです。

内容は以前の

今日は22日の前橋講座での展開をご紹介します。

  *  *  *  *  * 

まずは、22日も境界侵害にNOを示す5つの方法について、
どんな種類があり、それぞれどんな方法かをザッとご紹介してから、

   ちょっと具体的にやってみるとわかりやすいかと思うので、
   今この場で、解決したい気がかりな状況が思い浮かぶかたの中で、
   皆さんの前でやってみてもいいと思ってくださる方がいらっしゃいましたら、
   ご協力をお願いしたいなと思います。いかがですか(^^)

と募ったら、おひとり、手をあげてくださいました。

(1)まずはどんな状況かを言語化しながら、
 その状況について言いたい、本当の気持ちを全て出します。

ご協力くださったそのかたを仮に…前橋講座だったのでMさん、とします。

Mさんに、「どんな状況やどんな相手で、相手のどんな侵害的な言動について取り組みたいと思っていらっしゃるのか、差し支えない範囲で教えてください(^^)」とお願いしたら、
以下のような状況説明がありました。

 *ブログ公開用に少しセリフや設定を変えています。

・Mさんが参加する勉強会で講師の立場である人が相手。
・『質問はありませんか?』とか『ここまででいかがでしょうか?』とのことなので、
 その講師にMさんが質問をすると、
 「なぜそんな質問を?」
 「ここでそんなことを聞くなんて、おかしいでしょう?!」
 「前後や空気を読めば、
  それを聞くにふさわしい場面でないことくらいわかりませんか?」
 「あなたって本当にいつも自分本位ですよね」
 というような返答が返ってくる。

Mさんには、上記のように、相手の対応や言動についてなるべく多数出していただきました。
(時間の許す範囲内で)

そして次に、Mさんが、そう言われたときに、
内心どう思うのかや、どう言い返したくなるのかを、出していただきました。

・大きなお世話だ
・質問があるか?と聞かれるから質問をしているのにそんな風に言われるのは不当だ。
・私は正当なことをしているだけなのに!
・あなたこそ変なんじゃない?!
・(空気が読めないって)これでも日本国民ですけど!
・悪いことをしているわけじゃないのに。

などなどを出してくださいました。


(2)『相手から自分が受け取っているメッセージ』は何か

Mさんに聞いてみました。

    なるほど〜。
    今色々お気持ちを出してみていただいたんですけど、
    相手がMさんに言ったいろんな言葉をMさんなりにひとくくりにするとしたら、
    どんなメッセージになるでしょうか。
    要するに、相手は私に××って言ってるんです、みたいな、
    Mさんが一番強烈に受け取って感じているメッセージってどんなでしょう?

するとMさんは、ちょっと考えて、
こうかな、いや、こうかも…と何度か言い直してから、
『あなたって自分勝手よね』って言われているような気持ちになる」とおっしゃってくださいました。


苦手な相手や気がかりな仲の相手については、
多くの場合、私達は、
「あの人には自分はこう思われているのだろう…」
「あの人は要するにいつも私に××ってことを言ってくるのだ」など
ひとつのメッセージを感じているものです。


それは事実とは違うかもしれないし、
相手はそんなつもりは全くないのかもしれないけど、そこは気にしません。(その検証はしません)

その検証をしようとしてしまうと、(Mさんは)「私が悪かった」に行きかねないので、
その検証のための作業として行うのではないのが、ここのポイントです。


(3)自分が相手に抱いていた元々の期待を大切にしながら、
   自分が相手に伝えたい言葉は何か?

次に、
自分が相手に抱いていた元々の期待  をしっかりと意識した上で、
自分が相手に伝えたい言葉は何か? を考えてみます。

例えばMさんは、質問をした時点では、講師に以下の期待を持っていたとおっしゃいました。

・質問に答えてもらい、疑問点を明確にしたかった
・私が疑問に感じることについて「ああ、そうですよね」「なるほどね」などと認めて欲しかった

けど、Mさんの質問に対して、講師はMさんの期待とは異なる返し方をしたので、
Mさんにも
・大きなお世話だ
・あなたこそ変なんじゃない?!
などの気持ちが出てきてしまったわけです。

・大きなお世話だ
・あなたこそ変なんじゃない?!
は、Mさんの、元々の期待を反映している言葉ではなくて、
売り言葉に買い言葉的なものでしかありませんから、

アサーティブなひとことを見つけるために、

    じゃあ、Mさんの、その、元々の期待を反映できるような言い回しに近づけることを意識して、
    さっき出してくださった本音の言葉を修正していくとしたら、
    どんな言い方に直したい感じがしてくるでしょうか。

と私はお尋ねしました。

Mさんは、やはりここでもちょっと考えて、
「『あなたと私は違うのです』かな…」などと言ってみてから、ちょっと迷っていらっしゃったので、

   ちょっと迷うんですね。考えるだけでは決めがたいかもしれないですねー。
   じゃあ、私がMさんの変わりに、Mさんが今考えたその言葉を
   音声化して言ってみますから、
   Mさんはそれを耳で聞いてみて、どんな感じがするかとか、どこを修正したくなるか
   ちょっとやってみましょうか。

   「『あなたと私は違うのです』」


と、音にしてMさんに聞いてみていただきました。

そんな作業を、異なるセリフで数回行い、聞きながら、
Mさんは微調整を重ねていき、
最終的には
「私が相手に言えたら…と思う言葉は
 『あなたと私とでは価値観が違うのです』です(^^)!」と、セリフを見つけました。


(4)見つけたセリフで返してみる

セリフが見つかったら、
相手から言われている気がするセリフに対して、
実際にその見つけたセリフで返してみるというロールプレイをしてみます。


Mさんは「『あなたって自分勝手よね』って言われているような気持ちになる」とおっしゃっていましたので、
ロールプレイの相手役は、
「あなたって自分勝手よね」から始めます。

Mさんは、見つけたセリフで返します。
『あなたと私とでは価値観が違うのです』


Mさんが返してくる言葉に対して、相手役は何度か切り返しを試みますが、
(例えば
 「だから、そう言い返すってこと自体が、空気読めてないでしょう?!」とか
 「自分のしてることが浮いてるってわかってます?!」など)


Mさんはセリフを変えずに、壊れたレコードで、『あなたと私とでは価値観が違うのです』と返し続けます。
壊れたレコードについてはクリックで過去ブログもどうぞ)


ロールプレイ後、Mさんは、とってもスッキリしたご表情になりました☆


仮にロールプレイをしてみて、いまひとつ違和感があることに気づいた場合は、
また同じような手順で微修正をしていくと良いと思います。


Mさん、皆さんの前でトライしてくださってありがとうございました!


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by selfdefence | 2014-06-24 13:56 | 女性支援
2014年 03月 19日

傷つきからの回復〜私らしく生きる〜前橋講座&Wen-Do体験会

こんにちは。Wen-Doの福多唯です。

H26年度も前橋市にお伺いできることになりました♪
H25年に単発講座として開講された「傷つきからの回復」講座が好評で、
もっと時間をかけて学んでみたいとのお声をいただき、
26年度は4回(全12時間)で開催となります。

第1回の開催日が迫っています。お忙しい時期かと思いますが、
ひとりでも多くのかたとご一緒できたらいいな。
楽しみにしています♪

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

女性と子どものためのぐんま支援センター (特)ひこばえ主催

■傷つきからの回復〜私らしく生きる■

暴力の被害を背負わされた人にとって大切なのは、
加害者から離れての安心できる暮らしと、
身体的ダメージや生活の再建、そしてこころのダメージの回復です。

この学習会は暴力に関して学び、役立つ知識を身につけ、こころの整理をし、
私らしく生きるための回復の道を探すものです。
内容は(特)レジリエンスのこころのケア講座をベースとしています。

4回講座ですが、ご都合のつく日だけでもご参加いただけます。
人との意見交換や交流が苦手なかたでも参加しやすい進行になっています。
こうした場への参加がはじめてのかたも、ご自身のままで居てくださることで大丈夫です。

●日程 *時刻はすべて 13:30〜16:30
(1)4/13(日)予定内容:Wen-Do 『女性のための』護身術とは
(2)6/22(日)     Wen-Do 『おやり!大丈夫!』で護身効果をアップする♪
(3)8/10(日)*この会は親子参加可の親子護身術となります。
(4)10/5(日) 予定内容:Wen-Do  護身のために覚えたい『主な急所』

●会場
前橋中央公民館(元気21)
*お部屋は各回で異なります。お申込み時にご確認いただけます。

●進行役
福多唯
(こころのケア講座ファシリテーター講座修了、
Wen-Doマスターインストラクター)

♪ 同日午前中に同会場で、
Wen-Do(女性が尊厳を取り戻すための女性のための護身術)の体験ワークショップが予定されています。
  4/13(日)は10:30〜11:45です(参加時に資料代が必要です)。
  あわせてどうぞ☆ 
(Wen-Do体験会だけの参加も可能です)



●お問合せ・お申込
主催:(特)ひこばえ
電話 027(251)5606
メール hikobae@major.ocn.ne.jp


●この講座について主催のひこばえのサイトで見るなら、
 (特)ひこばえさんのトップページの、
 左フレーム上方の「What's new!」をクリックです♪


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by selfdefence | 2014-03-19 11:23 | 女性支援