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カテゴリ:質問への回答
  • セクシュアル・ハラスメント
    [ 2012-03-04 16:57 ]
  • 『腕を掴まれたときの外し方』への深いご質問
    [ 2010-09-29 15:40 ]
  • 告白? マジですか?
    [ 2010-03-12 13:09 ]
  • 「悪態」は護身の技になりうるか
    [ 2009-02-03 09:36 ]
  • 護身術で罪に問われませんか
    [ 2008-01-14 16:38 ]
  • 子どもへの言い聞かせ
    [ 2006-07-30 08:30 ]
  • 怒りについて
    [ 2006-07-28 17:15 ]
  • 私にはお金も大事なんですけど…
    [ 2006-05-31 00:12 ]
  • 武器を所持する相手には?2
    [ 2006-04-25 18:00 ]
  • 武器を所持する相手には?
    [ 2006-04-25 17:52 ]
セクシュアル・ハラスメント
 こんにちは。
 Wen-Doインストラクターの福多唯です。

 突然ですが、セクハラについてちょっと触れておこうかな、なんて。
 
 というのは、講座では、というか、正確には講座の終了後や休
 憩時間などに個別にいただくご質問の中に、セクハラ関連のも
 のがけっこうあるからです。


 まず、表記ですが。
 個人的にはセクシャル・ハラスメントでも、セクシュアル・ハ
 ラスメントでもどっちでもいいじゃん…と思ってしまうのです
 が、日本ではセクハラは、正式にはセクシュアル・ハラスメン
 トと表記するらしいです(←豆知識だよん)。


 セクハラは、性的ないやがらせとして知られているもので、実
 は海外と日本では、少し認識のズレがあるようです。


 結論から言うと、日本での捉え方のほうが少し複雑かも。日本
 では知人による性的な言動をセクハラとすることが多いですね。
 宴会でのタッチ、職場や学校や社会生活での性的特徴に関する
 『褒め言葉(?)』など。

 「それって性暴力じゃん!」というものまで含まれます。範囲
 がとても広い。


 というのは、日本には『痴漢』という独特な概念があることと
 関連しているのかも。今回それについて深くは触れませんが、
 海外(少なくとも英語圏)には、『痴漢』に相当する単語や概
 念はないようです(言い回しならありますが、ドンピシャな単
 語はないか、もしくはあっても一般的ではないようです。私は
 トロント研修中等でも、それらしき単語を耳にしたことは一度
 もなかったです)。


 トロントでの研修では、口頭での嫌がらせはハラスメントであ
 り、それが性的ならセクハラであり、一方、どんなに微細であ
 っても、身体的接触があれば、それはアビューズ(虐待)であ
 る、と語られていました。


 知人からなのか知らない人物からなのか、はさほどそこでは問
 われません。


 日本人の私にとって、単純明快でシンプルで、非常に分かりや
 すい分類だなと新鮮でした。また、日本人の私達にとってセク
 ハラが難しいのは、知人かどうかという要素が入ってきたり、
 言葉がけも身体接触もセクハラとされることが多いからだなと
 気づかされました。


 「ここからここまでは暴力ではないけど、ここからは暴力。
 そしてこの種の暴力は『いやがらせ』で、この一線を越えたら
 それは『虐待』です」という明確な線を、日本では引きにくい
 ようになっているのかも。なんというか、非常に巧妙だな〜。


 多くの女性がご質問くださるのは、「相手にはセクハラの認識
 がないんです」「褒めてるのに、と言われると返す言葉がない
 んです」「『その程度のことで騒いで…』みたいな視線が辛い」
 などです。


 日本では、知人の行いは、行いそのものよりもその心情や背景
 を汲み取りましょうみたいな文化があるので、「汲み取れない
 私が小さい人間なのか?」と悩む境地に追い込まれやすいのか
 もしれません。


 そんな風に、自分に我慢を強いてしまいそうになりかけたとき
 に、私が拠り所としている考え方はふたつあります。


 ひとつ目は、ハラスメントが暴力であるのは、その言動そのも
 のが暴力であるのとともに、「この程度のことを騒ぎたてるあ
 なたの感じ方がおかしいのだ。皆は平気なのだから、あなたも
 平気になるべきだ」という、個人の思想や感情の自由への侵害
 が行われているから。これを思い出すと、少しは、自分の不快
 感に誇りを持ちやすくなるというか。
 (私は社会にかなり洗脳されてる自覚があるので、セクハラ的
 な言動に不快感を覚えることは、正直に言うとあまりないので
 すけど…。これは私の課題でもあり、利点でもあり、です)


 ふたつ目は、英語圏や海外では、ハラスメントと言った場合に
 人種や肌の色・宗教での差別など、日本人の私達にとってあま
 り馴染みのない多種のハラスメントが同列に入ってくるため、
 ハラスメントをハラスメントとして認識しやすい土台がそこそ
 こありますが、日本にはあまりその土台がない分、ハンディが
 あるよな、ということ。

 
 例えば、「今日は一段と色っぽいね」とのセクハラ発言を不快
 に思う女性がいるとします。それを「褒めてるんだよ。怒るこ
 とはないじゃないか」と言われてしまうと、褒め言葉として受
 け取らなかった自分がネガティブなのか…となりかねないわけ
 ですが、

 
 では、白色人種の人が黒色人種の人に対して、「今日は一段と
 黒光りが冴えるね」などと言ったらどうでしょう。褒め言葉な
 のだ、などという言い分が通用するかどうか。


 ただもちろん、それが褒め言葉として通用しなくなったのは、
 それまでの長いプロセスや闘いの歴史があってのこと。偏見を
 受ける側が、くさらず、へこたれず、あきらめずに、「それは
 差別だ」と主張を続けてきた歴史があって今があるのだと思う
 のですね。


 セクシュアル・ハラスメントはそれらに比べると、概念が見い
 だされてからまだ歴史の浅いハラスメントです。だからハンデ
 ィも風当たりの強さもまだまだあるかもしれません。


 それでも、数十年後には、肌の色で差別的屈辱的発言がなされ
 てはならないという認識と同レベルに、性別やジェンダーで差
 別や偏見を受けてはならないと認識される社会になっていたら
 と思います。


 今日の自分の感じ方や言動が、数十年後に連なって社会を変え
 ていくのだ!と信じて(^-^)


 さて、写真は、こちらのブログで拝見したもの です。
 日本語訳等もあります。
 興味をもたれたかたはぜひクリックしてご覧になってみてください。

by selfdefence | 2012-03-04 16:57 | 質問への回答 | Trackback
『腕を掴まれたときの外し方』への深いご質問
 先日の講座で、「腕を掴まれたときの外し方」の実技を体験した
 後のことです。ご質問をいただきました。


 『さっきみたいな掴まれ方じゃないこともあると思うんです。
  でも、さっきの外し方は、あの掴まれ方だからこそ、取れる
  方法ですよね。
  現場で、どう臨機応変にしたらいいんでしょうか?』と。


 大事なことです。ご質問ありがとうございます。


 *  *  *  *  *


 この質問者は、パターンや型では対処できないイレギュラーな
 要素が多々あるのが『実際の場面』だ、ということに着目して、
 もっと、本質的な何かを掴みたいと思って尋ねてくださったの
 でした。


 そんなときは、妄想を膨らませても構わないので、具体的に想
 像をしてみると役に立ちます。


 《さっきみたいな掴まれ方ではない掴まれ方として、他に、ど
  んな掴まれ方を想像なさいます?》とその人にお尋ねしたら、


 「そこまで深く考えて質問してたわけじゃないんですけど…、
  …たとえば、…。握手みたいな握り方なんだけど、その握り方
  がイヤな感じだ、っていうときとか…?」


 とお答えになってくださいました。


 その、さらに先にも、想像を広げていきます。

 ・そのような握られ方をされうるのってどんなシーン?
 ・そのとき、周りに人はいそう? 誰もいなそう?
 ・それは室内が多い? 屋外が多そう?
 ・昼間でもありそう? 夜に多そう?


 などです。

 ご質問をくださった方の想像は下記のように膨らみました。

 ・宴席とかかな。合コンとか、仕事関連の歓送迎会とか。
 ・周りにも人はいるけど、皆ほろ酔いで、気づいてくれそうに
  ない感じがする。それに、事を荒立てたくない空気がある。
 ・屋外ではなく室内。私も走って外にまで逃げたいわけじゃな
  いから、とりあえずその手を外させられればそれでいい。
 

 すると、自ずから気づくことが出てきます。

 ・周りに人がいるから、すぐに変な事態にはならないのは安心。
 ・でも、人が大勢いて皆が愉快そうな中で、自分が不快な状態
  に置かれるってことが孤独で辛い。
 ・大袈裟にしないで、その手をさりげなく外させたい


 そこまで辿り着けると、別にインストラクターの私でなくても、
 他の参加者さんから「なら、こんな方法はどう?」など、素朴
 なアイデアが出やすくなってきます。
 ご本人自身で「こうしてみればいいかも!」と思いつく展開に
 なることも多々あります。


 『漠然とした不安』は、そのままで対応しようとしても難しい
 ので、可能な部分から、『漠然としている』それを、具体的に
 具体的にイメージするようにするのがひとつのコツです。
 
 無駄な恐れを低減すると、対処法が考えやすくなります。



(C)女性に役立つセルフディフェンス
by selfdefence | 2010-09-29 15:40 | 質問への回答 | Trackback
告白? マジですか?

先日、Aさんよりこんなご質問をいただき、やりとりしました。


==================================================
 
 唯さん、こんばんは。
 勝手なことですがやっぱり唯さんに意見を頂きたくて。


 実は先週、お昼過ぎにアパートをでて、車に乗ったところ、
 メモ紙がドアノブ?にありました。
 お手紙でした。


「はじめまして(笑顔の絵文字あり)
 何回か見るうちに
 好きになりました!
 友達になってもらえ
 ませんか?
 アドレスは
 ・・・・・@ソフトバンク
 ne.jpです!!
 本気です!! 」

 というのが原文です。


 気になったことがいくつか。

 ・鉛筆かシャーペンでの文字
 ・100円くらいのメモ帳を切ったらしい用紙
 (表も裏も罫線があって、数行ごとに太線がある)
 ・一体どこで私を見た?
 ・本気です!!という一言がよけいに、なんだか怖い。
 ・なぜ郵便受けではなくあえて車のドアノブ???
 ・この字は…、ノリなのか?


 私の感じたことは、

 ・0.1%くらい、不安。
 ・名前もなくて、学生なのか、オジサンなのかもわからなくて
  友達にと言われても返事のしようが…。
 ・彼にとってはこれが丁寧なのだろうか…。
 ・私がこの手紙をとったところも見ていたの…?


 対応を考えてみました。
 ・フリーのメルアドで、うそも方便で
 「付き合っている方がいるので、ごめんなさい」と返事をする。
 ・まったくの無視は、怖いような。

 きちんと断って終わりにできたらと思っています。
 でも、その前に唯さんに是非意見を聞きたくてメールしました。

 たった1通で、警察、というのも大げさで・・。
 (というより、相手にされないと思いますが。)
 ただ、自分で選んだ一人暮らしですから、
 トラブルの種をまかないように、育てないようにしたいと
 思っています。
==================================================


福多です。Aさん、メールありがとうございました。
お手紙メモ、う〜〜〜ン、なんだか不気味ですねぇ。

Aさんはきちんと断って終わりにしたいとお考えなのですね。
私の考えは真逆で、「しばらくほっとくわ」です(笑)。
メモは一応証拠として取っておきますがメールはしません。
メールするってことは、相手と接触する機会を
わざわざ自分から作ってしまうことになるからです。


「風で吹っ飛んでいたら、私はこのメモは読んでないわけで、
 だったら、こんな気持ちにはなってないし、
 断りのメールをするってこともないんだよな〜…」と想像すると、
私にとってそのメモは、
『たまたま読むことが出来てしまった』ものにすぎません。


>彼にとってはこれが丁寧なのだろうか…。

彼の行為から何を感じるかの主体はAさんだから、
Aさんにとって、彼の方法が丁寧に思えるのかどうかを
大事にすればいいんじゃないかしら。

警察への相談も、してみたらいいのでは?と思います。

電話相談もありますし、
日常生活やお住まいや車のことで気を付けたら良いことなども
教えてくださるんじゃないかな。
あと、
「近辺で同様の事案ってありますか?
 もしあるとわかれば、いたずらの可能性が高いので、
 私も気持ちの整理がしやすいのですが…」と
尋ねる機会にもできるかも。

配偶者や夫の実家などが身近にいて、家族や地域の人の助けを得
られる暮らしの人なら、いきなり警察でなくてもできることがあ
るのかもしれませんが、
Aさんは県外からこちらにきて、おひとり暮らしなのだから、
ここで警察に相談することが大げさとは、私は全然思わないです。


石川県警には「安全相談室」があるので、良かったら。
Telは ***-***-9110 です。

==================================================

唯さん、お返事ありがとうございました。

>私の考えは真逆で、「しばらくほっとくわ」です(笑)。
>メモは一応証拠として取っておきますがメールはしません。
>メールするってことは、相手と接触する機会を
>わざわざ自分から作ってしまうことになるからです。

>私にとってそのメモは、
>『たまたま読むことが出来てしまった』ものにすぎません。

→この見方、唯さんらしい捕らえ方ですね、好きです。
 いただきます!!


>彼の行為から何を感じるかの主体はAさんだから、
>Aさんにとって、彼の方法が丁寧に思えるのかどうかを
>大事になさればいいんじゃないかしら。

→うれしい言葉でした。そうですよね。
 相手の、なんだか短絡的なような軽い感じを、自分の心に
 しっかり留めておこうと思います。

>あと、
>「近辺で同様の事案ってありますか?
> もしあるとわかれば、いたずらの可能性が高いので、
> 私も気持ちの整理がしやすいのですが…」と
>尋ねる機会にもできるかも。

→相談したくても、ポイントがわかっていなかったなということが
 わかりました。

 まずは唯さんに、相談乗っていただいてほっとしました。
 こういうことも、きちんと受け止めていただくだけで、気持ちって違うんですね。
 週明けたら電話相談に連絡してみます。

 唯さんがメルマガでどんな風に書かれるのか、
 もし反響があれば、それも楽しみなので、
 ぜひぜひ、使っていただけるとうれしいです。

 その変わりになるかはわかりませんが、もし何か進展?があったらご報告いたします。

==================================================

は〜い。
Aさん、進展?のご報告、お待ちしています(^^)



   追記:Aさんからご報告がありました。こちらの記事をどうぞ。
   http://wendosd.exblog.jp/12466850/



(c)女性に役立つセルフディフェンス
by selfdefence | 2010-03-12 13:09 | 質問への回答 | Trackback
「悪態」は護身の技になりうるか

 先日、男性5人に囲まれて絡まれた13歳の少女が、ある意
 味で男性達を挑発するような下品なセリフを使いつつも堂々
 と振る舞ったことで、セルフディフェンスに成功したという
 サクセス・ストーリーをご紹介しました。



 それについて、ご質問をいただいています。ご紹介します。

 Q. ========================================
 堂々と振る舞うことや、加害者に視線を合わせることが護身
 として有効なのはわかる気がします。
 でも汚い言葉を使うのに私は抵抗が…。
 それに、無理矢理強ぶるのも空威張りのようで、護身として
 方向性が異なるような痛さを覚えるのですが…。
 それでもいざというときやはり、汚い言葉を使ったり悪態を
 ついたり強ぶってみせるほうが有効なんでしょうか…?
 ============================================

 A.
 ご質問くださってありがとうございます。

 「同感!(共感できるな〜)」って思いました。大事な点に
 質問してくださってありがとうございます。


 まず、WEN-DOとしては、決して《加害者に悪態をつく》こ
 とを推奨しているわけではないので、それについてはご安心
 ください。

 技の練習をする際にも、「ハーッ」「ウォー!」みたいな気
 合いをこめた大声は出しますし出せるならお薦めしています
 が、「てめー、コノヤロ! くたばれ!」など、具体的な暴
 言をはくことはありません(笑)


 セルフディフェンスは『自分のために』することです。した
 くないことは、する必要はないと私は思っています。

 でもここで、「じゃあ、したいならしてもいいのか?」とい
 うと、私は個人的には(WEN-DOの公式な見解と合致するの
 かどうかを確認したわけではないのですが)それもちょっと
 違う気がしています。
 特にそれが、ご指摘くださった『悪態』の場合には。

 悪態が相手を逆上させかねないというリスクはもちろんです
 が、それよりももっと重要だと思うのは、

 その悪態が、暴力を受けた女性が加害者に対して抱く攻撃心
 や復讐心などの引き金になりかねないからです。
 『寝た子を起こす』ことになりかねない。

 元々、護身としての力の行使といわゆる『過剰防衛』との境
 目は紙一重ですし、それは外部によって判定されてしまうも
 のなので(自分に攻撃心や復讐心がなかったと主張しても、
 それが通るかどうかはわからないという意味です)、

 そのようなリスクを思うと、加害者に強がって悪態をつくよ
 うな方法は、お薦めできる方法ではないかもしれないです。
 というか、少なくとも私自身はできればやりたくないと思っ
 ているのが正直なところです。


 それでも、「強がり」や「悪態」によって暴力を回避したと
 いう体験談でも、聞けば私は嬉しくなり、紹介したいという
 気持ちになるんですよね。
 

 それはなぜかと言いますと。

 方法(強がりや悪態)の有効性を確信するからではなく、そ
 れが出来たときのその女性は、大きなものを超えたのだとい
 う気がして、心を動かされるからです。

 
 私達の頭の中には、これまで誰からともなく聞かされてきた
 対応策が染み付いている気がするわけですよ。


 例えばそれは
 『そういうときは、相手にしないで、とにかく無視無視!』
 であったり、
 『とにかく言うとおりに大人しく。そうすれば命だけは助か
  るかもしれないのだから』
 であったり。


 そして、そうした対応策が主流とされてきた根底には、
 “女ごときの力では、男には所詮叶わない”という刷り込みが
 あるような気がするのですね。


 ほとんどの女性にとって、これまで選択肢はふたつだけでし
 た。
 いわゆる《泣き寝入り》をせざるを得ないで終わるか、
 男性をもバッタバッタと倒せるくらいの技術を《対男性での》
 修練で身につけるか。


 でも、サクセスストーリーを聴かせてくれる女性たちが選択
 した方法は、いずれでもありません。


 また、前号で紹介した13歳の少女について言えば、強がって
 悪態をついて危険を回避した後、彼女は震えて泣いています。
 「あ〜、言ってやってスッキリした!!」ではありません。
 彼女が、攻撃心や復讐心から悪態をついたのではないことが
 わかります。

 彼女にとってあの選択は高いハードルだったのでしょうが、
 それを跳ぶ勇気を出したことが、すごいなぁって思うのです。


 強ぶって見せたり悪態をついたりするサクセス・ストーリー
 については、とりあえず、こんな捉え方はいかがでしょうか。


 女性たちの体験談が私達に与えてくれるのは、『何が』効果
 的かというマニュアル的な情報ではなく、


 ギリギリに追い込まれたときにふと思いついた方法が、世間
 で「挑発」と見なされる行為だったり、専門家がリスキーだ
 と否定する方法だったり、自分の意に添わない言動だとして
 も、タブーにせずにやってみよう。

 私達が思いつく方法には、それだけの価値があるよ。


 …というメッセージなのだ、と。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
女性のためのセルフディフェンス(護身術)WEN-DOについては

親サイト女性のためのセルフディフェンスにて。

当ブログサイトの原稿をお使いくださる場合は、 ←ありがとうございます
出典を以下のように添えてください。

(c)「女性に役立つセルフディフェンス」WEN-DOインストラクター 福多唯
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by selfdefence | 2009-02-03 09:36 | 質問への回答 | Trackback
護身術で罪に問われませんか
こんにちは。

表題のようなご質問は「受講生からの質問 TOP 10!」をあげるとしたら、
1位間違いなし!というくらい、多数いただいています。

この質問へのお返事には、ご質問をくださる方の心境や意図(単純に法的な基準を知りたいのか、罪に問われる可能性への不安をお持ちなのか、罪に問われる可能性があるようなものを子どもや知人に広めていいかどうかを迷っているのか、など)を考慮することが大事に思われるので、
ひとことで「こうです」と答えることができませんし、
模範的解答をあげるのも難しいなあと感じてきました。

でも、この年末年始に、私はある体験をして、
これは、このご質問への返事に使えるのでは?と。

忘れないうちにそのことをこちらに書き留めておきたいと思います。


護身の技を使って加害者にけがをさせた場合、罪に問われるでしょうか?


多くの女性が不安に感じる部分だと思うので、
ご質問によって考えを深める機会をくださってありがとうございます。

セルフディフェンスは、「暴力から自分を護るには、こうせねばならない」
という教えではなく、
私たちが暴力に直面してしまったとき、より自分が納得できる結果に近づくために
行動の選択肢を増やしてくれるものだと、私は思っています。


話しが少し逸れるように感じられるかもしれませんが、少しお時間を割いて聴いてください。


私は冬休み中に実家に帰省していました。
実家は築30年以上になるので、当然不具合があちこちに出てきています。

特に水回り。
トイレのタンクに給水するために、壁からパイプが伸びてタンクにつながっているのですが、
パイプの接合部から水が漏れてくるのです。

すぐにどうこうしなくてはならないほどの漏れではないのですが、
自然治癒するわけはないので、いつかは直さなくてはなりません。


  ところで蛇足なようですが、ひとつ補足を。
  母は普段は、そうしたメンテナンスについて
  愚痴(?)をこぼす相手もいなければ、相談相手もいません。
  だから、私や夫にそうした話をできるだけでも
  私たちは役立てているようでしたし、
  私たちがいる間に水漏れが改善できるほうが母はスッキリできるわけです。


  でも、時は年末年始。
  水道管が破裂したならともかく、給水パイプからじわっと水が漏れる程度で
  業者さんをよびつけるほどでもないし…。


ということで、私たちは自力で直してみることにしました。

まずは夫がホームセンターに行き、防水のためのいくつかの品物を買ってきました。
例えば、防水テープをぐるぐる巻いてみるとか。


でも水は漏れてきます。対処療法ではダメなことがはっきりしました。
しかも夫は仕事始めに備えて、一足先に私の実家をたって
自宅に戻ってしまいました。


母は私に言います。

「あのパイプを買い替えてきて、中の摩耗してるパッキンを変えれば
 それだけで直るような気がしない?」

私は答えました。

「そうかもね。道具さえあるなら。
 ホームセンターに行ってみる?」

でも、ここで母がさらに言ったのでした。

「自分でやっちゃうと、却って失敗するかなあ?」と。



*****


私には、
「護身術で加害者を傷つけたときに、私たちが却って罪に問われるのだろうか?」
という問いと、
母の言った
「自分でやっちゃうと、却って失敗するかなあ?」が、
とてもよく似たものに思えました。


自分がどうしたらいいのか、
どうすべきなのか、
どうしたいのか、


これらが(意識しているかしていないかはわかりませんが)明確であるにも関わらず、
迷っているように見えました。



自分がどうしたらいいのか。
どうすべきなのか。
どうしたいのか。


これが明確なのに、なぜ、何に迷うのか?



『納得できる結果を手にしたい』と願うからだろうと思います。


もっと言えば、
どんな結果が出るかわからないからこそ、
そのときに自分が納得できるかどうかが気になるのだろうと思います。


*****


「自分でやっちゃうと、却って失敗するかなあ?」

母親からそう言われて、私は

「でもそうなったとしても、壊すためにやったわけじゃないんだし〜。
 いいじゃん。
 おかあさんが納得できるようにやってから、結果を見てまた考えれば?
 失敗すると決まったわけでもないよ」

と、答えていました。




「加害者にけがを負わせた場合、罪に問われるだろうか?」

この疑問は、私にとってはセルフディフェンスを学び続けるかぎり、
なんどもなんどもわき上がってくる疑問だろうと確信している疑問ですし、
実は、私もはっきりとした答えは持っていないのです。


一度答えを出してみて、そのときは「そうだ!」と思っても、
時間が経つと、また出てくるんですよー。

  けど、この疑問が沸くのは大事なことだと思っているから、
  自分を情けなく思うことはないですし、
  疑問を持てる自分をけっこう好きではあります(^^)。

もし、今度この疑問が沸いてきたら、
トイレ修理のときのことを思い出して、
自分にこんな風に言ってみようかな、と思っています。


「そうなったとしても、相手を傷つけるためにやったわけじゃないんだし。
 私自身が納得できるように行動してから、
 結果については結果を見て、またそこから考えれば?
 罪に問われると決まったわけでもないよ」



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
女性のためのセルフディフェンス(護身術)WEN-DOについては

親サイト女性のためのセルフディフェンスにて。

当ブログサイトの原稿をお使いくださる場合は、 ←ありがとうございます
出典を以下のように添えてください。

(c)「女性に役立つセルフディフェンス」WEN-DOインストラクター 福多唯
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
by selfdefence | 2008-01-14 16:38 | 質問への回答 | Trackback
子どもへの言い聞かせ
こんにちは。以下はいただいたご質問とご返答の、ブログでの再現です。

Q.以前にYuiさんの講座で、口頭で「やめて」ということを伝えたい場合のコツを教えてもらい、自宅で子どもに使ってみました。それが、実は、言いにくいんですけど、うまく行かなかったんです。

 私が裁縫をしていたときに、子どもが昼寝の時間にさしかかり、ぐずりはじめて、まとわりついてきたんです。子どもは3才半です。
 私は、教えていただいたように、子どもの目を見て、静かに「危ないから、離れてて」って言ってみました。3回まで同じセリフでと教わった通りにやってみたんですけど…。でも効果なし。

 何かやりかたが間違っていたでしょうか? 今度からどうしたらいいですか?



A.

ありがとうございます! 講座でのことを実生活に活用してくださっているなんて、本当に嬉しいです。「なるほど、これだっ!」と思えた方法が、実践でうまくいかないと、気持ちがへばりますよね。なのに、まだ私への信頼感を失わずに(?)、再度のご質問をくださって、ありがとうございます。

相手が子どもの場合は、「やめて」だけでは、効果がないこともあるみたいです。これは発達の段階が影響してるのかな。大人は、ひとこと「やめて」と言われるだけで、その言葉を発した人がどんな気持ちでどんな理由でそう言っているのかという、“口に出された言葉の背景”を読み取る力があるけれど、子どもには、経験が少ないですから。3才だとそこまでの力が身についていなかったのかも…。

そんなときには、“理由”のほうを、少し丁寧に伝えてみるといいかもしれません。
「今はとがった針を持っていて、これがもしも刺さるととても痛いしケガもするよ。だから、離れてて。あとこれだけで終るからね(と現物を見せる)」とか。


もうひとつ私がよく使う方法をお伝えします。
子どもによりこちらの言葉を印象づけるには、子どもに言葉を取り込ませて、考えさせる仕掛けを作るのもいいですよ。

具体的には「質問をする」んです。
「危ないから離れていてって言ったのに、どうしてまだくっついてくるの?」みたいに。


責める口調ではなく、子どもが理由を語りやすいように、穏やかに言うのがポイントです。

子どもは、問われることによって『今親が自分に何と言ったか』を振返る作業をするようです。それに、『問かけには応えなくては』と思うので、理由を言ってくれることも多いです。

理由を言ってくれれば、「そっかーそう思ってたんだ。わかったよ」と応じ、「でも、おかあさんが今使ってるこの針はね…」など“理由を丁寧に説明する作戦”につなげます。


慣れてきたら、リミットを設定すると、子どもがよりすんなりと納得してくれるかも。
「あと10分で終わるから、あの時計が○時○分になったらね」と、『いつならOKか』を具体的に代案として示すんです。

ただ…。これを言ったら、ちゃんと憶えておかないと悲劇が起きますので忘れっぽい人は要注意。子どもはしっかーーり憶えていて『おかーさん、○時○分になったよ』などと言ってきますが、そのときにうっかり「なんだっけ?」などと言ってしまうと大変なことに(なる場合も)。

  私は、忘れちゃってるときは「そうだったね」とだけ言い、心の中で『やべー。何だったっけな…』と思いながら、子どもに「じゃあ、最初はどうやるか? ○ちゃん(←子どもの名前)が決めていいよ」などと曖昧に子どもに行動させる作戦を使っています。成り行きを見てると、自分が約束してたことが何だったか思い出せるので。



 * * *

セルフディフェンス的な発想を使った、裏技もありますよ。

「おかあさんね、さっきトイレ掃除したから、おかあさんに今触ると汚いよ」と言うとか。
『何を言えば相手が ぎょえっ となって離れるか』を考えるのです。


子ども相手なら、以下のようなのもいいかも。
「あ! ちょっとやめて。おかあさんね、今、ある秘密のお祈りをしててね、お祈りの時間が過ぎるまでは、誰にも触ったり触られたりしちゃいけないんだって。途中で触ったりすると、効果が消えちゃうの」

ユーモアを取り入れつつ…というか
自分がどれだけ即興でそういうことを思いつけるかにチャレンジして楽しむつもりで
楽しくお子様をかわしてみてはどうでしょうか。

それができないときもあるけど、まあ、たまには、爆発も有りだと思います(私もそうです)。




★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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親サイト女性のためのセルフディフェンスにて。

当ブログサイトの原稿をお使いくださる場合は、 ←ありがとうございます
出典を以下のように添えてください。

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by selfdefence | 2006-07-30 08:30 | 質問への回答 | Trackback
怒りについて
こんにちは。以下はいただいたご質問とご返答の、ブログでの再現です。

Q.女性の護身術で「恐怖や恐れを怒りのエネルギーに変えよう」というようなのを聞きます。怒っていい、怒りを出そう!というような。私はそれに賛同しています。

 けれど、特に仕事の場面では「感情的な言い方は逆効果」と言われたりします。私は怒ると冷静になれず、声を荒げてしまう面があり、直したいと思っています。でも一方で、冷静な言い方をして相手に本当に私の気持ちが伝わるのか?という気持ちも残ります。

 感情的に怒ってはいけないのでしょうか? 
 どうしたら怒りを、わかりやすく表現できるのでしょうか?



A.

「怒りを、もっと適切な表現で伝えたい」
こうした気持ちを持つ人は、もう既に、『適切な表現で伝えることのできる』能力を
発揮しはじめているんです。気付きのない学びや課題克服はないですもの。

「あまり怒ったことがない」「怒りを出すのが苦手」というお声も聞く中で、
怒ることが出来る人の課題は怒りの表現方法についてだけです。

ということで、大船に乗った気持ちから、スタートしたらいいのでは…と思います。



 *  *  *


【人との合意形成には、『共振』が役立つ】


仕事で怒りを感じる場面では、
達成したい目標があるのに、そこへの関わり方や物事の進め方について
価値観や方法論、熱意などのズレがあるときに感じることが多いのかなあ。

目標に到達するためには、共同作業をおこなうメンバーで
合意形成が必要になってきます。



 
人と合意形成をするときや人を説得するには、
相手と『共振』をすると良いと言われています。


相手の呼吸や口調のペースなどと、こちらのそれらが、あまりにも合わないと、
相手はこちらに対して『距離』を感じちゃいますよね。

「あの人ひとりで熱くなっちゃってさぁ〜。なーんかついていけないー」とか、
「あいつ、あまりにもいい加減でヤル気ねーんだもん。一緒にやりたくねーよ」など。



突然、他者から感情的に怒りをぶつけられたときにも、似たことが起こるかと思います。

複数の人が、物事に対して同じ感情(熱意、希望、欲求などの度合いや方向性)を持ってることはありえません。
あり得ないからこそ、『共振』させるんですね。
あらかじめ打合わせをしたりオリエンテーションをしたりして
なるべく感情のレベルを同一にしようとするわけです。

けど、そのプロセス途上にある会議や打合せ時に、突然『怒り』という大きなエネルギーをぶつけられると、
こちら(怒られた側)と、怒りをぶつけた側との感情レベルの差が、
普段よりも目立ってしまいます。
「はぁ? 何そんなに激怒してんの??」とシラケちゃうみたいな。


そのときに、相手を理解しようと思えたらすごいけど、
突然爆発した怒りには、多くの人は準備が出来ていないときにぶつけられるわけですから、
自分が不意な出来事に傷つけられないように相手と距離をとりたくなります。
「くわばら くわばら」という感じで、防御姿勢(退散姿勢)に入るわけです。




セルフディフェンスとしては、距離を取ることは大切で、
相手に怒りを表現することによって、相手が距離を取ってくれれば=離れてくれれば
相手から自分が侵害されることも減ります。

そのためにというわけではないけれども、
そうした効果もあるから「怒りの力を使おう!」と言われます。



でも、相手と共に辿り着きたいゴールがある場合=仕事などの場合は、逆です。

セルフディフェンスにもそれはあるんですよ。ナイフディフェンスなどがそうです。
相手と共に辿り着きたいゴール、
それは『相手も自分もナイフという武器を使わず、負傷者が出ないこと』。


辿り着きたいゴールがある場合は、
最初は相手の呼吸とあわせて『共振』する(しようとする)のが大事なのです。

最終的にこちらの目指すゴールに辿り着けさえすればいい(ナイフディフェンス時は、「もし相手がナイフを手放さなくても、自分が逃げられればそれでいい」というのが最終ゴールです)という場合でも、

戦略として、まずは相手の呼吸に合わせて話をし、
次の段階で、少しずつこちらのペースに引き込んでいくのです。



【どうしたら『共振』できるか】


『共振』を目指すときは、相手の呼吸や、内側でうずまいてる感情の動きや揺れなど
微かなところに“息を合わせて”対応すると成功率が上がると思います。



難しそうに思われるかもしれませんけど、
歌手のコンサートなどにたとえてみましょうか。

(1)最初は、お客さんのノリをさぐりながら、無難なスタート。
   (観客の呼吸にあわせるために探りを入れ、自分も波に乗せる段階)

(2)お客さんがほぐれてきたら、だんだんとノリの良い曲や
  大ヒット曲にうつっていく(観客と一緒にテンションをあげていく)

(3) 早い段階でお客さんに燃えつきられたら困るので、
  静かな語りやバラードを入れたりする
  (歌手がペースを先導しはじめる)

(4)会場と一体となって盛り上がる感動のフィナーレ。
  「みんな、ありがとうっ! ほんとに ありがとうーーー!」



相手の感情に共振するには、自分が先に感情的になって自分の感情に振り回されては
うまくいかなくなってしまいます。

そんな意味もあって、ビジネスでは特に、
『感情的になるのは上手いやり方ではない』とされるのかもしれません。



【信頼関係を築くには…】

怒りは基本的には、甘えることができる相手でないと表現できないものと言われています。
「この人に対してなら怒っても怒鳴っても大丈夫」と言う感覚を持てる相手にしか、
人は怒ることはできないのだそうです。

なるほど。自分が、誰になら怒ることができて誰には怒りにくくなるか、想像すると納得…。


そして、怒られた時のことを振り返ると、
「なんだよ偉そうに!」、
あるいは「…。自分ってダメなんだ…」など、
自分が“見くびられた・下に見られた”という感覚を持つことが多いことに気づきます。

怒る側は、相手に甘えを持ち、
怒られた側は、“下に見られた”と感じると…。


2者間の対等性を崩すことになりそう。



信頼関係を育んで建設的にやりとりしていきたい相手とは
『怒り』という感情を武器にして、“武器の威力(感情の大きさ)”を振り回すようなやり方ではなく、

『なぜ怒るのか』の“理由”と
それを解消するための“代案”を、落ちついて伝え、
前向きな話合いを目指すほうが、近道なのかも。




補足1:【感情的にならないためには】


どうしたらカーッとならないでいられるか…については
いろんな方法が言われています。

私も怒りっぽいので、いくつか体験したところ、
様々な方法がそれぞれに効果的だと感じました。

あと、当たり前ですけど、セミナーの日だけで自分が劇的に変わるのではなく、
日常で心がけるという「訓練」を経ていくことで、身につくと実感しています。

望みさえすれば、感情的にならない自分に近づけると思っています。


自分に合った方法が、きっとどこかにあるし、
目的意識をお持ちのかたなら、必ず出会えますよ!
世の中、そういう風に出来てるっていうか。



あえて言うなら、全ての方法に共通するのは
『私には感情的にならずに問題に対処できる能力がある』と
自分を信じるというか、自分に言い聞かせることだと思います。


失敗することも沢山あるのだと思うのだけど、
それでもくじけないで、『あなた(私)ならできる!』と
辛抱強くメッセージを送りつづける持久力を持てるかどうか。

怒りがこみ上げた場面でも、相手や状況を観察しつつも、
最終的には自分の内側に焦点を当てていて、
「大丈夫、私はやれる。がんばれる」
「落ち着け。爆発するのに最適な時は今ではない。まだだよ」と、自分で自分を支える感じです。


そういう、内側の自分がしっかり育っていけば、
わなわなと怒りに震えてコントロールを失ってしまう自分ではなくなるだろう…と
希望を持ちつつ、
私も、歩みつづけてる真っ最中です(^^) 





補足2:【持久力の育みかた】


持久力を持てるかどうか…と書いたけど、これはけっこう大変だったりします(^^;

ここで重要になるのが『仲間』。

辛くて長いマラソンだって、
仲間と一緒なら、走り続けることも出来る。



途中に、トラブルや困難や疲れがあるのは、自分が弱いからではない。当たり前のこと。
その時に自分を支えてくれるのが、同じ目的意識を持つ仲間なんですよね。


自助グループみたいなものを作るのもいいし、
「怒り」についての学習グループを作るのもいいかなと思います。

「グループを運営すること自体が、また、大変じゃん」との声もあると思うけど、
そうなんです、グループって、大変だけど、だからこそ自分を自然に育んでくれるんです〜。
しかも、“本当に辛くてもうダメだと思ったらいつでも辞めていい”という良さがあります。
仕事でも義務でもない、自分のためにやることだから。


今は近場に仲間が見つけにくくても、インターネットでどこの人とでも交流できる便利な時代になりました。
活用しながら、ながーいマラソンを完走したいと思っています。




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親サイト女性のためのセルフディフェンスにて。

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by selfdefence | 2006-07-28 17:15 | 質問への回答 | Trackback
私にはお金も大事なんですけど…
<講座でいただいたご質問と回答のやりとりを再現したものです>

あの、さっき、「お金はとられてもいいから逃げましょう」っておっしゃったじゃないですか。ケチだと思われると困るんですけど(^^;、私、自分で自分が心配なんですけど、お金に執着しちゃう気がするんです。私にはお金って大事で、1万円程度ならともかく、年に一度の家族旅行のために銀行から数十万降ろした直後だったりしたら…とか、すぐ考えちゃう。同時に、そういう風に、お金お金って思っちゃう自分もイヤなんです。命が一番!と思えるようになるには、どうしたらいんでしょう。

A.
 私が、生命が最優先という言い方を続けているので疑問を感じられたのだと思います。表現に幅がなかった配慮不足をお詫びします。

 お金、うん、大事だと私も思います。私もお金にはめっぽう弱いです(笑)。

 私の個人的な考えで、WEN-DOの公式な見解ではないですが、私は、WEN-DOや護身術は、単に生命体としての自分を護るためのものではなく、“自分の生きざまを護るためのもの”と考えています。

 例えば、今日はやりませんでしたが、例えば私が口頭でのディフェンスのひとつとして「ウソでもいいから〜〜って言って、相手の気が緩んだすきに、××して、逃げましょう」という話をすると、「ウソはつきたくない」っておっしゃってくださる人もいます。

 で、私は、そうしたこだわりやその人らしさは大事だと考えます。そのような感性を持つ自分だからこそ、普段の生活の中で社会や家族に役立ててることも必ずあるわけですから。

 お金に執着しがちな自分に、誇りを持って行きましょう、お互いに(笑)。


 あともうひとつ。今は、平和な状況で、日常の延長線上で練習したり想像したりしているので、俗っぽい欲も含めて(笑)、迷いなどが出てくるのは、ごく自然なことだと思います。

 でもそれが、非日常的な万が一の場面で出てくるかどうかはわかりません。真実の自分は現実の自分が思うのとはまた違うかもしれません。
 そして、理想や憧れがありましたら、「その時に、こんな自分でありたいなー」と具体的に思い描きながら練習してみてください。きっと、近づけると思います。


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by selfdefence | 2006-05-31 00:12 | 質問への回答 | Trackback
武器を所持する相手には?2
前回、武器を所持する相手への基本対応は、『交渉』だということについて書きました。

今回は相手が交渉で武器使用を辞めなかったとき、武器を使用してきたときを考えます。


***


武器についての考え方は、大別するとふたつあります。

一つめはピストル系。
自分がよけようと思っても、マトリックスのネオでない限りは避けられるようなものではない武器の場合です。

ピストル系の武器は、スピードがあって、身体距離が遠くても攻撃が可能な武器です。使用されてしまうと自分を護ることが困難です。

喉元や背中にナイフを突きつけられている場合もこれに近いものがあります。

どちらの場合も、せめて、相手が武器を向けてきた時にすぐに、武器が自分に到達する動線から自分の身体を外すことを考えます。




二つ目は、武器が(突きつけられてはいない)刃物や棒など、避けようと思えば避けられる可能性がある物の場合。
身体的なテクニックで護身することも不可能ではありません。

とはいえ、こちらから相手に近づいて武器を取り上げるようなマネだけは絶対にパスしてくださいね。ドラマなどを見ていると、相手の手首をとらえて手首や前腕をガツンガツンと叩くことで武器を落とさせたりしますけど(^^;、私も含み素人には、かなりハイリスクで困難と思われます。特に女性は腕力勝負になると不利ですから。

なのであくまでも、相手がこちらに武器(ナイフなど)を使用してきた時に(使用しようとしてきた時に)、危険なのは承知ですがその中でもなるべく安全性の高い方法で、タイミングをとらえて身体的な防御法を使います。

そして、WEN-DOでは、防御するだけではなく、武器を所持する手を使えなくするような反撃や、相手が数分意識を失うような反撃を敢えて使い、
『確実に』相手から離れて逃げられるような方法を、お薦めし、練習しています。


             *****

まとめ。

ピストル系の武器には、相手が武器を使用しない初期段階で身体的対応を
(逃げる、遠ざかる、物で遮る、隠れる…など)。

ナイフ系の武器には、相手が武器をしようしようとしてこない限りは
身体的対応はせず、使用しようとしてきたときにタイミングをとらえて
対応を(防御+反撃→逃げる)。

あとは、実技をしながら講座で(^^)。
ベーシック講座であれば、ナイフディフェンスなども含まれています。





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by selfdefence | 2006-04-25 18:00 | 質問への回答
武器を所持する相手には?
こんにちは。以下は講座でいただいたご質問とご返答の、ブログでの再現です。

もし加害者が武器を持っていたら、どうしたらいいんですか?

***

A.

加害者はなぜ、武器を持っているのかを考えてみましょうか。

 こちらに確実な身体的ダメージを与えるためだろうか?
…だとしたら、おそらく即座に使うだろうなぁ…。


多くの場合は、威嚇と加害者自身の自己防衛のためと思われます。ということは、あちらには、“武器を持ち出すというハイリスクを侵してでも、成し遂げたい目的”がある。あるいは、“そのようなハイリスクを侵してでも、守りたい何か”があります。

相手にとって、その目的や守りたい何かは、いわば急所です。



WEN-DOでは講座での実技練習の際、常に急所を意識します。武器対応の場合も、急所を意識するという意味では同じで、特別なことをするわけではありません。



ただ、武器は危険なもの。ですから、相手が武器を使おうとしていない限りは、武器を持つ“身体部位の急所”への反撃は行なわないほうが良いでしょう。

それよりも、“情緒的な急所への働きかけ”を行なっていくのですね。

というわけで、
武器を所持する相手への基本的な対応は『交渉』です。


・相手が武器を使う気持ちや使う必要を感じなくするように、
・反撃のスキやチャンスをつくる時間稼ぎのために、
・思いがけない事故(負傷)を防ぐために
・自分自身を落ちつかせるためにも

『言語的な(口頭の言葉やボディランゲージなど、あらゆる言語での)対応』を心掛けます。



                
               * * *



《 言語的な対応には2種あります 》

 厳密に言うと、言語的な対応は2種類あります。
(2種が混ざり合っていることも多いです。)

 ひとつは『交渉』=ネゴシエーションで、

 もうひとつは『沈静化(興奮の抑制)』=ディエスカレーションです。


               * * *


 成功の可能性が高い言語対応の基本は、
こちらが相手の言う通りにする(かもしれない)と“相手に期待させる”こと。

 わかりやすい例では、金銭目当ての泥棒などに対しては、お金さえあげてしまえば、加害者は逃走してくれるかもしれません。

(**例外もありまして、外国人の窃盗団は比較的、単なる金品強奪のためでも人をためらわずに殺傷する傾向が強いと言われます。国外逃亡まで見通しての計画的行為が多いこともありますし、そもそも日本人と美学や哲学が異なっているのかも)


 相手が興奮して咄嗟に手近なものを武器として持ち出してきた場合、こんな風に言うのも試す価値があります。

「あなたの言うことはよくわかった。応じたいと思う。私が悪かった。心から謝る。けれど、今はそのナイフがとにかく怖くて、つい大声を出してしまいかねない。大声を出すと周囲に感づかれるかもしれないけど、そんなことにはなりたくないでしょう? だから、ナイフは手放してほしい」
(この発言が本当の気持ちでもその場しのぎのウソでも構いません)

 ↑『交渉』にあたる部分です。
  加害者は、周囲に知られてしまうことを大変におそれます。


そして(少し高度ですが)加害者に
『武器を使うか使わないかは、あなた次第。(私はあなたに指示もしないし命令もしない。あなたを身体的にも精神的にも、傷つけようとは思っていない)』という姿勢を示します。

 ↑『沈静化』にあたる部分です。
  加害者は、「やられる前にやらなければ」と自己防衛心が強いことが多いのです。



               * * *



何よりも、相手に話すことは、自分をパニックから救います。


「そんなときに、ペラペラと話せるわけがない」と思う方もいると思います。ある意味でそれは事実です。

 でも、これまでWEN-DOに参加し体験談を聴かせてくださった女性たちによると、話せるかどうかではなく、“話そうと心掛けること自体が有効”なのだそうです。

 人は、自分が今この瞬間に成すべきことをわかっていれば、『一体全体どうすればいいの?!』と自分を見失わずに済み、それはボディランゲージとなって表われるからかもしれませんね。また、話すことで自然と呼吸が保たれる効果は絶大です。



『交渉』や『沈静化』など細かいポイントを忘れても構いません。とにかく、相手に話しかけ、声を出しつづけることが、まず第1に大切です。





《 言語的な対応のポイント 》


・低いトーンのゆっくりした口調で
(高い声や速めの口調は人を苛立たせがちですが、低いトーンのゆっくりした口調は、聞く側を落ちつかせやすい上、あちらには『こいつ動じてないな…』という印象を与えやすいです。自然と下腹部に力が入って自分の腰がすわるという効果もあります)

・ 相手にも時折発言の機会を与えながら
(「あなたには口を挟ませない」という勢いで一方的に話されると、人は誰でも苛立ちます)、

・相手にも自分にも時間を与え(加害者が武器を手放すことを急かさない)、

・どんな反撃のチャンスがあるか、何が使えるかを考えながら
(手近に何か相手に投げられるものがあるかどうかを探したり、出入口までどのくらいで辿り着けるか考えてみたり、周囲に人がいるかどうかを思い出したり、もし相手が近づいてきたら自分はどのように動くか、などをイメージしながら)、

・相手を挑発するような言動を取らず、

・相手のペースや誘導に乗らず、主体的に会話をします。


               * * *


交渉はトレーニング次第で誰でも上達するスキルですから、ぜひ普段練習してみてください。心の中でシミュレーションするだけでもしないよりいいかも。


交渉がうまく行って、相手が武器を手放したら…。チャンスを見つけ、WEN-DOの各種技で逃げるための時間を作ります。あるいは、“この状況の中ではこれがベスト”と思われる選択をします。


加害者が武器を手放さず、ナイフなどを振りかざしてきた場合は、身体的なスキルで防御・反撃します。これについては実際の講座で、いつかご一緒しましょう。



次回、「相手が武器を使用しようとしてきた場合」の対処法について続きます。

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by selfdefence | 2006-04-25 17:52 | 質問への回答 | Trackback