最近高校生の女性などが襲われたり、
バラバラ…などの物騒な事件、秋葉原の事件が続いたためか、
どこの講習に行っても必ず
「相手がナイフを持っていたらどうしたらいいですか?」と聞かれます。
『相手に話しかけたり、相手の話し相手になったりして、
こっちが相手の言い分をしっかり聞きますよ ということを伝え、
相手がナイフを振り下ろして来るまでは、話しかけることもひとつの手』
とお伝えしてはみるものの、
これって口で言っても、なかなか伝わりにくいのだろうな〜。
「話しかけろ…って言われても、そんな、強盗や暴漢に? 何を?」
というご表情になる女性がたくさんいらっしゃいますもの。
そこで
「以前に実際、ひとり暮らしの女性が、
アパートのお部屋に夜中に忍び込んできた暴漢に
お茶を出して、話をして、
相手を外に連れ出すことに成功し、難を逃れたというニュースもありましたよ」
と加えると、多少は表情が変わるのですが、
けど、『私にはとてもじゃないけどそんなことできそうにない』
というご表情のままの女性も。
私は、この、『おもてなし法』は
非常に有効なセルフディフェンス手段に違いない!と確信しているし、
そのすごさや“女性にだからこそやりやすいし、やってもあやしまれにくい”
ということを、もっともっと広められたらいいなと思っているので、
毎回、伝え方には試行錯誤します。
今日もひとつありました。おもてなしして、難を逃れたというニュース。
(一部の情報を意図的に削除し、
各ニュースを統合しなおした文章です)
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7日、東京都内のマンションに住む主婦(30)から「男に刃物を突きつけられ、金を出せと言われた」と110番通報があった。警察署は強盗容疑で調べている。
調べでは、午前9時半ごろ、生後数カ月の長女と外出先から戻った女性がエレベーターを降りたところ、後ろから男が刃渡り約5センチのナイフを腰に突きつけ「金を出せ」と脅したという。
女性が「お金がない」と答えると、男は女性の家に押し入った。男を落ち着かせるために女性がお茶を出すと、男はナイフを胸ポケットに入れて「金がない」などと身の上話を始めたという。 「「1万円を貸してくれ」などと言われたという。
女性はテーブルに1万円を置き、約20分後に女児を抱えて外に逃げ、近くの公衆電話から110番通報した。 女性にも子どもにもけがはなかった。
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WEN-DOの本部のあるカナダでも、サクセスストーリーが沢山ありますが、
今回の話で思い出したのは、
夜中に強盗が家に押し入った際、静かに「ヒトの家であなた何をしているの。
早く出ていって。出て行かないと、殺すわよ」と対応し、
不審者が窓から出ていかせ、難を逃れた
というもの。
カナダのその女性も「とにかく、眠っている子どもを起こしたくなかったから、
絶対に騒ぎたくなかった。大声は出さずに対処して乗り切らなくてはと必死だった」
とおっしゃっていたそうです。
今回の女性も、赤ちゃんを腕に抱いて、必死だったに違いありません。
赤ちゃんが泣いたり喚いたりして犯人が「うるせえっ!!!」と逆上することを
心底恐れて、なんとか穏便に…と頭をフル回転して、
お客様を迎えたかのようにお茶を出したのかも。
大声が出せなくても、力が出せなくても、
頭を使えば、アイデアが出てきて、意外な展開からなんとかなることもある。
そして、そんな場面に出くわさない限り、
私達は、自分がそんなすごい力を秘めていることに気付かないかもしれません。
サクセスストーリーが、ひとりでも多くの女性に広まって、
「私にももしかしたらできるかも…!」と希望をもたらしてくれることを
願い、ここに掲載します。
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女性のためのセルフディフェンス(護身術)WEN-DOについては
親サイト女性のためのセルフディフェンスにて。
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(c)「女性に役立つセルフディフェンス」WEN-DOインストラクター 福多唯
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