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教える人を教えるには教えない方法で教えるのが最上〜『自分で考え行動する力』のサポート方法〜

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。


土日の2日間は大阪でした。TOCfEファシリテーター研修です。


TOCfEはこのブログでも何度か書いたことのある
思考とコミュニケーションのためのツールで、
「ちゃんと考える人になるための道具」と言われています。


ちゃんと っていうのは、
 『物事のつながりや理由を、筋道が通るように、かつ、他者にわかるように
  説明できるようになるくらいのレベルまで(考える)』というニュアンスかな(私の解釈)。



そうだとすると、『ちゃんと』って、かなり難しい…。


思い出します。我が子のなぜなぜ期。


「どうしてなつはあつくて、ふゆはさむいの?」
「どうして、はるになるとおはながさくの?」

みたいな。


私が一番困った記憶があるのは、
「右とか左って、なあに?」でした。
(上下、横の概念はわかるようだったので、それを頼りに、なんとか説明したような…)



あらゆることについて、説明できるレベルになるくらいまで
考えるという作業をサポートしてくれるツール、それがTOCfEです。



ファシリテーター研修はTOCfE習得の認定証を持つ人を対象としたもので、
「TOCfEを学ぶ人をどうサポートするか」を学びます。


すごかったです!
何がすごいかって、


研修の全内容が、『(考えるための)問い』のみで出来ている。



よくある研修では、まずは参加者に自分で考える機会を持ってもらうとしても、
そのあと講師が、
・ポイント
・ここだけは覚えておこう
などをまとめて、提示してくれますよね。テキストにそれが書かれていたりとか。


TOCfEのファシリ研修には
・ポイント
・ここだけは覚えておこう
が、口頭でもテキスト中でも、皆無です。



講師は『何も教えない』。
皆が『自分(達)で考える』というプロセスにひたすら伴走するのみでした。

  *「ファシリテーター研修」ゆえにそうなりました。
   TOCfEをはじめて学ぶ人も参加できる国際認定プログラムでは
   はじめての人も『作法』『手順』について、わかるように『教えて』もらえます(^-^)



あの姿勢を講師が貫くということも、
そうした場で「教えてください」が参加者から一言も出ないことも、
どちらも、冷静に考えるとすごいことです。


  *  *  *



もう何年も前に、DV被害にあった女性をサポートする援助職者さんの研修を
担当したことがありました。


あるワークのために4人組を作っていただく必要があり、
「みなさんで今から、4人組を作ってください。組み方は自由で大丈夫です」と言ったら、


場がシーン…。


   ??(どうしてシーンとしているんだろう?)


「あの…。今の並び順で、端から4人ずつ数えて組めばいいんでしょうか?」


   それでもいいですし、
   組みたい人とランダムにでもいいですよ。
   どんな方法でも構いません(^-^)


ここで、「それでもいいですよ」だけで終わりにすれば良かったのかもしれません。


私の中には『あなたのその考えが正解です』と答える形になるのではなく、
『どんな方法で4人組になっても良く、選択権はあなたがたにあります』と
お伝えしたい気持ちがあって、上記のように言ってしまいました。


すると、再びシーン…。


   ??(なぜ再び??)



(先ほどとは別の人)
「4人組の作り方について、明確に指示を出してください。
 でないと、どうしたらいいのかわかりません」



ワークで何をするのかの、目的・内容・手順は伝えた上でのことだったので、
びっくり仰天。



思わず、


   ええっと…。指示は出したくないのです。

   みなさん、DVにあわれた方をサポートするお仕事ですよね。
   離婚をしたほうがいいのだろうか、とか
   転居しないといけないのだろうか、とか
   人生での重大な局面での迷いを抱える方もたくさんいて、
   みなさんは、そのご決断をサポートするお仕事もなさっていると思います。

   他者の重大な選択や決断を支えるお仕事をしている皆さんにとって
   4人組を作るって、
   明確な指示がないとできないほど、難しいことなのでしょうか。

   率直に言って驚きを感じているので、
   なぜ、指示がないと難しいと感じるのか、
   みなさんの中にどんな戸惑いがあるのか教えていただけますか。


と言ってしまいました^^;;


(その時にある一人の方がくださったお返事は、
 『「自分があぶれたらどうしよう」とか
 「誰かをあぶれさせてしまったらどうしよう」と不安になるんです』ということでした)
 


もう何年もはるか以前のことですけれど、
あの時のことは今も時々思い出して考えます。


あの『4人組』に至るまでに、
受講者さんたちが、もっと小さな選択と決断の階段を登れるように
講習全体をデザインしておくべきだったのかな、とか。


責めるようなことを言うくらいなら
そうした難しさがなくなるように場を設計しとくのが私の役割だったのかな。


私の中で、
『DV被害にあった人の相談・支援の仕事は、
 ご本人が迷う選択や決断をサポートする仕事』という本質が整理されきっていなかったから
あの事態を招いたのかもしれないです。




普段から、自分で考え、選び、行動する、ということを
自身の権利として使いこなしていないと、



つまり、
考えるとは、何をどうすることで、
選ぶとは、何をどうすることで、
行動(実行)するとは、何をどうすることなのか


それらについての小さな体験を、たくさん持っていないことには、


突然、「さあ、自由にやっていいですよ」と言われても
そのようには動けないものです。



TOCfEで、「自分で考える」という作業を
徹底して繰り返し行える環境をもらえることの重みをひしひしと感じます。



『教える人』を教えるには、教えない方法で教えるのが最上。



ややこしいけど、そういうことだなって思いました。


*「教える」って言葉はここは遊びの気持ちも含めてあえて使ったので、
 あまり突っ込まないでね(笑)
 (普段の私は「教える」を使わないので、不思議に思う人がいるかも?と老婆心ながらの補足)



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*5/14  「世界が変わる 対話と学び《ゆらっく》:ストレス対処のコーピング」(金沢市内)
*5/18    (クローズドの研修Wen-Do 広島市)

*6月   小学校でのWen-Do(金沢市内)
      親子護身術(金沢市内)




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by selfdefence | 2017-04-17 18:42 | 学びのシェア

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