毎月の整体の稽古会が仕事と重なってしまい、稽古のご無沙汰が続いています。
その弊害というか自覚はあまりにも明白で、体の軸がグダグダな感じ。
ううむ、まずいな…と思っていた矢先に、帰省先で古武術の体験講座があると知り参加しました。
講師は飯田真弓さんです。
飯田さんの口からWen-Doの名が出てびっくりしつつ、
他のインストラクターの講座に参加なさったことがあるのだろうなと思っていたら、
「福多さんっていう方の、前橋での講座です」とのことでまたびっくり^^;;
『ぎゃああ、すみません、私が福多です。その節はお世話になりました』と、
始まりはドギマギだったけどそうなると却ってもう怖いものがなくなって(←怖いものってなんだよ)
とっても楽しく学ばせていただきました。
私が古武術に興味を持つようになったきっかけは、
岡田慎一郎さんという方の介護に生かす古武術の書籍で、2003年頃のことでした。
動画DVD付きの書籍を堪能し、でも、動画や書籍ではわからないことだらけだったので、
古武術のエッセンスを学びたく思ったのが最初です。
金沢近郊で整体(By 整体協会)の稽古会が始まり、参加したら、
古武術と整体には共通点がいっぱいなことがわかりました。
古武術も整体も、動作としては静かです。
『素早さ』、『迫力』、『勢い』などに頼らないその方法は
どちらかというと、
『手に持った水槽の水面に波を立てないように、そーっと丁寧に運ぶ』に近い感じです。
また、何と言っても、操作性がない(操作性を手放そうとする)人の集まる場の空気感が好き。
人って不思議で、
操作的な意図を持って何かを実現・達成しようとした途端に、
却ってそれができなくなりますよね。
例えば、『自分で考えなさい』と《指示・命令》のシャワーを発して子どもを育てても、
その子は永遠に自分で考えるようにはならない、みたいな。
『水槽の水面に波を立てずに上手く運ばねば!!』と緊張すればするほど
波が立ったり、何かに蹴つまずいてしまう、とか(私ですね^^;;
かといって、全く何も意図せずに動作したらそれはそれで
従来の習慣的な全身の使い方をしてしまうだけになるので、
意図や意識が完全に不要という話でもないのだけれども。
古武術も整体も、一足飛びに習得出来るようなものではないけれども、
半年に一度とか一年に一度だとしても、接する機会を持つと、
その数時間は、従来の自分の意識の置き方や全身の運用法から距離を取れて、
セルフ・リセットになります(^-^)
「なんか上手くいってないな…?」と気づいた瞬間に
自分を、全身丸ごと、別モードに切り替えるためのチャンネルを持つには、
古武術も整体も素晴らしく有益なので、オススメです。
飯田さんの講習も、まだ今年度は数回機会があるようです。
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