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質問への回答

答えに詰まったら問いの立て方を変えろ!

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。


昨日のブログ内容にお問い合わせをいただきました。

『ギャフンと言わせたい人への、あの、ひとつひとつ置いておくなどのアプローチを身につけるにはどんな手法を学んだら良いですか
 これ、と手法の名前程度で簡単に教えて頂けたらあとは自分で調べて勉強します。』
(*実際はもっと丁寧な長文でお尋ねくださいました)

ご多用な中でブログを読んで下さった上に、熱意あるお問い合わせまで。
ありがとうございます(*^^*)


  *  *  *


ご自身の怒りの処理に役立つ手法という意味なのか、対人援助のスキルとして学びたいのか、
どっちかな〜とか思いながら、
何を学ぶとあれが可能になるかを、考えてました。


何を学ぶとあれが可能になるのか…。


う〜〜〜ん???
「あれも役立ってるしこれも使ってるし、あれを学ばなかったらあのやり方は知らなかったし」となってしまう。


うまく答えが出せないときは、自分への問いの立て方自体を変えます。


   今回の質問者さんは、端的なヒントを求めている。
   『これをするためにはこれが必要で、それを学ぶには』みたいな詳細は省いていい、
    そういうことは自分で学びとります、とおっしゃっている。


   だとすると、私のお返事も、「これがいいですよ」みたいな端的な何かにしなくては。 
                           (以上、私の心の中での独り言)


「これがいいですよ」とか
「これが私には重要でした」とか
「ここは外せないですね」とか、の『これ・ここ』にあたるものを見つけたい。


そうやってたら、ちょっと答えがボワーンと浮かんできました。


連想ゲーム(昭和やわ…^^;;)の、モザイク画が徐々にクリアになっていくみたいなのの初期みたいな


答えに詰まったら問いの立て方を変えろ!_e0024978_11064858.jpeg


   わ〜ん。どんな専用メガネをかければ、これがくっきり見えるようになるんやろ?!



と思った時に、わかった!!!


   問いを『何を(どんな手法を学べば?)』から『誰から(学べば?)』に変えればいいんや

答えに詰まったら問いの立て方を変えろ!_e0024978_11070197.jpeg


そうなのです。私がボワーンと見ていたモザイク画(笑)のシルエットは
手法ではなくて、人でした。

答えに詰まったら問いの立て方を変えろ!_e0024978_11071472.jpeg

(ってこれ人じゃないし!)


  *  *  *


『何を』で考えるとあれもこれもとなってしまったので
問いを立て直して、『誰から(学んだのか)』を考えてみたら、

私がああしたことを出来るようになってきたのはあの人たちのおかげだな…と思い浮かんできた人たちは皆、


『私に、愛を持って接してくれる人』でした


もうちょっと具体的にすると、

《『人は必ず良い答えを出せるものなのだ』とのビリーフと、
 他者とのバウンダリー感覚を持って、
 他者や私の気持ち・内側で起こることを穏やかに共に見てくれる人》。


私が気に入って続けている学びはどれも、そういう共通人物像の人たちによって継続されています。



  *  *  *


上記のようにお返事しました。その返答が相手のかたにとってヒントとして機能するといいなあ。
もしかしたら的外れかなあ? 


対面ではないやり取りに限界はつきもので、私自身はこの答えを得られて今回有意義だったので、ヨシとします。


ちなみに(ここからは講師になりたい人やトレーニング中の皆さん向きの余談?)


もらった質問について、問いの立て直しが必要なことは結構多いです。
私の主観では、講習中の質疑応答なら7割くらいかな。


例えば日常的にも「どうしたら〇〇が上手くできるの?」って聞かれて、
『何を使うと見た目が美しく仕上がるか?』の観点で返答することってありますよね。


Wen-DoのFAQでも「どうしたら、〜な時にも逃げられるようになりますか?」に


『《どこなら動く? 何が使える?》と考えてみるといいと思います。その観点では何か思いつきますか?」
とお返事すると、質問者さんの中でひとりでに解決することは多いです。


適切な答えを出すには適切な問いが必要で、講習講師や対人援助職の人は
自身でそれを出来るようになるといいなと思います。


ただ、そうなんですよ〜、それは正直、難しい。
だからこそ、答えたら最後に
「これで、ご質問への返答になっていそうでしょうか?」と加えて確認するように、私はしています。


あと、

一発で答えが命中ってことはなかなかなくそれは、狙わない方がいいと私は私に対して思っています(私は根が攻撃的なので 汗)。
だからこそ昨日書いた『ギャフンと言わせたい相手へのアサーティブな対応』のときにも、
ほわほわと、様々な角度からのご質問をご本人にさせていただいていたのでした。


色々聞かれるのって、一般的には楽しいことではなく、心的にも負荷がかかります。
言葉だけであろうと、『大事な部分に触れられる』っていうのは刺激に違いないし、時には痛みに気づいちゃうかもしれない。


そうした状況で「この人から聞かれるのはイヤではないし、聞かれたら考えてみたくなる」と対話を歓迎してくださる状態にご本人がなるには、
尋ねるこちらに、手法よりもまず愛が要るな〜って、


私がそうした感覚を今持っているのは、異なる場でも、そのように私に接してくださる人があちこちにいて、
そうしてもらってきたからだな〜って思いました(^-^)




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by selfdefence | 2016-11-30 11:57 | 質問への回答

ふくだゆいです。自己表現や思考スキル、日本語の講師です。20年以上前のある日、声をあげたら、『蓋』が開いたんです。びっくりでした。蓋の存在にすら気づいていなかったので。以来、困ったときには探すようになりました。どんな声でどんな蓋を外したらいいのだろう?と。基本閉じていてひとりの時間が好きな私でも、声探しに助けが欲しくなることがあります。声探しの場を求める人と繋がれたら嬉しいです。


by selfdefence