こんにちは。
女性のためのセルフディフェンス Wen-Do Japanの福多唯です。
今年の秋は、普段のWen-Doのワークショップとは異なる要素のお仕事やご依頼を続いていただいていたので、
私にとってはものすごい『学びの秋』になりました!
それらが一段落し、ここ数日は一気に脱力中です。
これまであまり考えずに来たいろんなことが、フとしたときに頭をかけめぐります。
例えば先日は、ある集まりの場で、
「変わりたいって言いながら、変わらない人ってけっこういるよね」
「そういうときは、その人は、元の自分が、けっこう好きなんじゃないかな」という話が出て、
余裕がなかったら「そうだよねー」でスルーしてしまうのが、
今回は余裕があるからか、興味深く自分の中にそのトピックがとどまっています。
そうなんだよね。
変わりたい!という気持ちから、確実に変化や成長を遂げていく人もいるのに、
変わらない人は、「変わりたい」「こんな自分はもう嫌だ」と何度嘆いても、何度号泣しても、
変わらないままだったりするよね。
他人事じゃなくて。自分をあてはめて考えてみてもそう。
そして、嘆いたり泣いたりしているときの気持ちは嘘じゃないから、
変わりたいのに変われないって、本人もすごく辛いのだ…。
あと、同じ人でも『片付けはできるようになったけれど、遅刻癖は相変わらず治らないまま』みたいに、
変われることと、変われないことがあったりもします。
人が変われるときと変われないときって、何が、どのように違っているのかな。
ここで、ググったり図書館に行ったりすれば、
例えば『本当に変わる人はここが違う!〜成功者が越えている●つの山〜』みたいな、
そんな本なりメソッドなりが世の中にはすでにうじゃうじゃとあるのかもしれませんが(笑)。
こういうのって、自分の頭で考えて、
自分の思考回路を自分で追体験しながら整理して、
それで気付いた部分を意図的にいじって実験をしないと、
自分自身で納得ができる結論=方法 にはたどり着けない気がするのと、
Wen-Doのような、ある種の行動変容を促すようなワークを手がける側の者としては、
自分の体験や思考やそれらから紡ぎ出された言葉・方法によって
ある程度示すことが、できないよりできるに越したことはありません。
しばらくぶりに出張も仕事もなかった先週末は、
そんなわけでそんなことを、あーだこーだと、考えることができました。
やっぱり人って、「もっと楽になりたい」とか「より良い生き方をしたい」とかだけでは、変われないのかも。
だって、そういう自分のありように辿り着いてしまっているには理由があるもの。
それが楽だった面とか、それがベストだと信じて何かを乗り越えてきた実績もあるはずです。
例えば、私自身、たまに、「もっとお金持ちになれたらいいなあ」とフッと思うことがあっても
実際に仕事を増やそうとするわけでもなければ、宝くじを買ってみるわけでも、投資の勉強をしてみるわけでもなく、
そのための行動は結局起こさなくて、結局お金持ちな自分に変わっていません(笑)。
それが、どうしてそうなのかなと考えてみたよ。
『お金が今より増えると、私の何が何がどうなる?』に対して、
『生活にも仕事にも金銭的な余裕が出来て楽になりそう』という
漠然としたイメージしか今は持っていない、というのが最大のポイントみたいです。
『楽になりそう』という欲求は、お金を増やすこと以外でも、満せてしまうから。
例えば、仕事を減らすとか(笑)。
「仕事を減らすと、金銭的な余裕はできなくなるけれど、
心身が楽にはなるし、楽になることが最終的な欲求だったのだから、
楽になれるなら、仕事を減らすのでもいいか」ってなっちゃう。
「稼ぐようになったら仕事が増えて忙しくなりそうで、それはそれで大変そう…」とか
「宝くじや投資にはリスクがあるから精神的には楽になれそうにないな」とか、
逃げ道を探しはじめてしまいます。
『楽になりそう・なりたい』という漠然とした思いで変わりたいと思っても、
上手くいかないわけです。
他の、【口で言うことがある割には出来てない(変わることができていない)こと】についても
だいたい同じでした。
もっと家をきれいにしたいとか。
→そのほうが気持ちに余裕ができるだろう、という幻想
→気持ちの余裕は掃除以外でももたらすことができるわ、と逃げてしまう(結局家はずっと汚い 笑)
もっと物を減らしたいとか。
→そのほうが心身共にすっきりしそう! というこれまた幻想
→心身すっきりなら人間関係のストレスを減らすほうがよっぽど効率的!となる(結局物は減らない)
もっと早寝早起きできるようになりたいとか。
→そのほうが1日を有効に使える、という気の迷い。
→1日を有効に使うのは、隙間時間を無くすという方法でも良いかも♪ とか
1日を有効に使いたいなら、まず無駄な時間を減らすべきだ! とかを考えはじめる(結局早寝早起きしない)
ああ…。
自分のこうした失敗パターンを直視すると、
どこがポイント・オブ・ノー・リターンな運命の分かれ道だったのかがあぶり出されてきますね…(はずかしー)。
まあ、失敗と言っても、上記のような、やってもやらなくてもどっちでも良いようなことは
さほど大きな問題ではないけれども
(と私が捉えているからこそ永遠に行動変容が起こらないわけですが)、
過去の私にとって切実だった欲求、
『子どもをちゃんと好きになりたい』とか
『暴力的な自分を変えたい』について、
上記の3例と何が違っていて、
なぜそれなりに取り組んでこれたのか
を、
考えてみたら、
ちょっと面白いことが見えかけてきました。
これ、手順と方法をちゃんとすれば、ひとつのワークやセッションになるかも…。
そしてそれをいざというときにWen-Doの中で私が使いこなせたたら、
現状に踏みとどまろうとしちゃう参加者さんがいるときに、
その人の行動変容を促進するお手伝いが私にはもっとできるのかも。
いつかテストセッションの協力者を募ることがあるかもしれません。
そのときには皆様、どうぞご協力をよろしくお願いします。
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