つれづれ

得意なことが無力化したときに、人は生まれ変われるのかもしれない

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。


7月24日(金)に、金沢で、「トークバック」の上映会をします!


それに先立ち、トークバックの監督の前作である「ライファーズ ~終身刑を超えて~」を見ました。


終身刑を課された人たち(Lifers:ライファーズ)が、

刑務所の中で、『アミティ』と呼ばれる治療共同体の手法に沿って、

さまざまなことを語ったり、聞いてもらったり、わかちあったりしていく様子のドキュメンタリーです。


作業自体は、語り、聞きあい、わかちあい…なので、

手順や作業としての困難さはさほどではないかもしれないのだけれど、


気持ちとしては(もしかしたら身体感覚的にも)、

これは、ものすごく、ものすごく、大変な作業だよな…と思えることに

実に粘り強く取り組む人たちがそこに映っていました。

美しい映画です。



得意なことで勝負できなくなる  というのは、ものすごく大変だと思う。


ライファーズの彼らは、ライファーズとなる前、

ギャングのヘッドだったりしたわけで、

そこに昇りつめるために発揮した手腕もあっただろうし、

『得意』だったこともあったはずだろうと思うわけですけど、


それを自ら手放さなければ新たな生き方を獲得できないとしたら、

それって、どんなに、葛藤や不安や苦悩や苦痛が伴うだろう…と。



私の知人に、若かった頃に美貌で勝負していた女性がいます。

彼女ならそうだろうなと思います。おばちゃんの彼女を見てもそれはわかる。


美貌で勝負していた当時の彼女は、

美貌が女性としての彼女にとって最強の『生き残りツール』になると信じていたので、

自分を魅力的に見せることへの努力は惜しまなかったし、

自身の容姿に惹きつけられる男性と関係を結ぶことが自分の幸福への道だと信じていたそうです。


けれど人生は面白くて、彼女が好きになった男性は、全盲。


彼に選んでもらうにはどうしたらいいの? と、軽くパニックになった、と。




私にも、彼女ほどではないけれど、ちょっと近い経験ならあります。



私は、聴力がそこそこ良かったのでした。昔。

人がコソコソ話をしても割と聞こえてしまうし、

かすかな音もわかるので、危険回避のための行動が早かった。


それが、20歳前あたりから、徐々に、聴力が悪くなりました。

原因は、いろいろ調べたけれども、これだ!というものは結局わからず。

片耳だけ試し的に手術もしてみたけれど、効果がないことがわかったので、

補聴器を装用するように。



補聴器は煩わしさなどいろいろデメリットも言われますが

(もちろんそれはそうだし、慣れるまでけっこう大変かとも思うけど)、

私にとっては、装用の不快感は小さな問題。

それよりも聴力が悪化したという事実のほうが、大問題でした。


コソコソ話が聞こえないじゃん!

かすかな音がわからなかったら、危険回避の行動を早めに取れないじゃん!


お風呂のときは、お風呂外の声や音がほとんどわからないし。

寝るときにもはずすので、静かと言えば静かで良いけど、静かすぎる(笑)。

恋人と何か(ってなんだよ)するときも

囁かれても全然聞こえない(^^;; ので、応答ができないのです。



得意さを発揮できていたがために長けて出来ていたことが、できなくなると、



…今思えば他にも選択肢はあったのかなあ? よくわからないのだけれど…

私の場合は、生き方を変えるしかなかった。



『聴こえさえすれば、~~が出来るのに!』と思っても無駄なので、

聴こえることでの利便性とか、もっと言えば幸福感みたいなものを

私の《幸せ》の基準の中から排除するしかなくなるというか。



…というか、幸せって何? になるのですが(^-^)

聴力がダメなら視力、と勘違いして一旦そっちに行きかけても、

『いや、だから、そういうレベルの話じゃないでしょー!』と

新たな何かを獲得した気になった瞬間ほど、それは勘違いだと痛感します(^^;;



得意なことが無力化したときに、人は生まれ変われるのかもしれないですね。



美貌で勝負していた知人も、

全盲の人と自分との関係性の築き方に途方にくれた瞬間から、

生き方がガラリと変わったそうです。

うん。そりゃそうだろうな。



ライファーズの人たちも、

勝負ツールだったものを手放しながら、

別のオルタナティブなものを獲得して生き方を変えるための歩みを続けているのかな。



大変だろうな。

ああ、でも、まさに、『人は何度でも生まれ変われる』っていう感じ。



こういう人の姿って美しいな。と思いながら見ました。



私はどうだろう?

今出来ることが取り上げられたときに、

私はどうしたら私でいられるのかな。

どうしたら、大切な人や世界と、つながり続けることができるのかな。



それは、聴力が悪化した当時の私のように、

できなくなった事態に直面したときにはじめて与えられるギフトのようなもので、

今の私が想像したり考えたりしてみたところで、

決して与えられるものではないのかもしれないけれど(^-^)


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北海道物産展で知床ドーナツを買いました。

たまらん可愛さ (//∇//)


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by selfdefence | 2015-05-21 14:32 | つれづれ

女性のためのセルフディフェンスWen-Do Japan代表福多唯です。本当の声をあげたそのとき、世界は変わる☆と信じて、女性の声とエンパワーのための研修・講習・講師養成をしています。


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