つれづれ

「暴力克服はその気になればいつでもできる」とタカをくくっていた頃のこと

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。


ブログやメルマガに頻繁に登場してくれた(登場させられた?)我が家のツインズが、
高校卒業になりました。
それぞれ進む先が違っていて、昨年末からはその準備に集中しています。


双子の出産と育児は死ぬほど大変でした。
比喩ではなく、危うかった瞬間が何度もあったな…と思います。


私は妊娠期間中から双子育児のサークルと、MLに入り、
育児期間中は随分その存在に心身の大変さを助けてもらいました。


徐々に自分でも何かできるかな?と思うようになり、
自分をみつけるママの会 Snigel m.を仲間と一緒に始めたり、
子どもの虐待防止の電話相談活動に関わりながら虐待について学んだり。
その線上に、女性への暴力防止のWen-Doプログラムの活動があります。


ずっと私の胸の奥にあったのは、
『人に対して本当の愛情を抱けない私はいったいなんなんだ』という気持ち。
人を好きになることはあっても、
それが本当の愛なのかと考えはじめると、とたんに自信がなくなってしまう。


本当の愛情って?と考えても、その問いに答えが(しばらくは)出ないのがわかっていたので、
とりあえず、愛情のある人はこういうことはしないだろう、という行為について考えて、
それを辞めるぞ、と、新人親の私は決意しました(←なんて単純なんだ)。


『辞めるなんていつでもできる』とタカをくくっていました。


当時私のやっていたことは、
人に対して怒鳴ったり、非難してみたり、否定したりバカにしたり。

下に見たり、自分を上にあげてみたり、そのために人を出し抜いてみたり、
裏工作をしたり、ズルをしたり。

「困ったら何でも言ってね」と、私のほうが相手よりも力があることを示そうとしたり。
「こうしたらいいよ」とアドバイスして自分の正しさを主張してみたり。

かわいそうにと憐れみながらどこかでホッとしてみたり。
あなたがそんな目に遭うなんてたえられない!と
相手の大事な大事な怒りを先取り・横取りしてみたり。

愛情のある人が愛情を抱く対象にするとは言えないことばかりでした。


やめようとしてみて最初に私が見つけた事実は、
そうした行為を辞めるのは思ったほど簡単なことではない、ということ。


辞めると、それをしていたときに満たされていた自分の何かが満たされなくなり、
言葉にならない渇望を覚えるのがわかるのです。


代わりの手段を見つけて渇望を満たすか、
渇望の元そのものをなんとかするかしない限り、
本当の意味でちゃんと辞めることはできないんだ…ということは、比較的早期にわかったけれど、
その気づきは、途方もない感じでもありました。


それでも、途中で投げ出さずになんとかやってこれたのは、
私の行った場で、多くのかたが、私を受け入れて歓迎してくれたからだなあと思います。


受け入れて歓迎する、っていうのは、
両手を広げて力強くハグしてくれるような感じではなくて、


例えば私に、中学生になるまで一度も会えたことのなかったおばあちゃんがいたとして、
はじめておばあちゃんの家をひとりで尋ねて行ったときに、
「自分の家と思って、くつろいでね」と言ってもらえるような感じです。


どこに座ってもいいし、『トイレ貸りるね』と言わなくても良くて、
棚は自由にあけてお菓子を食べて、好きなお茶を好きなときに飲んでも良く、
虫の居所が悪ければ『今はひとりにしておいて』と遠慮せずに言ってもいい。
ドライに見えるのに、そういえば寒くはないな、むしろ、常にちょっとあったかいかも…みたいな、
そういう距離感の人間関係。


だんだんと、やさしい人というのはこういう人のことなのかな…と思うようになりました。
随分と自分が思い描いていた像とは違うな、とも思いました。


いろいろを《してくれる》人が必ずしも優しいというわけではないのね、と。


以前は感じられなかったことやわからなかったことが、
随分感じられ、わかるようになってきて、
子どもを育ててきたこの苦しい年月も、無駄ではなかったなと思えます。


これからも、今はまだ見えていないことが見えたり、
何かに気付いて驚いたり、スッと視界が開けたりすることがあるのかな。


全然情報発信になっていなくて、自分のことばかり書いていますが(笑)
これまでたくさんのかたに支えていただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


これからも、どうぞよろしくお願いします(^-^)


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by selfdefence | 2015-03-20 10:36 | つれづれ

Wen-Do Japanの福多唯です。今のあなたの「これさえ言えれば…」は何ですか。本当の声をあげたそのとき、世界は変わる。


by selfdefence