つれづれ

自己責任論で考えた『責任の所在』についての理解

こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。


ニュースが気になり、祈るような気持ちの毎日。

日本人が拘束されてから連日の報道。
インターネット上に出てくる意見の数々。
それらの情報や意見の中には、学べることもたくさんあるけれど、
「え?!」と感じてしまうものも多いです。


報道が始まる前に、講演の仕事の準備をしていました。
講演は、Wen-Doのワークショップに比べるといただくご依頼数が少ないので、
私はまだまだ不慣れな点もあり、時間をかけて準備をします。


何をどのように組み立てて時間内に納めようかを考え、
これでだいたい出来たかな…と思えていたところに、
日本人拘束のニュースが飛び込んできました。


で、最初の「え?!」です。

『自己責任だろ?』という声の多さに驚いてしまった。


今年、新年早々に、『バックカントリースノボ』で3人が遭難し、
3人とも無事に救出された後で記者会見をするという出来事がありました。
この3人のときにも、『自己責任』の声は高かった。
そして、救助隊の人が、救助時に思わず怒鳴りつけて叱ってしまったという音声も
何度か報道に乗りました。


そのときは、
「ああ、とにかく助かって、助けることができて、良かったよ…。
 多少叱られたり責められたりもするだろうけど、
 それだって、命あっての物種だものなぁ…」と思いながら見ていました。



雪山に、あえてコースを外れて乗り込んでいって、遭難してしまったという人が
「自己責任でしょう。もしも助からなくても仕方がないよ」と思われてしまっても、
《そのように思われてしまう》部分についてはまさに、仕方がないかなと思うけれど、


それと、武装勢力に拘束されて人質とされるというのとは、
あまりにも違うと思う。


責任の所在が、ぜんぜん違う。


雪山の件では、大自然にたいして責任を問うことができない以上、
責任は、問うとしたら人間側に問うしかない。
ましてや、必要とされる届け出をせずにコース外に出てしまったのはその3人のルール違反だし、
ルール違反行為が救助活動をより遅らせたり難航させたりした可能性も考慮すれば、
ルール違反行為という3人の落ち度は、直接3人の身の危険につながったと言えないこともないです。


それと比較してみれば明らかに、武装勢力に拘束されるケースは違う。
《要求を通すために人道に反する手段に訴えた》時点で、
行為の責任を問われるべきなのは武装勢力集団。
(総理大臣のふるまいや政策に責任を問おうとしていた人たちもいたけれど、
 それも私は違うと思った)


責任の所在が雪山での遭難のときとは明らかに異なる今回の拘束事件において、
人質のかたがたに「自己責任」と言い放ってしまえる人が日本にこんなにも大勢いる…という事実に

「えっ?!」でした。


事件がなかなか展開せず、連日報道が続き、武装勢力からの2度目・3度目の声明が出てくると、
今度は、【Gさんは潔く自害するべきだ】の声も。


それが2度目の「えっ?!」でした。


いや違うな、「えっ?!」じゃなくて、「はい??」だったな。

「えっ?!」が=「えっ?! そ、そうなんだ〜…」だとすると、
「はい??」は=「はい?? 今なんて言いました?」と思わず問い返したくなる感じ。


そうか。
「えっ?! そ、そうなんだ〜…」では済まないし、済ませていちゃダメだったんだ…。


これは本当に、なんとかしないといけないのではないだろうか。


私のできることなんて、
地球上規模で言えばゾウリムシの額ほどしかないのだとしても(←はい?? ゾウリムシに額??)
「えっ?! そ、そうなんだ〜…」じゃいけない。


それで、講演の内容や構成を白紙から考え直す作業に入りました。


責任の所在をあいまいにする人は、暴力的な言動をする。
責任の所在について混乱させられた人は、自分を護ることが困難になり、
たとえ意図していなかったとしても、結果として加害行為に加担することになる。


責任の所在がどこにあるのかが自分でわかるようになることが護身の基礎だと、
今回、考え直しの作業を通して、私自身も整理しました。


そこ(責任の所在)がわからないと、
自分が自分の責任において出来る範囲のことが
・どこからどこまで で、
・何ならOKなのか
が、明確にならないです。


そして、そこ(自分が自分の責任において出来る範囲のことがどこからどこまでで、何ならOKなのか)が
わからないままで護身のハウツーをいくら身につけても、
それを意識的に『自分を護り、暴力を回避するため』に、自分のものとして使えるようにはなりません。


最悪の場合、私たちが伝えることが、学んだ人に暴力に悪用されることもあり、
そこまで行かないとしても、
『単に過剰防衛なイタい人』を生み出すことに加担しちゃうかもしれない危うさは
日頃痛感しています…(^^;;


やっぱり、一人でも多くの人としっかり共有するためにも、
私自身が、ちゃんと語れるようにならなきゃいけないな。


自己責任などという妙な抑圧に打ち負かされることなく、堂々と自分を護れる人は、
(絶対に加害行為をしないとは言い切れないけど)
少なくとも、無意識での加害行為はしないでしょう。
それは、いわゆる『悪気のない暴力的言動』を社会から減らすことになる!


日常のあちこちに多発する『悪気のない暴力的言動(無意識での加害行為)』がなくなっていくだけで、
どんなに皆が生きやすくなるだろう(*^^*)



…ただ、


クソコラグランプリ? っていうの??!
あれも「えっっっ?!」となったのだけれど、
あれはちょっと…いまだ理解不能です。
心理学用語で言われるところの傍観者ともまた違うような…。


あまりにもあまりにも、あまりにもびっくりして、我が家のJKとDKに尋ねたけれども、
彼らは無言でした…(^^;;
(うかつに私に何かを言うと、やぶへびで怒られかねない…と無言を貫いたのかも 笑)




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by selfdefence | 2015-01-29 15:11 | つれづれ

女性のためのセルフディフェンスWen-Do Japan代表福多唯です。本当の声をあげたそのとき、世界は変わる☆と信じて、女性の声とエンパワーのための研修・講習・講師養成をしています。


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