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つれづれ

トークバック(あいち国際女性映画祭) 金沢でも上映会やるぞ!

こんにちは。
Wen-Do Japanの福多唯です。

あいち国際女性映画祭2014に行ってきました。
1泊2日で、2本の映画を見てきました。


そのうちのひとつが「トークバック」。
結論から言うと、ほんとうに良かったーーーーー!!!!

公式サイトを見るとこう出てきます。

  演劇で、声を取り戻していく“ワケあり”女たち


これを見たら、Wen-Doで声を取り戻した私は関心を持たずにはいられません!

それに、監督の坂上香さんがこの作品を撮るために甚大なお力を注ぎ込んだのだということを
坂上さんがそこまでして完成したいのはなぜ?ととても関心があって、
その理由を私なりに感じ取るには見るしかない、と思っていました。


一般的にはつながりにくいかもしれませんが、
Wen-Doと演劇には共通するものがあるような気がしています。
ふだんの自分のままでは出来ない部分もありながら、
全身が『ちゃんと自分』でないと良い表現が出来ない、という点で。
セルフディフェンスをするには、集中して肚を決めないとね。
演劇にも、そんな部分がありそうな気がする。


トークバックを見てその確信は一層深まり、私にとって響きのある、素晴らしい作品でした。


トークバックで取材を受けた、女だけのアマチュア劇団『メデアプロジェクト』は、
サンフランシスコの女性刑務所で生まれ、25年間独自の活動を続けているそうです。
そのメデアが(刑務所内ではなく)HIV陽性の女性たちと演劇作品を作り、上演することになった様子が
トークバックでは2時間で丁寧に描かれています。

プロジェクトに関わった女性たちのうちの8人にスポットがあたり、
8人がそれぞれ、自身について語ってくれるのもまたすごくいい。


なんていうかな…まるで自分がサンフランシスコで彼女たちの向かい側に座っていて、
直に一緒にお話を聴かせていただいているような気持ちになるの。
そのくらい、普通の素直な言葉で話している。
そうした言葉を引き出せる坂上監督もすごいなあ…。


また、トークバックに登場する女性たちは、HIV陽性という共通点を持ってはいるものの多様でした。
それって大事!と思いました。


暴力防止の領域でも、
『被害にあう女性/子どもはこういうタイプ』みたいな話がなされることが未だにあります。
それは結局、「そうではなければ被害に遭うことはない」「そうでない私は違う」と、
自分を安全地帯に置きたいがための線引きにつながっていくし、
線が出来てしまうとそれは垣根にもなりやすいので、注意が要るよなーと思います。


個人的に忘れられないのは『メデアプロジェクト』の指導者女性:ローデッサさんの存在感。
抑圧によって自分の内側に希望を見出せなくなっている人に自分自身とつながるお手伝いをするのって、
想像だけでも並大抵のエネルギーじゃないです。
彼女のような人がこの世界にいると思えるだけで、彼女のエネルギーの一部とつながって元気になれます♪


さて、『坂上さんがそこまでして完成したかったのはなぜ?』の思いが愛知の映画祭で満たされたかというと。
今は、坂上さんご自身の言葉を、もっともっと聞きたい気持ちです。
映画祭での上映後に、坂上香監督と会場とのトーク時間があり、
私はそこをお尋ねさせていただいて、坂上さんにも答えていただいたのだけど、
限られた時間内での『質疑応答』的なやりとりだったので、
答えていただいたことで却って「もっと深く聞いてみたいーーー」になりました(^^)


帰宅後も興奮が冷めず(笑)。
映画に登場した女性たちのことを時々思い出しては「あの人、あのシーンでなんて言ってたっけ?」ってなってます。
一度じゃ覚えきれないし、何度も見たい作品です。


金沢でも上映をしたい!! するぞ!!と思っています。
もちろん、坂上さんのトーク付きじゃなきゃ♡
心あたりの人にご相談したら心強いお返事をいただきました。
時期は来年度になるかもしれないけど、やるぞーーー!なので、
乗ってくださるかたはぜひ連絡ください*\(^o^)/*


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Wen-Do Japanの公式サイトはこちら

オリジナルタオルが出来ました♪

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by selfdefence | 2014-09-09 11:22 | つれづれ

ふくだゆいです。自己表現や思考スキル、日本語の講師です。20年以上前のある日、声をあげたら、『蓋』が開いたんです。びっくりでした。蓋の存在にすら気づいていなかったので。以来、困ったときには探すようになりました。どんな声でどんな蓋を外したらいいのだろう?と。基本閉じていてひとりの時間が好きな私でも、声探しに助けが欲しくなることがあります。声探しの場を求める人と繋がれたら嬉しいです。


by selfdefence