こんにちは。Wen-Do Japanの福多唯です。
今日は金沢市女性センターでの、女性&女の子でのセルフディフェンス講座「ガールズパワー」の2回目でした。
全2回講座の2回目になる今日は、復習で前回の動作や内容を思い出してから、新たな動作を追加しました。
先週と今週で計12個(10種)の技を覚えたことになります(^^)
レクチャー内容での今日の中心は、急所のことと、『友達から打ち明け話をされたら どう聴くか』。
・いやだったときのことを話していたら、近くにある物をさわりながら聞かれたことがあった。
真剣に聞いてもらえていないのかな…と思った。
話を聞くときには何かをさわりながらはやめようと思う。
・友達に相談をしたときに「あ〜、わかるわかる! 私も…」とその人の話をされてしまった。
まだこっちの話が終わっていないのに。
・悩み相談をしたら「楽しいことでも考えて気晴らししなよ」と言われたことがあった。
などのお声もあがり、
悪気がなくてもそうした聞き方をされると、「話さなければ良かった」と思ってしまうこともあるよね、と確認をしたり、
どんな風に聴いてもらえたら嬉しいかなどを考えてみる時間を持ちました。
護身術として紹介されることの多いセルフディフェンスは、
暴力被害を未然に防ぐための学び、とイメージされて位置づけられることも多いのですが、
実際にやることの中心は、予防よりも介入について(行使される暴力にどう対処するか)だったりしますし、
ケアについての学びも大切にしています。
予防〜ケアまでの全領域を扱う、深くて広くてバランスの良いプログラムです(^^)。私が言うのもナンですが(笑)
暴力を受けて被害にあってしまったらそれで終わり ではなく、
どの時点からでも、必ず、自分のために自分が自分にしてあげられることがあります。
常に自分で自分の味方となって、
それを信じて見つけて実行するのが、Wen-Doが思うセルフディフェンス☆
自分を護ろうとするときにも、出来た傷をケアしようとするときにも、共通するのは、
対象となる人(自分)への味方としてのあたたかいまなざしと、サポーティブな言動。
予防〜ケアをひと連なりで捉えることの出来る人が増えていけば、
被害を『自己責任だ! 被害者にもスキがあるんだ!』なんて見なすこともなくなっていくだろうし、
被害を経験した女性を《傷もの》と見なすこともなくなっていくだろうなと思います。
* * *
今回のガールズパワー☆の講座では、ほんのちょっとだけ、『危険ドラッグ』についても触れました。
飲み物などに知らないうちに入れられる可能性もあるなど、
『すすめられてもきっぱり断りましょう』だけでは防ぎきれない状況になってきているので。
講座を終えて帰宅してネットでニュースを見ていたら、
厚生労働省が『危険ドラッグ』の販売や取り締まりの態勢を来年度から本格的に増強する…というのを見ました。
販売や取り締まり態勢の増強そのものについては、反対する理由はないのですが、
驚いたのは、厚生労働省からの概算要求が11億円というところ。
11億円!
『女性に対する暴力の根絶』のために割かれている内閣府の予算は、H26年度で7100万円です。
優先課題とされている『性犯罪被害者等のための総合支援交付事業』には5千万円。
危険ドラッグ絡みで行われている性犯罪(性暴力)もあるし、女性への暴力ツールとして使われることもあるので、
販売や取り締まり態勢の増強自体にはさきほども書いたように反対する理由はないのだけれども、
薬物の場合は需要もなんとかしないと(薬物依存症の治療やケアもしないと)供給を根絶できないのに、
「取り締まりに11億円も…?! ケアは??」とつい思ってしまいました。
予防〜ケアまで、ひと連なりにならないものかなあ…。
私に出来ることは、Wen-Doの場を通して、
人が人を護るには予防〜ケアまでつながったまなざしや姿勢が大事だ、ということへの
共感の輪を広めること、かな、と思っています(^^)
ガールズパワー☆を企画してくださった方々、
開催してくださった金沢市女性センターの皆様、
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
*イラストは、「こんな風に話を聴かれるのはちょっと…」の例ですw
Wen-Do Japanの公式サイトはこちら
オリジナルタオルが出来ました♪
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