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子ども

小学6年生とのWen-Do♪

こんにちは。
女性のためのセルフディフェンスWen-Doの福多唯です。

2014年6月16日(月)に、金沢市内の小学校にて
6年生の皆さん(でも女性だけ)とWen-Doをご一緒してきました。

その小学校は、地域住民の方々による防犯や見守りの活動が活発なエリアにあり、
在学期間の6年間に3度(だったかな?)の防犯教室があるそうです。

とにかく大きな声を思いっきり出す!という練習と
逃げるためのダッシュの練習、
ランドセルごと抱きつかれたりしたようなときに、
ランドセルを躊躇わずに脱ぎ捨てて(?)ダッシュする練習などなどが盛り込まれているそうです。


6年生には、中学、高校、大人になってからの自分をも護ることが出来るように…と願って、
より具体的な護身の術の体験講座が設けられました。


・繰り返して学ぶ
 (学校では45分しか取れないからこそ、繰り返すのも含む)
・身体でとにかくやる!
・子ども時代だけではなく生涯使える『自分自身の護りかた』を学ぶ


低学年や中学年児の防犯教室は
地域での活動に携わっていらっしゃる方々も参加や見学を受け入れているのだそうです。
見守り活動の方々にとって、登下校時とは異なる子どもさんたちの姿に触れることが、
活動への意欲を保持したり増強したりするための大きな役割を果たしているとのこと。

とてもよく考えられた上でのお取り組みなのだなあ〜と感じました。
そこにWen-Doを入れていただけたなんて光栄です!


   ☆   ☆   ☆


そんなわけで、6年生とWen-Doを45分でご一緒しました。
(ちなみに男子には別の講師がお見えになっていました)


45分で、小学校高学年女児のみ。
冷静になってみると…私にとってはじめてのパターンです。

 過去にお受けした学校での講座は全て親子講座だったので親御さんが参加していましたし、
 民間から「子どもを対象とする講座を…」とのお話があったときには
 お引き受けしてこなかったのでした。

人が、
「私には自分を護る力がある!」
「私はいざというときには全力を使って自分を護る行為をとっていいんだ!」
と思えるようになるかどうかには、
身近な人々(子どもにとっては親や学校の先生や地域の人々など)の考え方や関わりかたって
とても大事だと思っている私は、
子どもさんに護身についてお伝えするときには
せめてその親御さんにも一緒に来ていただけたらなぁと、
親子講座として開催していただくように働きかけてきました。


でも今回は6年生で低学年ではないということと、
その小学校で何度も防犯教室を行っていらっしゃるという土台部分があることや
地域の方々の意向がその活動を支えている…ということがわかっていたので、
お引き受けさせていただきました。


初チャレンジはどうなったかというと…。
とっても楽しかったです。


   もしも、「いいから一緒に来い!」っていう人が
   目の前に来てて、今何か行動をしないと、捕まえられてどこかに連れていかれるかも…
   って危険を感じたときに、
   どうしたらいいと思う?


「殴るー!」
「蹴るー!」
「悪口言ってやる!!」
「叫ぶ」
「逃げる」
「走る」
「あのね、えっとね…」

などなど、最初から続々と意見が(笑)。

成人女性だったらなかなかこうは行きません。
少なくとも「殴る」はないので(笑)、なぜ殴り方(反撃のしかた)をWen-Doが扱うのかを
丁寧に説明する必要があるくらいなのに比べると、
いやー、6年生女性は話が早いです。


『護身術は自分を護るためのもので、人を傷つけるためのものじゃないから、
 殴る、というより、反撃するとか、抵抗する、って考えておくといいと思うよ』


と、ひとこと釘を刺すべきか?と一瞬思ったけど、
それを、45分という短い講座で、6年生の彼女たちに対して言ってしまうと、
私が今日一番伝えたいメッセージが弱まってしまうだろうなと思ったので
言うのは辞めました。


私が一番大事だと思っていることは、
《いざというときに思いついたことは、常に自分自身にとってベスト!》だということ。
それを、心の底から信じて、やる!ということ。


私の思いつきには未熟な部分があるのでは?
欠けている視点があるのでは?
見えていないことがあるのでは?
もっと良い方法や考えかたがあるのでは?

そういった視線は、物事を慎重に着実に育てて手がけていくときには大事だと思うけど、
即時行動が必要な護身の場面では、
そうした視線はためらいや不安につながりかねないので、


護身のことだけしか学べない45分は、
とにかく、彼女たちが言ったこと、してくれた動作は、全て
「それいいね! じゃあそれをやろう」
「うわあ!過激すぎてステキ☆ よし、過激に声を出して一緒にやるよー」と
講座に活用させていただくことにしました。

最後の5分で、首に手をかけられたときの外し方を
デモンストレーションでやってみせました。
そのとき、「私の首に手をかける役をやりたい人いますか?」と募集したら、
7人くらいが天井に届くほどまっすぐはっきり手をあげてくれました(笑。元気や〜)


ジャンケンをしていただいて、手伝ってくださるかたが決まり、
そのかたに

    じゃあ、私の首に、こんな風に、本気で締めなくてもいいけど真似だけで、
    手をかけてみてくださいますか(^^)

と伝えたら、

ものすごーく遠慮がち。
手の緊張感も、瞳の奥に見える表情も、ちょっと不安そうな感じ。
私からかなりの距離を取ろうとするので構えが不自然です。


これは、この日のこのかただけではなくて、
親子講座で手伝ってくれるお子さんには時々あることです。


(成人のWen-Doでも、遠慮がちに相手役をしてくださるかたは少なくありませんが、
 成人女性の場合はどちらかというと私への気遣いから遠慮してくれる人が多いです。
 相手役は立候補で出ていただくので、
 『やりたいと言って出てきたのに不安そう』ということは成人の場合はほとんどありません)



口では「殴る!」「蹴ってやる!」などと勢いのあることを言っていても、
大人の私の近くに立って、私と身体の一部分を接触させながら相手役をするのは
たとえ役でも、危険なことはなかろうと頭でわかってはいても、
たとえさっきまで冗談ばかり言って笑わしてくれたおばさんが相手でも、

子どもや女の子にとってはとっても緊張するし、ある意味怖いんだよね。


ああ、さっき、説教めいたことを言わなくて良かった。
その不安さ、わかるよ〜と思いながら、ご協力をいただいて、デモをしてきました。

とにかく爆笑の連続で、楽しそうに、活発に意見や質問を出しながら参加してくれた皆さんで、
終了時も終了後も質問が続いたため、
「機会があればまた来るからそのときに続きをしようね」などと言ってしまった…。


軽卒だったかも…とちょっと反省しつつ、
6月16日にやったことは全てメモしてあります。
いつ『またの機会』が訪れてもいいように、準備だけは万全(?)です。


お世話してくださった皆様、ありがとうございました。

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福多唯が担当するワークショップ予定はこちら

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by selfdefence | 2014-06-17 13:51 | 子ども

ふくだゆいです。自己表現や思考スキル、日本語の講師です。20年以上前のある日、声をあげたら、『蓋』が開いたんです。びっくりでした。蓋の存在にすら気づいていなかったので。以来、困ったときには探すようになりました。どんな声でどんな蓋を外したらいいのだろう?と。基本閉じていてひとりの時間が好きな私でも、声探しに助けが欲しくなることがあります。声探しの場を求める人と繋がれたら嬉しいです。


by selfdefence