つれづれ

エンディングノート

こんにちは。
Wen-Do の福多唯です。

ちょっと前になりますが、映画の「エンディングノート」を見ました。
素晴らしいドキュメンタリー映画でした☆


映画は、主人公である男性に病気が見つかり旅立つまでのドキュメンタリー。
だから、登場する砂田さんは、もういません。

このドキュメンタリー映画の私にとっての凄さは、
「人生って、丁寧に生きていれば、こういうものなんだ!」と思わせてくれるところ。

映画を見終わった直後に、
まず、これこそ真のドキュメンタリー映画だ!すごいなぁ…!と思うわけです。


どれほどの時間、撮影をしていたのだろうかと思うし、
どれほどの時間を編集に費やしただろうかと思うし、
撮影の許可をもらうまでの根回しはもちろんどれほど大変だっただろうかと思うし、
いざ編集して公開するとなるまでに、心変わりのする人が出てきて、
「やっぱりあの映像は出さないで!」と言われることも(可能性として)ありうる中で、
あれほどまでに全てを赤裸裸に映し出しているものが、
世の中に産声をあげたなんて、奇跡的じゃない?! 

というのが、見終わった直後の私の感想でした。


例えば、病院でのシーンが沢山出てきます。
主治医も登場するし、主治医が主人公になんと話すか、家族とはどのように話し合うか、なども
出てきますし、
主人公が最後の最後に入院してからは、そこでもカメラが回ります。

あの撮影を、病気の初期段階に、了承した医師や病院ってすごい!
説得した側もすごい! なんと言って説得したのだろう?と思う。

しかも、医師もとっても素敵なかたなのです。
語る言葉の端々にそれを感じます。使う言葉や言い回しのひとつひとつが素晴らしい。

もっと言うと、病気が見つかる前の映像も
いくつか(病気発覚後との対比のために)作品内には差し挟まれていて、
『いったいいつからカメラを回してたの?!』と思う。


映画監督になったかたは、なろうと決めてなったというよりも、
カメラを回すことがとにかく好きで、子どもの頃から常にそうしていたのかもしれないな…。
でなきゃあんな映像が存在したことの理由が見つからない。

なるべくして映画監督になった女性なんだろうな。

あ、でも待てよ?  そういう意味で行くと…。


上記のように、時間をかけて丁寧に映画を味わっていくと、
映画の直後の感想が、私の中でさらなる広がりや深みを持ちはじめました。


主人公男性がどんな会社につとめ、
どんなプロジェクトに携わっていたのか(のエピソードが映画で語られます)からして、
この映画の種は既にあったわけで。
そしてその映像が存在している、ということは…それは娘さんが撮ったものではないのだから、
砂田さんは人に撮られるということに慣れていた人なのかな。

そういう私の思いが、私の想像にすぎないことは、私もわかる。
合ってるかもしれないし、的外れかもしれない。
でも、
主人公の砂田さんの生き様が、この映画に連なっているということは確実で、
それが、全く映画マニアでもなんでもない私にも伝わってくるということがすごい!!

彼だから、あの会社であのような仕事をし、
彼だから、あの妻と結婚し、
彼だから、後に映画監督になる娘が生まれ、
彼だから、家族がみんなこんな風で、
彼だから、この映画を可能にした人脈や人間関係に囲まれ、
彼だから、病気発覚後にもこの映画に登場する人たちのような素晴らしい出会いに支えられ、
彼だから、エンディングノートを書き、
彼だから、彼の生き様の全てとエンディングノートによって、ドキュメンタリー映画が誕生した。


短い時間だったけれど、エンディングノートを見ていた間、砂田知昭さんと一緒に生きられて良かったです。
楽しかったし、やる気が出ました。私も段取り好きなので触発されたわー(笑)


ただ、見る人によっては辛いかも、と思います。
特に女性は夫に先立たれる人が多めなので、
夫を見送った女性がご覧になると、ご自身の体験と重ね合わせてしまったり、
「うちはあんな風には行かなかった…」
「私の夫はあんな風ではなかった…」などなど、未消化な感情が出てくる可能性はあるかなと思いました。
今まさに、身近な誰かが闘病中のかたも、複雑なお気持ちになるかもしれません。


エンディングノートを見て、
単純に、すごいドキュメンタリーだった! 楽しかった!と思える私を、
ああ、そうなのかと、
確かめられる機会にもなったので、
その点でも、私にとっては見て良かった一作でした。


エンディングノート 公式サイト  http://www.bitters.co.jp/endingnote/

















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by selfdefence | 2014-03-27 17:56 | つれづれ

Wen-Do Japanの福多唯です。今のあなたの「これさえ言えれば…」は何ですか。本当の声をあげたそのとき、世界は変わる。


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