セルフディフェンス全般

頸部圧迫での窒息死?

こんにちは。Wen-Doの福多です。

愛知県での女性殺害の事件で胸を痛めていらっしゃる方は多いかと思います。

それに関する報道で「頸部圧迫による窒息死」という言葉が出てきました。

今日はその関連で、通常の講座では省いている補足豆知識を。


  *  *  *  *


Wen-Doの短時間講座では、首に手をかけられたときの外しかたを皆で体験します。
そのとき、私を含めてほとんどのインストラクターや講師は
「こうなっていると…気道が塞がれているので/圧迫されるので…」
という説明をしているかなと思います。


実はあの説明は、受講の皆さんにわかりやすくなるように、細部を端折っています。
正確には、首に手をかけられているとき、気道と、頸部の動脈の、両方を圧迫されていることが多く、
その両方を考慮するべきなのだけれど、
「首の動脈を圧迫されると窒息するので…」と言っても一般的には???と混乱を招くかなということで、
動脈の圧迫による窒息についてはあえて触れないような説明を採用しています。


  *  *  *  *  *


話が飛ぶように感じられるかもしれませんが、ここで心肺蘇生の話題を。


人がなんらかの傷病で意識がなくて呼吸もない…となったときに
心肺蘇生をして救急手当てをしましょう…は、消防署や赤十字等の救急法等で伝えられていますよね。


救急法に参加したことがない人でも、ドラマ等の影響もあって、
なんとなくでも
人が危険な状態になったら、胸部をバクンバクンと繰り返し圧迫して、
いわゆる心臓マッサージ(胸骨圧迫)をして助けるのだな!とイメージしているかと思います。


なぜ、呼吸が止まっている人に、胸骨圧迫が必要なのでしょう?


最近の救急救命法では、脈を一々確認したりはしません。
倒れている人の意識があるかどうかを見て、なかったら即救急車の手配やAEDの手配をし、
それらの到着までに呼吸しているかどうかを見て、
呼吸していなかったら心肺蘇生を、胸骨圧迫から開始しましょう…という流れです。
  =人工呼吸より胸骨圧迫のほうが優先度が高いとされています。


胸骨圧迫って、心臓を動かすためのものじゃないの?
なのに脈もとらずに、呼吸がないと即それを始めるって…なぜ?

と不思議に思う人はいないでしょうか。


などと人に呼びかけたりなんかしてますけど、昔そう思っていたのは私です…^^;;


呼吸が大切なのは、人の体内に酸素を取り入れ細胞に送り届けるためで、
酸素は血液に乗って身体中に運ばれます。


脳に届く酸素も、血液に乗って運ばれます。


呼吸停止状態では、新しい酸素は、呼吸が停止してしまったらもう入って来ることはありません。
脳に酸素が届かなくなると、脳が機能できなくなってしまいます。

だからこそ、呼吸停止状態では、心臓が動いているかもしれなくても
一刻も早く胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)を開始して、
弱りかけている心臓のポンプ機能の働きを助け、
体内の血液とそこに残留する酸素だけでも循環させて、脳にも全身にも酸素を届け続けよう!となります。


  *  *  *  *


そんなことを頭に入れた上で、首に手をかけられた状態を考えてみると。


首に手をかけられたとき、気道が塞がれているかいないかも重要なのだけれど、
実は頸部(首)の動脈への圧迫も危険です。


報道などで、気道閉塞による窒息死、という言い方ではなく
『頸部圧迫による窒息死』という表現を見聞きするたびにそんなことを思い出しつつ、


でも短時間の講習でこれを言うとやっぱりわかりにくくなるよなあ…なんて思います。


ここに書いた説明や、気道だけではなく頸部動脈の圧迫も意識した首絞めの外しかたは、
2日以上の時間のあるコースのときなどにお伝えしています(^^)/



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by selfdefence | 2013-10-08 16:36 | セルフディフェンス全般

女性のためのセルフディフェンスWen-Do Japan代表福多唯です。本当の声をあげたそのとき、世界は変わる☆と信じて、女性の声とエンパワーのための研修・講習・講師養成をしています。


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