講座の御礼

辛淑玉さんの講演を聴きました(エンパワメントいばらき:わくわくフェスタ)

こんにちは。Wen-Doの福多唯です。

昨日は大阪府茨木市のローズWAMで開催された
「わくわくフェスタ」に行ってきました。

主催はエンパワメントいばらきさん。
ご活動の10周年記念としての節目の企画でした。

午前中は複数のワークショップがいくつかの部屋で同時に行われ、
そのひとつにWen-Doも入れてくださいました。

午後は「これからの男女共同参画 〜ポスターから考える人権〜」ということで
辛淑玉(しんすご)さんによるご講演。

様々なポスターや看板、標語などを見ながら、
「これのどこにどんな人権意識が欠けているか」
「どうしたら良くなるのか」を考えていきます。


  *  *  *  *  *


最初は、昔の日本でよく見られた
「気をつけよう。甘い言葉と暗い道」という標語からスタート。

その標語は今はもう見られることがなくなりましたが、
なぜ見られることがなくなったのか、どこがダメなのかを
講師がフロアの来場者を指しながら、意見を拾っていきます。

何がどうダメなのかの正解(?)を知りたいかたは、いつか辛さんのご講演でぜひ(笑)。
ここで明かしてしまうわけにはいかないですよね。


題材にされるポスターはそのあと少しずつレベルアップされて、
いくつか目には、

       「痴漢は犯罪です! あなたの一生が台無しに!」

と書かれたものが表示されます。


さあ、これのどこがダメなのか。どうしたら良くなるのか。


この手の講演会やイベントに来る人なら、こうした題材には比較的慣れています。
おそらく大半の人は、心の中で、何が問題なのかは理解出来ているだろうと思うんですね。


ただ、いざ指されて、
『あなたの考えを、皆にわかるような表現で言語化してください』という機会を与えられると、
とたんに《もにょる》ということも起こりがちですよね。


180人もの人が入る講堂で、そこの全員にわかる表現で、
簡潔に、要点をガシッととらえた言い方をするには、どう言えばいいか?


これはなかなか難問です。


何人かの大人が答えました。外れてはいないし、言いたいことは伝わってきます。
けど、ご本人たちも話ながら感じていたのでしょうが、
いまひとつ歯切れがわるかったり、
聞き手側にこうしたことの知識=理解力がないと要点がぼんやりしてしまったり、
話が遠回りな感じになってしまったりします。
だから、語尾がフェイドアウトしていく(笑)


辛さんは、なるほど、とか、うんうん、とか受け止めながらも、
「ただ、私外国人なんで、もうちょっと私にわかるように言っていただけませんか(笑)」とユーモアも駆使し、
「私だったらこうだと思う、というかたは他にいませんか?」と、
途中段階から指すのを辞めて、フロア全体に問いかけました。


答えを焦らない。それより、皆でしっかりとことん考え抜く時間を取るほうを優先する。
そしてフロアや来場者全体を信じて、答えが出てくるのを、期待はしないけれども、待つんです。


講習講師をする私としては、そこまでの流れやプロセスだけでも
非常に興味深くて、感動的ですらあって、なるほどなあ…!と感じ入っていたところ、


そこで、ある少年が、おずおずとではなく、はっきりと手をあげました。
小学校6年生〜中学2年生くらいなのかなあ…という感じの男の子でした。


大人ばかりの講演会会場で。
何人もの大人が答えたけれども、全員がいまひとつでした、という流れの中で。


堂々と手をあげたことに私達はまず感動し、彼の発言に耳を傾け、


彼の答えに、感動を通りこして感嘆し、会場中が拍手喝采の嵐です☆



気になるその答えはどんなものだったのか? 


ここでは書けません(笑)。
だってー。辛さんの今後のご講演に差し支えたら困るもの(←それほど大勢の人が見るブログでもないですが)。


いやいや。自分で必死になって考えること自体も大切なことだと思うので、
やっぱり答えの掲載は控えようと思うのですが、

ただ、ほんとうに、ほんとうに、あの瞬間のあの少年はステキでした。


その少年と同時に手をあげていた高校生らしき男性もいました。
講師の辛さんは、少年が答えたあと、その彼にも「今手をあげてくれていたよね?」と
声をかけました。
彼は先に答えた少年のお兄さんだそうです。

辛さんが「そうなんだ〜。弟さんの答えに、何か付け足したいことはあるかな?」と尋ねると、
お兄さんは一言だけ、こう言いました。


「いえ、弟が全て言ってくれたので」。


このあともまた拍手喝采でした。


辛さんの講演が終わったあと、講師控え室で5分程度、皆でおしゃべりをしたときに
このふたりの男性(少年)のことが話題になり、
  今日はめっちゃ感動したよね〜〜、
  あの瞬間、涙が出そうやったわ、と、皆でわかち合っちゃいました。


辛さんはWen-Doのハンマーパンチを気に入ってお帰りになってくださいました。
(きっとピザハットって覚えていらっしゃると思う…笑)


豊中の西村さん、
LGBTのための活動をなさっている尾辻さん、
非暴力アクションワークショップの金さんともご一緒させていただいて、
とってもとっても楽しい一日でした(仕事だったはずなのですが♪)。


エンパワメントいばらきさん、大変お世話になりました。
10周年おめでとうございます☆☆☆


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by selfdefence | 2013-08-23 16:26 | 講座の御礼

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