2013年 06月 07日

我が子に自宅で護身術を教える には

こんにちは。
女性のためのセルフディフェンスWen-Doの福多です。

6月1日に大阪の和泉市で、我が子に自宅で簡単な護身術を教えたいというお母さん向けの講座をし、
7人の女性と一緒に勉強してきました。


我が子に護身術を教えたいお母さん向け講座のときに、
私が一番時間を割くのは、『境界』意識がお子さんの中で伸びるように心がけての関わり。について。


物理的にも情緒的にも論理的にも、子どもには子どもの境界があって、
そこは親だろうと誰であろうと、他人が侵入・侵害してはならない領域なんだ、という感覚が、
本人の中に明確にあれば、
より早い段階で他者からの侵害的な行為に対応して、距離を取れるようになるかもしれない。


そしてそれは、
子どもの部屋に勝手に入らない、子どもの物に勝手に触らない、子どもの身体に勝手に触れない…
などの積み重ねや、
食事の好みや量などを「どのくらい食べる?このくらいでいい?」「どれが好き?」とその都度子どもに確認するような、
小さなやりとりの中で育っていくもので、
直接護身術とは関係なさそうに見えるそのあたりが、実は重みを持っている。


いざというときに
「親ですら、断り無く私にそんな風に触ることはないのに!」とか
「親ですら、そんなことを一々私に指図しなかったよ?!」と、
相手の侵入的&支配的な言動の徴候に違和を覚えることが出来れば、
その感覚を、逃げるという発想と行動につなげていけるようになるかもしれない。


そんなことを、様々な例え話や生活内の実場面を交えながら話したところ、

「そんな視点でしつけや子育てを考えたことがなかった!」
「うちの上の子はもう中学生になるのだけど、そんなことを考えずに〜〜とかやっちゃってましたー」
「家族や親子関係の希薄化とか無関心が問題、って言われがちだから、
 親子間の距離を縮めることばかり考えてきた」というような、
驚きの入った声やご質問をいただきました。


そうかぁ〜。振り返ってみると確かにそうかも。


子どもを尊重しましょう、
子どもの声に耳を傾けましょう、
子ども自身の考える力を伸ばしましょう、とか、
『怒る』と『叱る』は違います、みたいな話は、子育て中に沢山聞いたけれども、


虐待防止や暴力防止の勉強をもし私がしていなかったら、
境界 という概念に触れる機会はもしかしたらほとんどなかったかもしれません。



ひとりの方はこんなご質問をくださいました。

「小学校なり社会に出ると、いろんなお子さんや先生がいて、いろんな人がいるので、
 自分の子が、嫌だなと感じることをあまりにもそのまま『嫌だ!』『嫌だ!』と言ったり、
 『私のものに勝手にさわらないで』ときっぱり自己主張するようなタイプに育ってしまうと、
 孤立するようなことにならないかが心配です」


なるほど。このご質問もとても興味深いです。
女性の自己主張トレーニングの際に出てくる不安と同じなのだなあ。


『他者に対してある程度受容的でないと、自己主張の激しい人は孤立する(嫌われる)』
『回りの人との調和やバランスというものも大切』
という感覚を持っている日本人女性は少なくないのだろうな、と思います。


(話は逸れるようですが、
 『なにごともトータルにこなすことができ、
  なおかつ突出して目立つことはなく、バランス感覚にも優れており、
  やり方もさりげなく、ナチュラルで、人に不快感を与えずに、でも完璧に!』
 というような、あの、達成しえないものを目指さないといけないような感覚っていうのは、
 女性のジェンダーなのかしら。
 いつかそこももうちょっと考えてみたいなあ…)


ご質問には、
私は「境界を尊重する関わりが原因でお子さんが孤立するということは、ないと思います」と答えました。


境界を尊重する関わりを親が子に対してしていくと、
親が子どもの意向や意思を無視して一方的に何かを押し付ける という場面が、
日常のやりとりからどんどん減っていきます。


子ども自身の了解を得たり、考えや気持ちを確認したりしないと物事が進められなくなっていく。
それはときには時間がかかるし、親にとってイライラすることでもあるのだけど。


子どもは、自己主張の仕方を学ぶよりも先に、
他者から気持ちや考えを尊重してもらえる関わりというのはこういうものなのだ、ということを
親の自分への関わり方から皮膚感覚として身につけていくだろうし、
その皮膚感覚を持って育った子は、
親からしてもらえた関わりかたを、(本人が無意識だとしても)園や学校などで、
他者に対して使えるようにもなるかもしれない。


尊重するのは、甘やかすのとは違うし、何もかも本人の言う通りにするのとも違う。


友達や他の人物の気持ちや考えはどうかな?と、自分以外の人の事も大切に思いながら、
自分の気持ちや考えを見失わずに行動する癖のついているような子が、
それが原因で孤立することになる…という展開は、考えにくいと私は思います。
そうお返事をしました。


和泉市での講座はこの境界意識トークのところで盛り上がり(?)、
思いのほか時間を割きました。
大事なところなので、まあここはじっくり…、と判断して予定していた他を割愛しちゃったのですけど、
またの機会があれば、
和泉市でのお母さんがたの積極的な発言や率直な感想をいかして、
予め内容や時間に盛り込んでおくことで、
さらに充実した講座に改善していきたいと思います。


お世話をしてくださったかた、ご参加くださったかた、
遠くよりかけつけてくださったかた、
皆さん本当にお世話になりました!



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by selfdefence | 2013-06-07 11:40 | つれづれ


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