つれづれ

蜃気楼

こんにちは。Wen-Doインストラクターの福多唯です。


最近、良いお天気が続いていますね。
雨や曇天の多い北陸でも晴れ間が続いています。
一年で一番良い季節なんじゃないかな。


この季節になると思い出すのが魚津での出来事。
もう数年前になりますか。


魚津は富山県で、私の住む金沢からは高速道で1時間ほどのところにあります。
海の幸もあれば、美しい山もそびえ、近くには宇奈月などの温泉もあり、とっても良いところです。


その日も暑いくらいの快晴で(魚津はとても暑いことでも有名)、
魚津港に人が沢山集まっていました。
カメラの三脚が多いところを見ると、どうやら、皆、蜃気楼の出現を待っている模様です。


同じ北陸に住む者として、魚津の蜃気楼のことは頭では知っていますが、
私も、この目で見たことはありません。


逃げ水が見えるときみたいに、暑くて、晴れてて、湿度が高めの天気だと
蜃気楼も見えやすいのだろうな。
そんな風に漠然ととらえていました。


人が集まっている様子を見ると、なんとなく、近づいてみたくなるもの(笑)。
見物人と撮影者が集まるエリアに、なんとはなしに脚を運んでみました。
昼食休憩時にそこに到着し、海を眺めること数時間。
けれど、その景色に変化はありません。

何時頃蜃気楼は見えるのかな。
陽が少し傾く14時〜15時頃かな。
写真愛好家は、そのベストな時間帯のために、早くから場所取りをしているのだろうな。
今、15時過ぎか。あともうちょっと居てみようかな。


そのように思っていたら、蜃気楼ボランティア(だったかしら)とネームの入った、
蛍光緑のジャケットを着た人が数名いることに気づきました。
そうだこの人に、蜃気楼のことを聞いてみよう。


    あの〜。蜃気楼って、いつもこのくらいの時間帯に見えるんですか?



その後、説明していただいて驚いたことに、
蜃気楼はとても不思議なもので、「この気象条件なら見れる!」という確固たるものが
未だに判明しきっていないのだそうです。


見える時間帯も様々で、早朝のこともあれば、9時頃のこともあるし、午後2時のこともあるし、
16:30を回って夕方のこともある。


快晴なら見えるかというと、必ずしもそうではなく、
曇り加減の日でも見えました、ということもある。


夏のほうがいいのかというとそうでもなく、冬の海でも見えることもある。


今日はなかなかに蜃気楼日和な気はするけれども、
未だに出ないところを見ると、どうやろうね。


「それでこそ、『蜃気楼』なんですよ」。


へぇ〜。そういうものなんだぁ…。


見えるか見えないかわからないもののために、
この人たちは一日中ここで、こうして待っているのだなあ…
(そう言う自分も、既に3時間ほどそこに居たわけですけど 笑)。


カメラを設置している場合はさらにストイックであります。
良い場所を取るために8時半頃から来るらしい。
機材を置き去りにするわけにはいかないし、
蜃気楼は、いつから見え始めるかもわからないわけですから、
トイレや自販機に行く以外は、ずーっとその場で、待ち続けなくちゃなりません。


暑くて、日陰もなくて、することもなくて。
蜃気楼が出てくれるという保証もないのに。


それでも、待っている人たちの表情は穏やかでした。
そして、そうやって過ごす時間って、無駄なようでいて、とても甘美で豊かな気がします。


私は時間の制約があって15:40頃にその場を離れました。
あの人たちは、何時頃までいらしたんだろう?


季節の良いこの時期に、一度、朝から夕方まで
魚津港で蜃気楼を待ちながら過ごすのもいいかも、と、ふと思い出します。
実際は、なかなか行けないのですが。



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9月15日と16日の2日間、関東で初のWen-Do T-Basicを開催します。
http://bit.ly/h240915

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魚津港に沈む夕日の写真だよん(蜃気楼のときとは別ですが)。

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by selfdefence | 2012-05-22 13:10 | つれづれ

Wen-Do Japanの福多唯です。今のあなたの「これさえ言えれば…」は何ですか。本当の声をあげたそのとき、世界は変わる。


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