つれづれ

賢い恋愛?

こんにちは。Wen-Doインストラクターの福多唯です。


H24年1月14日(土)に、岐阜県岐阜市にて、DV防止フォーラム Gifu 2012が開催されました。


私のところに出演打診を最初にいただいたのは、H23年5月でしたから、
8ヶ月の準備期間を経ての催しです。


それについて以前書いたブログ記事はこちら。


私は、冬期のご依頼は、雪で当日交通機関がとまってしまうのが一番不安なので、
可能な限り前日に現地入りするようにしていまして(北陸ってそれが不便)、
13日に、岐阜に到着しました。

現地スタッフさんやパネル展示などで出演なさる地元の関連団体さんは、
18時頃から、会場設営等の準備にお入りになると聞いていましたので、
私も夜、会場の「じゅうろくプラザ」にご挨拶に顔を出してみました。

駅からすぐでわかりやすく、雨を避ける屋根づたいに会場に行くことができて、
キレイで立派な建物です。
床が絨毯敷でふんわり温かいのも、北陸人の私には嬉しい(笑)。
設営準備に関わるかたたちはもちろん、岐阜県の職員さんも地元団体の方々もいらしていて、
皆さん、笑顔で準備をなさっていました。

夜出かけてみたおかげで、岐阜駅前のきれいなイルミネーションも見ることが出来、
イルミネーション好きな私はテンションMAX。
もうそれだけで、「ご挨拶に行ってみて、イルミネーションを見れて、ラッキーだったなあ(^-^)」と嬉しくなってしまう。←単純。


当日、会場は10時からスタートで、午前中から足を運んだ方々は、
展示物の閲覧や、展示を出している地元団体さんなどと直接お話ができます。
アロマハンドマッサージコーナーや肌診断コーナーもあるので、優雅な時を過ごすこともできます。


アロマハンドマッサージや肌診断コーナーは人気があったようで、
当日10時半を回った頃には、早くも該当コーナーのイスが全て埋まっていました。
DVをテーマとする催しですから、
こうしたコーナーを設置するような工夫や心配りは大切にしたいです。


午後からがメイン。
横浜からいらした「ひまわり」の皆さんの朗読から始まる演出は本当に素晴らしかったです。
そのあと、挨拶がいくつかあって、基調講演としての倉田真由美さんのトークショーがなされ、
14:45からはいよいよ3つの分科会が同時にスタートとなります。


このブログ記事のチラシにあるように、「DVと児童虐待」の分科会、「被害者支援」の分科会、「デートDV」の分科会です。


私自身が全てに回りたくなるテーマ設定&発表者たちの分科会。
休憩時間に、ふとチャンスがあり、弁護士の平山先生とお話をさせていただいたら、
ほんっとに力が湧くし、素敵なかたでした。


自分がデートDVの分科会に出なくてはならないことが、つくづく残念だわと思いつつ、

スタンバイ時刻になってデートDVの分科会会場に会場入りしてみると…。


あら! どうして?! わざわざ来てくれたの?!☆ と思える方々がいて下さり、
俄然元気になっちゃった(^-^)


その方々は私という人間のことを、ある程度知ってくださっています。
ぶっちゃけ、友人や仲間として(お互いに)尊敬もしつつも、
良い意味で『たいしたことがない私』の面も既によーくご存知、というか(笑)


それでも、はるばる来てくださったということは、
これはもう、
「唯さんが、本当に話したいことを、そのまま言えばいいんだよ!
 私達はそれを聞きに来たんだから(^-^)」
とエールを送っていただけているも同然!(というのが私なりの解釈。ホントは違うのかも 笑)


本当にありがたいなぁ。嬉しい。


おかげで、直前まで、「これについては、このポイントでこれを言うべきかな、
  それとももっと無難に、こういう視点でのこういう言い方にしておくほうがいいかな」
など、よこしまな(笑)思惑も相まって迷っていた部分についてふっきることができました。


私だから話せる『私自身の話』をしよう、と思いました。
私はデートDV防止の専門家ではないけれども、
Wen-DoがデートDVの防止や予防にどうお役に立てそうか、なら、話すことが出来る。
そして、
『女性が女性を応援する』ということの意義と厚みと難しさをWen-Doは私に丁寧に教えてくれた。
だからWen-Doを通して私が身につけた物の見方や考え方から発言しよう、と、
来場してくださった皆様のお顔を見たその瞬間に、気持ちを固めました。


超要約すると、デートDVについて、特に私が日頃「ん?」と感じるのは、下記の2点で、
それについて触れるかどうか、迷っていたのですが、
でもやはり、触れられそうな展開があったら触れておこう、と(分科会開始時に)考えました。


1)アサーティブな伝え方(アイメッセージ)は、
  怒りを感じて他者非難をしたくなってしまったときに、
  その人が、不当に他者を攻撃することを回避するためにも使えるスキルではあるけれど、
  暴力を向けられている側(被害にあいそうな側)が
  アイメッセージを使って応じなくてはならない、というものではないのでは?

(デートDV的な会話の例として、
 理不尽なことを押し付けられそうになっている側が、
 感情的に反撃口調を使うのではなく、アイメッセージで、
 自分の気持ちを相手=理不尽なことを押し付けようとしてきている相手 に伝える…
 という形でのサンプルがけっこう見受けられるので、それについて日頃から違和感がありました。

 ただ、もちろん、アイメッセージは大事だし、それを使うことで、
 主体性や力を奪われにくくなるというメリットは大きい。
 自分を被害者にしてしまわないためにも重要な方法のひとつだとは思っています。)


2)恋愛したら、誰だって多少愚かになるし、「あちゃー」ってことはあるじゃん。
  賢く恋愛とか、相手を冷静に見極めるとか、最初の1回の時点で別れるべき、とか
  それはできたらすばらしいと思うけれど、
  多くの人が苦悩するのは、相手がどうこうよりも、「わかってるけど、それができない自分」なのでは。



で、実際に触れたのかどうかというと。


1)については触れるのはあっさりやめました(笑)。

分科会では、歩み出した女性の会の方々が、ステキなロールプレイの実演/紹介をなさっていて、
そこで、アイメッセージを使うロールプレイも披露してくださったのです。
私の違和感をあえてそのロールプレイがなされた場で言わなきゃならないほどの理由はなかったし、
私の考えを、そこで出すのは、
ロールプレイを踏み台にするような失礼なことにしかならないなと思いました。

それでも、「口頭対応で何ができるか?」についてお話できる機会はいただけたので、
Wen-Doインストラクターの立場としては、
『これをやる必要はないのではないか』というネガティブなコメントではなく
『これをすると役立つかも』というポジティブで具体的な情報を優先して提供すべしと思い、
口頭対応での自分の護り方のポイントとして、
使える(かもしれない)視点を紹介しました。



2)については、分科会の最後のほうで触れました。

暴力に関する話では、しばしば「正しい知識を身につけよう」という呼びかけがあちこちで聞かれるのだけど、
私はつい、何が正しいかを、誰が決められるんだろう? って気になってしまう。

自分の暴力性への嫌悪感があるし、私自身が『私は正しい』と思いがちで、
そういう自分をイヤだな〜〜〜って思っているから、
多分それで(つまり私の問題があって)ひっかかっちゃうのだろうと思っているのだけれど。


あと、例えば、
「『イヤよイヤよも好きのうち』との言葉がありますが、実は、そのイヤは、心底からのイヤだ、
 ってことも少なくありません」
というのは、正しい知識って言ってもいいと思うのだけれど、
「束縛や嫉妬は、愛情深さから来るものではありません」という捉え方は、『正しい』と言ってしまうのはちょっと違うんじゃないかな…、
そのふたつは区別したほうがいいんじゃないかな。と思うことがあったりします。


また、私にとって大事なのは、こちらが伝えようとする情報と、当事者が欲する情報が、一致するのかということ。
一致しなかったら、受け止めてもらえないし、浸透していかないと感じています。


そして、恋愛で何か知りたいことや困ってることがあるときは、
人は、正しい情報というよりも、欲しい情報(アドバイス)に飛びつきたくなる、っていうのが正直なところなのではないかなぁと思うのです。


私は、むかーし、ある恋愛で、悩んで悩んで悩んで悩んで…
貧乏学生だった私にとっては大枚をはたいて(当時は高速バスもまだなくてねぇ)
金沢から大阪の梅田まではるばる出掛け、占い師さんに頼ったことがあります(^^;


占い師さんは、言葉を慎重に選び思い遣りに満ちたやさしい語り口調で、
『彼は、あなたの生涯の相手ではない』というようなことをおっしゃいました。

ああ、やっぱりね。そうだよね。この状況が全てを語っているものね…と
私が、頭で自分の思いをねじ伏せるしかないか、と、そうしようとしたそのとき、


占い師さんは、言ってくれたのです。
「でも、好きなんだものね。諦めきれないわよね」。


そうなんですううううう〜〜〜〜〜〜〜〜って、泣きました。
私が欲しかったのは、この一言だったのか!と、飛びつきました。
20分5000円も、大阪への往復交通費も、全く惜しくなくなった瞬間でした(大笑)。


もしかしたら
「そんな彼とは別れて。かけがえのないあなた自身を大切に、ね。
 あなたの良さをわかってくれる人との出会いがきっとあるわよ。まだ若いんだもの」と、
正しいコメントをくれた人もいたのかもわかりませんが(覚えてないなあ)、
私は、占い師さんの「諦めきれないわよね」が、喉から手が出るほど欲しかったし、嬉しかった。


相手もあることだし、何が正しいのかなんてわからない。だから恋愛中は迷いの連続です。
そして、相手を好きだと集中力が欠けたり、情緒的にふわふわしてしまう部分があるから、
つい、自分の弱さが出たり、愚かな選択をしたりしてしまう。


けど、その弱さや愚かさも含めて相手に受け止めてもらえて
“まるごと好きだよ”ってしてもらえるのが恋愛の醍醐味で、
『きゅ〜〜〜〜ん!☆墜落』な瞬間でもあるわけで。


書けば書くほど、恋愛中に賢くなんて、(私には)無理無理無理。


女性には、「私に男性を見る目がないから…」「私がバカだから…」と自分を責めないで欲しい。
「こんなことをされても別れられない私って、変だよね。自分でも自分をそう思う」って
自分を否定しないで欲しい。


…とまあ、長くなりましたが(汗)
普段から、恋愛についてはそんな思いがあるので、
分科会の最後に、「愚かになっちゃうのは当たり前だと受け止めた上で、それでも不当な暴力から自分で自分を護るにはどうしたらいいか」を結びつけて話をしました。


自分の恋愛体質を、多くの人がいらしている会場で自己開示するっていうのも、
こっぱずかしいというか、何やってんだかなぁ、いいのかなぁ という思いがなきにしもあらず。
でも、私が自信を持って話せることは自分の本音の中にしかないのだから、しょうがないよな。


そんな風に、自分を慰め、開き直りつつ、分科会終了となってみると。


思いのほか、この本音部分に共感してくださった方がいらっしゃいまして、
終了後に何人かの方がわざわざ声をかけてくださったため、
こっぱずかしさが報われました〜〜(涙)。
「こんな私でも、存在していていいのね」みたいな(爆)。


ご来場くださった皆様、本当にほんとうにありがとうございました。
ご準備くださった皆様、ありがとうございました。
私も、またひとつ脱皮できたように思います(笑)。


写真は、「歩み出した女性の会」の廣瀬さんがくださったドットペーパーバッグ。
視覚障害のある方々がご使用になった点字の紙でのリサイクルバッグです。
かっこいー! このアイデア、ステキですよね。

そして岐阜県さんからいただいた、バッヂやペン、クリアファイル。
沢山あるので、どのように活用させていただこうかな?と考え中です。

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by selfdefence | 2012-01-18 13:13 | つれづれ

Wen-Do Japanの福多唯です。今のあなたの「これさえ言えれば…」は何ですか。本当の声をあげたそのとき、世界は変わる。


by selfdefence