つれづれ

「彼、私には優しいの」?

こんにちは。Wen-Doの福多唯です。



先日、ある友人(女性)から、交際している男性の話を聞きました。
(その友人の了承を得て、誰の話なのかわからないようにすれば
 ブログに書いてもいいよ、と言っていただきました)



彼女曰く、
「なんとなくおかしいかな…って気はするんだけど、証拠がないというか、
 とりたててどうということがないから、何がどうだと、自分でも上手く言えない」とのこと。



友人は、事象や気持ちを整理していくプロセス途上にいて、
まだ困惑している様子でした。


     なんとなくおかしいなっていうのは、例えばどんな?


と聞いてみると、


「食事とか行くとね、店の対応や店員の言葉遣いや説明などに対して、
 細かいっていうか、見方が厳しいっていうか…。
 でも、彼の言うことは正論で、聞いているともっともで、
 むしろ、そういう所にまで目が行く感性がすごいなーって私もなっちゃって、
 そのときには『そうか、そうだよね』って感じで賛同しながら彼の話を聞いちゃうの。
 実際、彼はとても気がつく人で、賢くて、持ち物にもこだわりとかがあって、
 良質で選び抜いたものしか持たない、みたいなとこがあるんだよね。

 でも、
 どうしてなのか、自分でもよくわからないんだけど、
 時間が経って後になってから、なんだか自分の中でモヤモヤしてくるの」



    後になってからモヤモヤ…っていうのは?



「…そうだなぁ…。
 例えば、電話の着信があって、彼からだとすると、
 なんか会いたくないような不思議な気持ちになって、出ないでおこうかと思うことがあるの。
 でも、電話がつながって一旦話がはじまれば、
 ユーモアもあるし、いつも通りレベルが高くてエネルギッシュな彼で、
 『ああ、やっぱりこの人はすごい人だな』って思うんだけど」


と。そして彼女は続けました。


「それに、彼、私には優しいの」。



 …。出た!(と内心思いました)



うーん。そういう彼かぁ…。
友人は相当、キツいだろうなぁ…。



自分に対して直接、暴力や暴言や支配をわかりやすく振りかざされるほうが
ある意味わかりやすいところがあります。

けど、そうではないタイプの人も時々います。
DV加害者とか、虐待親などとして、決定的に浮上することが決してない人たち。


場の空気を読み、相手の意向や要求を察する力がある私の友人のような人が、
上記のような『決定的に浮上することのない』人、
つまり、
周囲の人々に対する要求が過剰に高い人物と一緒にいると、
無意識のうちに、相手のレベルに適応するように振る舞うことになるために、
その緊張度はかなりのものになります。


「好きなはずなのに、会いたくなくなる」感じがしてきたら、
ほんとうは、彼との関わりに疲れてきていることの現れ…なのかも。

エネルギッシュで、仕事が出来て、交遊関係が幅広く、
色々がハイレベルで、語ることも賢くて…というような
以下のようなタイプの人との付き合いは、けっこう消耗します。
そして、それは消耗する側の問題ではありません。

・『正論』を振りかざす
・他者に対しての要求レベルが不必要に高い
・他者に対しての視線や発言がネガティブ
 (「こんなことも気づかないなんて、ダメだよね」
  「わかってないんだよ、あいつらは」
  「なぜあの程度の仕事しかできないの?」などの発言が多い)
・けれど恋人や家族には、直接は上記のような発言や態度は取らない。
 どちらかというと愛情深くポジティブな関わりをする
・どちらかというと、親密な関係の相手には情が厚く、『いい人』
 (誕生日や記念日にはお祝いを欠かさない、など)


自分が直接責められたり詰られたり批判されたりしなくても、
他者に対して批判的だったり厳しい人との関わりが多くなると、

日常の中で、
『この程度のことが出来ないとダメだ』
『このくらいわからないようでは恥ずかしい』
という暗黙のメッセージを多数受け取ることになりますし、


相手から
『私が選んだ恋人、私が誇りを持って付き合う友人には、そのような人間はいないだろうけれど。
 例えば貴方とか。ね(^_-)-☆?』
と四六時中言われているも同然です。


そりゃ〜、すり減ります。


     うーん。
     今、あなたに彼が優しくても、他人に対して厳しい見方をなさるってことは、
     何かのきっかけで、あなたにもそうした視線を向ける可能性がありそうな気がする。


とだけ、私は友人に言ってみました。



「そうか…。だよねー。
 私もそれについてはそう思うんだ」



そして友人はしばらく考え込んでから、続けました。



「やっぱ、私が、彼を好きだってことが問題なんだと思う」



     人を好きだってことに、問題も何もないじゃん。



「ううん。違うの。
 そういうタイプになぜか惹かれるところがあるのが問題、って意味。
 自分でも薄々感じてるんだ。
 もっと別のタイプの人を好きになれたらいいのに、なぜかこういうタイプに、
 こう、くい〜っと、惹かれちゃう。
 これはきっと私自身の根っこに何かがあるんだと思う」



そうかあ…。友人はそう感じているのか。


私も同じことを昔感じたことがありました。
そして私は私なりに、自分の内側の課題を整理して、
そうした人と距離を取る術を学んできました。


彼女がどんな選択をして、どんな道のりを歩んでいくのかわからないけど、
彼女なりの道を彼女が見つけることを応援できたらなあ…と、
「そっかぁ…」と黙って聞きました。



自分に向き合うのって、必要だけれど、果てしないところがあるから、
せめて、良い仲間と共に、ぼちぼちと、休みやすみ、
たまには冗談も言い合いながら、
楽しくやっていけたらと願います。



私にとっては、そのツールやとっかかりがセルフディフェンスであり、Wen-Doで、
Wen-Doを通じての仲間たちに多いに助けられてきました。
友人にも、そうした何かがありますように。
私が、友人にとってそういう友達で居続けられますように。


改めてそんなことを感じた友人との会話でした。



       
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by selfdefence | 2011-03-01 17:10 | つれづれ

Wen-Doマスターインストラクター、福多唯のブログです。本当の声をあげたそのとき、世界は変わる☆


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