つれづれ

映画『悪人』の感想3

感想1 はこちら。

感想2 はこちら。


=====




 人に暴力を振るわせる要因、人が暴力に巻き込まれてしまう要因
 を、私自身、普段、わかった風に言いがちです。
 
 
 メディアの影響が…とか、育った環境で学習してしまったから…
 とか、自尊感情が低いから…とか、社会の理解や共感がないから
 …とか。


 
 要因=学んで取り組むべき課題が多いおかげで、退屈しないのは
 良いのですが(笑)、



 ただ、なんて言えばいいんだろう…。究極的には、その人自身
(私自身)が、自分のビリーフシステムに気づかない限り、私の中
 の課題は解決しきれないんじゃないかな、という気がしてきまし
 た。


 
 ビリーフシステムというのは、『その人にとっての変えがたい信
 念』とでも言えばいいのでしょうか。


 例えば、ある人が犬を見ると「怖い!」となってしまう場合。
 犬は噛むものだとか、犬は吠えるものだとか、犬は自分を追いか
 けてくるだとか、何らかの信念があるために怖いのかもしれませ
 ん。
 少なくとも、犬を怖がらない人には無い信念が、犬を怖がる人に
 はあるわけです。



 でも、本人が、そのビリーフシステムに自覚的であることは稀です。


 犬が怖い人にとっては、考えるまでもなく犬は怖い。
 毛虫が気持ち悪い人にとっては、気持ち悪がらない人の方が信じられない。
 ゴキブリで総毛立つ人にとっては、ゴキブリとは見たら抹殺すべきもの。



 『悪人』が成立するのは、私だけではなく多くの人にとって、
 あの、殺される女性のキャラが「不快極まりない」ものだったというのが
 大前提なのだと思うのですが、


 「ああいう女は、イヤで当然だよね」ではなく、
 なぜイヤなのか、は、考えてみる価値があると思うのですね。



 その感情の底に、どんなビリーフシステムを私達が持っているのか。
 そのビリーフシステムに気づくために有効なことや、ビリーフシス
 テムを変えるために出来ることが、何があるのか。



 あ、いや、変えるほうがいいとは限らないか。
 気づきさえあれば、捉え方を選択出来る余地が生まれるから、
 まずは気づくだけでもいいのかな?



 そんなアプローチができれば
 「なぜ、私達は男性の暴力がひどくない初期段階に、
  それでも怖さを感じることがあるのか」とか

 「なぜ、私達は危険を実感しているにもかかわらず、
  逃げにくい心境になるのか」などにも使えそう。
  


 『悪人』を見て、いったんはブルーな気持ちになりましたが、
 今は、そんな思いが胸にあります。
 しばらく、明快な答えは出そうにないけれども、
 セルフディフェンスに限らず、様々なことを学ぶ中で、
 糸口を見つけようと思います。



 長い独り言終了です (^-^)
[PR]
by selfdefence | 2010-10-22 16:33 | つれづれ

Wen-Doマスターインストラクター、福多唯のブログです。本当の声をあげたそのとき、世界は変わる☆


by selfdefence